鹿島槍の雷鳥2017/08/18 12:45

鹿島槍の雷鳥
 鹿島槍への途中、冷池山荘の手前の分岐で休んでいると。小さなザックを背負った60代の男性に追いつかれた。ちょうど反対側から60リットル位のオスプレーのザックを背負ったの30歳位の男性がやってきた。60代の男性は若者のザックを見て、「それオスプレーの○○ですよね。私も○○なんですが、雨蓋が取り外せてサブザックになるんですよね。良いですよね~」と、自分のサブザックを見せた。きょとんとした若者は「いいえ、○○ではありません」と返事をした。60歳代は「イヤー似ているなあ。オスプレーはポケットが多くて良いんですよね。カリマーとも比較したんだけれど、オスプレーにしたんですよ」と更に続けた。カリマーのザックを背負っていた私の気分は今一歩だった。
 冷池山荘でテントを張り、軽装で登って行くと布引山に着いた。霧に覆われていた。80リットル位のザックを背負った30歳位の外国人男性が休んでいた。日本語が上手だったので、出身を聞くとオーストラリアとの返事で、今は名古屋に住んでいるとの事だった。翌日の予定を迷っている様子で「明日の天気予報は見ましたか」と質問されたので、その場で調べてみた。この日は30%の降水確率で翌日は40%の降水確率だった。「今日と同じくらいですが明日の方が少し悪いみたいですね」と教えてあげた。
 更に登って行くと登山道に雷鳥がいた。子供を4匹連れた雷鳥だった。写真に撮ってから少し登ると軽装の35歳位の細身の男性が下りてきた。「雷鳥がいましたよ」と教えてあげると、「行きにも見ました」との返事だった。
 山頂で一休みした後、雷鳥のいた所まで下ってきた。行きよりも霧は晴れていて、谷の方が少し見渡せた。きょろきょろ見回していると、登山道から20mほど離れたところに雷鳥がいた。ちょうど下から22-23歳の山登りの経験の浅そうな二人の可愛い女性が、軽装で登ってきた。「あそこに雷鳥がいますよ」と教えてあげた。「どこ?どこですか」と5秒ほど探してようやく見つける事ができた。写真を撮りながら「わー、子供が4匹もいる。教えてくれなければ分からなかった。どうもありがとうございます」とお礼を言われた。おかげで最後は気分良く冷池山荘に向かう事ができた。