ハハジマメグロを見る2017/04/16 20:22

ハハジマメグロ
 母島に着いた翌日は乳房山(ちぶさやま)に登った。タコノキやオガサワラビロウなど見慣れない草木を見ながらの登りだった。
 登り途中に鳥の水飲み場の水盆が備え付けられていた。「水を入れると鳥が寄ってくる」と聞いていたので持参の水を入れるてみた。すると木の上の方から一羽のハハジマメグロが警戒しながら寄ってきた。ハハジマメグロは母島列島にのみいる特別天然記念物の小鳥だ。どうやら安全と悟ったらしく水浴びをしだした。しばらくするともう一羽やってきて一緒に水浴びをしていた。
 山頂で展望を楽しんだ後、30分ほど下ったあずまやで昼食を食べていた。やがて40歳くらいのガイドのU氏が65歳位の夫婦のお客を連れて下ってきた。「ここで昼食にしましょう」と言って、昼食を食べ始めた。自然にU氏とお客との会話に加わった。U氏は11年ほど前に母島に来たとのことだった。「母島でガイドだけで食べていける人はいませんね。普段は外来の木の駆除をしています。父島は飲み屋もいっぱい有るし、母島に比べると都会です。母島は飲めるところも少ないし、12時過ぎまでやっているところはありません。」と話していた。我々が「母島だけに3泊する」と伝えると「マニアックですね~」と言っていた。
 この日、民宿の食堂は休みで、夕食は近くのレストランに案内された。カウンターに二人の客がいた。うち一人はU氏だった。お酒を飲みながらカウンター越しにレストランの35歳くらいの女主人と楽しそうに話していた。