トムラウシ温泉へ下山2017/07/10 20:06

トムラウシ温泉への下山
 大雪山の縦走はトムラウシ温泉へ下山した。バスは7/15から夏の間だけの運行で、まだ走っていなかった。タクシーで新得駅へ向かうことにした。
 キャンプ場で一泊後、予約したタクシーに乗り込んだ。「登山者の利用は多いんですか」と尋ねると、「そうでもない」との事だった。ほとんどの登山者は自家用車かレンタカー利用で登山口まで行き、山頂を日帰り往復するものと思われた。縦走の下山者が多くなるのはバスの運行期間中だけなのだろう。
 タクシーは山間の道を抜けると一面に畑が続く十勝平野に出た。「あれはトウモロコシですか」と尋ねると「あれはデントコーンで牛のエサにするものです。あれをエサにすると牛乳が甘くなるんです」との説明だった。「トウモロコシはこっち」と、ビニールに覆われた所からまだ苗が出てたばかりの畑を指し示してくれた。行きの電車に備え付けのパンフレットに「新得蕎麦」の記載が有ったので、聞いてみると「蕎麦は秋」との事だった。「アスパラの季節はこの間終わってしまったけれど取れたてはおいしいんですよ」と説明してくれた。その他、チーズの工場も有るとの事だった。その土地の強みを生かして栄えている町の姿には好感を覚えた。
 タクシーで新得駅に着いた時には、予定の特急まで1時間近く有った。駅前でそばを食べた。おいしかった。

大雪山縦走2017/07/13 14:51

化雲岳への途中のホソバウルップソウ
 7月上旬に大雪山をのんびりと5泊して縦走してきた。天気に恵まれ展望を楽しみながら歩くことができた。
 残雪も多く花の時期は始まったばかりだった。以前歩いた7月下旬頃とは花の種類もだいぶ違っていた。黒岳から旭岳にかけてはハクサンシャクナゲがたくさん咲いていた。北海岳から白雲岳にかけては紫のエゾオヤマノエンドウがたくさん咲いていた。
 白雲岳避難小屋を過ぎると好天にもかかわらず登山者は少なかった。ホソバウルップソウがたくさん咲いていた。静かな忠別沼は、いつまでも休んでいたい雰囲気だった。化雲岳の手前にもホソバウルップソウがたくさん咲いていた。ウルップソウは白馬岳でも八ヶ岳でも見たことが有ったが、これほどたくさん咲いているのを見たのは初めてだった。
 トムラウシ山からの下りでは大勢の日帰り登山者とすれ違った。ガイドらしい30歳くらいの精悍な男性が客らしき3人を連れて登ってきた。「層雲峡から来た」事を伝えると我々の荷物を見て「2泊か3泊ですか」聞いてきた。「5泊してきた」事を伝えると「上級者ですね」と言われた。

梅雨明け早々の金峰山2017/07/22 14:13

金峰山への登りの稜線
 梅雨明け早々金峰山に登った。終点のみずがき山荘でバスを下車した時は、あいにく雨が降っていた。トイレの軒下でレインウェアを着て歩き始めた。幸い雨は15分ほどで上がり、青空が見えてきた。1時間近く登ると富士見平小屋に着いた。小屋には鍵がかかっていて「荷上げのため下山しています」と札に記載されていた。テント泊の料金をポストに入れテントを張った。この日のテントは5張りだった。
 翌日は晴れだった。余分な荷物をテントの中に置いて山頂を往復した。山頂は風が吹いていて涼しかった。小屋に戻ってみると、まだ鍵がかかっていた。札の表示もそのままだった。テントは4張りになっていた。テントを撤収し、一休みしてから下山を始めた。
 みずがき山荘の登山口まで下りると、私と同世代の女性二人組の観光客に声をかけられた。静岡県の御前崎近くから来たとのことだった。「ここが登山口ですか。初心者でも歩けますか。」と聞かれた。「小屋までなら初心者でも歩けます。50分位です。」と答えた。「熊は出ませんでしたか。」と「熊出没注意」の看板を指し示しながら聞かれた。「今日は熊は出ませんでした」と答えた。二人は私の答えに満足したらしく、お礼を言った後に車に乗って下山して行った。
 風に当たりながらベンチで休んでいると折り返しのバスがやってきた。外の方が気持ちが良いのでしばらく休んでから出発5分前にバスに乗り込んだ。窓を閉め切りエアコンを止めていたバスの車内は少し熱気がこもっていた。「ドアを開けておくと虫が入ってくるので」と言いながら運転手が整理券を渡してくれた。「と言っているそばから虫が入ってきた」と言ってぞうきんを持って立ち上がった。虫のそばまで行き窓を明け、首尾良く二匹外にはたき出した。出発1分前になってエンジンがかかると、ようやく換気口から冷たいエアコンの空気が流れ出し車内は快適になった。

花の尾瀬を歩く2017/07/27 14:27

尾瀬ヶ原のヒツジグサ
 平日で天気も雨模様だったせいか、戸倉から鳩待峠への8時55分発のバスの乗客は我々だけだった。鳩待峠もさぞ静かだろうと思ったら、実際には小学生がたくさんいた。ざっと見たところでは70-80人。群馬県の学校らしく尾瀬にハイキングに来た様子だった。ガイドに連れられて7-8人のグループに分かれて次々出発していった。静かになったところで我々も尾瀬ヶ原に向かって出発した。
 尾瀬ヶ原では池に浮かぶ白いヒツジグサがたくさん咲いていた。ガイドに連れられた小学生グループとも何度もすれ違った。ガイドは「これは花びらに縦に白い線があるのでカキツバタです」などと小学生に解説をしながら歩いていた。以前来た時に多く咲いていたニッコウキスゲは少なめだった。
 二日目は見晴から尾瀬沼に向かった。尾瀬沼に出る手前では鹿を見かけた。尾瀬沼の北岸から大江湿原に出る所には鹿ネットが有った。大江湿原ではニッコウキスゲがたくさん咲いていた。ちょうど見頃だった。以前来た時は、こんなには咲いていなかったので、鹿ネットのおかげでニッコウキスゲの群落も復活したのだろう。ハイカーも大勢いた。沼山峠へ向かう道ではワタスゲもきれいだった。峠への登り口で再び鹿ネットを通り、湿原に別れを告げた。
 花の尾瀬にすっかり満足し、沼山峠を越えて帰途についた。