アパラチアントレイルの熊2017/05/30 12:52

木の上の熊の親子
 アパラチアントレイルのグレートスモーキー山岳国立公園ではたくさんの鳥や動物を見た。日本と同様、朝にはたくさんの鳥が鳴いていた。鳥の名前が全く分からないのは残念なところだった。ただウグイスやカラスは鳴いていなかったし、ホトトギスやカッコーもいなかった。小鳥以外には野生の七面鳥を見た。トレイルを歩いていたら、目の前を悠然と七面鳥が歩いて横切ったのには驚いた。
 動物で多くいたのはリスだった。素早く木に駆け上り甲高い声で鳴いていた。時々見たのは鹿だった。日本の鹿より少し太めで小振りのロバと言った感じだった。小屋にいたハイカーは鹿を見つけると喜んでいたので、鹿はそれほど多くないのかも知れない。日本では鹿が多すぎるのか登山者は鹿を見てもこれほどには喜ばないだろう。
 グレートスモーキーでは熊が多いと聞いていたが、見たのは最終日の1回だけだった。すれ違った人に「この先に熊がいる」と言われてから30-40分も歩き、いい加減見落としたかと思った時に、ようやく20mほど横の木の上にいた。ブラックベアと言う熊でグリズリーほどどう猛ではなく、食べ物は横取りしても人を襲う事はほとんどないそうだ。ツキノワグマ程度かと思っていたら、図体は大きく、ヒグマほどもあっただろう。小熊を3匹連れていた。長いこと木の上で休んでいた様子だった。しばらくすると母熊は口を大きく開けガチガチと歯をならし始めた。どうやら回りを威嚇している様子だった。離れているし相手は木の上なので、動物園で熊を見ている雰囲気だったが、相手の方はどうやらあまり良い気分がしなかったらしい。
 思いの外、熊の大きさが大きかったので、昨晩、寝ている間にテントの回りをうろついていた熊の足音を思い出し、良い気持ちはしなかった。

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