青ヶ島2018/05/19 18:56

青ヶ島三宝港
 八丈島からの50人乗りの船は25人の乗客で少し混雑していた。周囲の崖がコンクリートで固められ、要塞のような感じのする青ヶ島三宝港には13時過ぎに着いた。集落は標高約300mに有り、宿も集落に固まっていた。港から歩くと1時間半くらいかかってしまう。大部分の乗客はレンタカーを借りていて港で説明を受けていた。我々は宿の車で一足先に出発した。
 店が一軒だけの青ヶ島では、宿は三食付きが基本だった。すっかり空腹になった我々は、集落への途中、標高100mほどのカルデラ内に有る蒸気釜に案内された。蒸気釜は自然に吹き出す蒸気を利用したお釜だ。宿がジャガイモ、くさや、ゆで卵などを暖めて準備しておいてくれた様子だった。蒸気釜の横のあずまやで、おいしくいただいた。意表を突かれた昼食だった。
 蒸気釜から1時間余り歩くと宿に着いた。合計7人の客だった。4泊の釣り客二人、2週間あまり滞在の釣り客1人がいた。一泊だけの滞在は我々も含めた観光客4人だけだった。宿の周囲ではホトトギスが鳴いていた。翌日は宿から歩いて最高点の大凸部(おおとんぶ)に登った。前日訪れたカルデラが下に見えた。燕が飛び回り、渡りをする蝶、アサギマダラが舞っていた。いったいどういう経路で渡ってきたのかしらと思った。
 帰りの船は20人の乗客で、ほとんどが行きの船で見た顔だった。減ったのは釣り客と仕事で来た人たちだけだった。

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