頭殿山への林道2018/10/13 09:35

頭殿山山頂
 頭殿山(とうどのさん)へは山形でレンタカーを借りて向かった。白鷹町の外れの黒鴨温泉からは荒れた林道の運転になった。徐行しながら進んだ。2-3度車の底を擦ったので登山口への半分ほど林道を進んだ所で車で登るのをあきらめて歩く事にした。車を停めた林道分岐点付近は杉植林の暗い場所で道脇には「即身仏発掘の地」との表示が立っていた。
 登山口へは残りの標高差約250mだった。林道を歩いて登るうちに雨が降ってきた。やがて四駆の軽自動車が1台下りてきた。乗っていたのは50歳位の夫婦で無言で下って行った。どうやら登山をあきらめた人たちらしかった。登山口に着いた時は雨が強くなっていた。駐車している車は無かった。登山をあきらめてもう一度出直す案も有ったが、再訪時にまた荒れた林道を運転するのも気が進まなかった。このまま登ることにした。レインウェアを着た。
 登山道は最初のうちはカラマツ林やブナ林の快適な道だった。途中で尾根に出てからは急な登りになった。地面が濡れているので下りでは注意しなければと思いながら登った。登るに従い紅葉がきれいになってきた。山頂まで登ると木が低くなり展望が得られた。あいにくと朝日連峰の方角は雲の中だった。雨も降っていたので10分いただけで下山を始めた。下りの急坂は滑らないよう注意したので登りよりも時間がかかってしまった。雨は登山口に着く頃にようやく上がった。結局、山中では誰にも会わなかった。
 下りの林道でも底を擦らないよう慎重に運転した。ブレーキを踏む足がいいかげん疲れてきた頃に、ようやく麓の黒鴨温泉に着いた。