奥多摩入門の戸倉三山2017/06/22 14:45

刈寄山山頂
 梅雨の晴れ間を利用して奥多摩の戸倉三山へ登った。臼杵山(うすぎやま)、市道山(いちみちやま)、刈寄山(かりよせやま)を総称する名称で、奥多摩入門の山とも言われている。最初の臼杵山への登りでは途中でモノレールが右手から上がってきていた。ちょうど30歳くらいの男性がモノレールに乗せた荷物の横で作業をしていた。「何の作業ですか」と聞くと「アンテナを建設中なんです」との事だった。段ボール箱5-6個分も有る積み荷の確認が終わった男性はエンジンをかけ直して荷揚げを再開し始めた。モノレールで上げるのは荷物だけで男性は荷崩れを確認しながら、脇を登って行った。普通の登山の速度に比べ2-3割増しのスピードだったので空身とは言え大変な作業だと思った。男性が去ってから20分も登るとアンテナ建設作業現場に着いた。「エンジンオイルが干上がるとは思わなかったな」などと言いながら7-8人の男性が暑い中、作業をしていた。
 臼杵山から市道山にかけては植林に時々自然林の混ざる森だった。木漏れ日の間を吹き抜ける風が心地よかった。モノレールにつられて少し早足で歩いたせいか、少し筋肉痛になりかけていた。小ピークで疲れを癒やしていると70歳くらいの男性が反対側からやってきた。「緑の森を抜けてくる風がさわやかですね」と言いながら、そのまま休まず堅実な足取りで去って行った。年齢から考えてもうらやましい足取りだと思った。
 市道山を経て、小さな上り下りを繰り返し、最後の刈寄山に着いた。真新しいベンチが有った。筋肉痛になりかけの足を休めたかったのでベンチに横になってザックを枕に一休みした。目を閉じながら、「確かに戸倉三山は奥多摩の入口に有るが、入門にしては健脚向きの山だ」と思った。
 下山は今熊神社へ向かった。神社のすぐ下にはトイレが有った。人がいたので挨拶すると「清掃会社の者です」と名乗った。三山を歩いてきた事を伝えると「暑かったでしょう」と言われた。「今日は十分運動しました」と返した。

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