母島のカタツムリ2017/04/19 10:37

オガサワラオカモノアラガイ
 絶海の孤島、小笠原には固有種が多い。カタツムリもほとんどが固有種だ。父島では外来の天敵のためにカタツムリはほとんどいなくなってしまった。母島には、幸い、天敵が入ってきていないためカタツムリがたくさんいる。
 ナイトツアーを前日に案内してくれたガイドO氏が、宿の前まで来てくれた。「カタツムリはオオタニワタリの葉っぱの裏によくいます。地面から大きな葉をシュッシュッと広げて出している草です。」と身振りを交えながら教えてくれた。O氏に見送られて乳房山へ登り始めた。
 中腹も過ぎるとオオタニワタリが増えてきた。葉っぱを裏返しながら登っていった。山頂近くになると霧もかかりやすいのか、地面には苔も見られるようなった。前を歩く同行者が一枚の葉っぱの裏にカタツムリを発見した。雨の降らない日が続いたせいか。頭を殻の中に入れじっとしていた。山頂を過ぎ、下りでも葉っぱを裏返しながら歩いた。今度は退化した小さな殻を持つオカモノアラガイがいた。苦労して写真を撮った。
 しばらく下ると前を歩く同行者が「わーっ」と悲鳴を上げた。見るとカタツムリならぬナメクジが葉の裏にいた。ナメクジも固有種だったかも知れないが写真には撮らなかった。