ネパールのキッチンスタッフ2018/12/06 20:43

食事を作るキッチンスタッフ
 ネパールのトレッキングでは料理長1人とキッチンスタッフ3人の合計4人が、朝昼晩三食の料理を作ってくれた。作るだけでなく、食事に関する荷物の運搬も担当していた。籠に食器や食料の大部分、燃料の石油、石油コンロを入れて運んでいた。最初の頃は籠の編み目からたくさんのパスタの箱が見えていた。途中の畑で青菜を調達するたびに籠の一番上に載せて運んでいた。日を重ねるにつれて荷物は軽くなるのに、一番年長の50代のキッチンスタッフの荷物は食器だけで食糧が無かったため、いつまでも同じ重さなのは少し気の毒だった。料理長の方は卵約60個を三段のケースに入れて手に持って運んでいた。籠に入れたのでは割れてしまからだろう。
 料理後の食器洗いも、もちろんキッチンスタッフの仕事だった。みんなの食事が終わった後、粉石けんを使ってゴシゴシと洗っていた。標高が高くなると、水も冷たくなった。冷たい水で素手で洗うのは大変そうだった。
 トイレの無いところで宿泊する時は我々用にガイドとポーターがトイレテントを建ててくれた。トイレテントは中央の地面に深さ20-30cmの穴をピッケルで空けてくれた。用を足した後は、脇に積んだ土を手でかける方式だった。土をかけた後は臭いもせず、意外に清潔感があった。手で土をかけると手が汚れるので持参の小さなスコップを使うことにした。これに気が付いたガイドのP氏が、気を利かせてスコップも運んでくれることになった。結局、キッチンスタッフが食器の籠に入れて一緒に運ぶことになった。食器とトイレ用のスコップが一緒なのは少し気になるところだった。
 トレッキング終盤になると食料も減って荷物も軽くなってきた。料理長の持つ卵も最後の日には無事無くなっていた。