チロルのザイコーゲルに登る2019/09/11 15:15

ザイコーゲル山頂からの展望
 チロルのエッツタールでは谷の最奥部を山小屋二泊で周遊することにした。途中ではザイコーゲル(Seikogel 3355m)にも登る予定だった。谷の最奥の村、Vent(フェント)からリフト2基で標高を稼ぎ、最初のピーク、ヴィルデス・マンレ(Wildes Mannle(3023m))に登った。日帰りの家族連れが多かった。展望を楽しみながら下ると宿泊する山小屋、ブレスラウ・ヒュッテ(Bresslauer Hütte)に着いた。大きい小屋でチロル最高峰のヴィルトシュピツェ(Wildspitze 3768m)の基地になっている小屋だった。靴置き場にはゴツい靴がたくさん並んでいて驚いた。
 翌朝には、ヘルメットとハーネスを付けた登山者が次々と上に向かう道を登っていった。我々はU字谷の中腹を横切る道を進んだ。途中の山小屋(フェアナークトヒュッテ Vernagthütte)では、時間が有ったのでハーブティーを飲みケーキを食べた。マーモットが小屋の近くにいた。更に2時間余り歩くと、この日の宿泊小屋(ホッホヨッホ・ホスピッツ Hochjoch Hospiz)に着いた。時間があったので、テラスで午後の日を浴びながら、チロルのリキュール、シュナップスをゆっくり飲んでくつろいだ。
 最終日はザイコーゲル(Seikogel 3355m)を通って谷の反対側に下り、Ventに戻る予定だった。あいにく曇り空で、途中では雨が降った。山頂手前では雪に変わった。雪の付いた岩場を三点確保しながら登るのは、あまりうれしくない気分だった。着いた山頂には誰もいなかった。幸い雪は5分ほどでやみ、青空が出始めた。氷河を抱いた周囲の迫力有る山々の展望を1時間ほど楽しんだ。
 谷の反対側への下りは緩やかで、放牧の羊もいる牧歌的な雰囲気の道だった。ザイコーゲルへの登り下りでの唯一の登山者一人とすれ違った。小屋(マルティン・ブッシュヒュッテ Martinbuschhütte)まで下ると、イタリアへの峠越えルートが通っているためか10数人の登山者で賑わっていた。食堂に入りコーラを飲んで一休みした。小屋から出発点のVentまでは、次々と登ってくる登山者とすれ違った。

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