天川村の山上ヶ岳に登る2019/10/01 13:11

山上ヶ岳山頂より稲村ヶ岳を望む
 週末は奈良県天川村の山上ヶ岳に登った。洞川(どろかわ)温泉から車道を歩き、稜線の五番関に登る登山口に着いた。休んでいると車がやって来た。登山口の様子を見に来た60歳位の夫婦だった。挨拶して、これから上に登る事を伝えると。「今年3件ほど事故が有ったので、きーつけてね。」と言われた。
 五番関で幕営し、翌日8時半頃に山上ヶ岳山頂に着いた。人の気配は無く、宿坊は固く扉を閉ざしていた。立て札に「9月23日まで令和記念の開帳をする」ことが書かれていた。一週間前までは賑わっていたらしかった。静まりかえった山頂を後にして、大峰奥駈道を南下した。
 大普賢岳に着いて休んでいると、今回初めて登山者に会った。いずれも20台前半らしい三人組で、小柄でスポーティな感じの女性一人と、一人は小柄、もう一人は少し背が高くてストックを持った男性の三人組だった。女性は「高校生の時に来ているんだけれど、全然覚えていないなあ。確か8年位前なんだけれど」と言っていた。3人はクライミングが趣味らしく、ビレイがどうのこうのとかロープの扱いはこうだとか言っているのが聞こえてきた。やがて「こっちの道は良いね」と言いながら、登って来た方角とは逆の方向に下りていった。覗いてみると、確かに奥の稲村ヶ岳をバックに紅葉がきれだった。
 麓の和佐又キャンプ場で幕営し、翌朝、和佐又口バス停からバスに乗った。一日一往復のバスで、朝一本だけのバスで町に向かうと、帰りは夕方の一本だけだった。10人ほどの乗客が乗っていた。顔なじみの客ばかりらしく、乗ってくるとお互い「おはよう」と挨拶をしていた。後の席に座っていた丸顔で愛想の良さそうな60歳位の男性が隣りの客と話をしていた。「今日の試合は大事やね。5連勝だし、このまま行くと優勝するかも知れない」と言っていた。どこの高校野球の話かしらと思っていたら、中日とか広島とか聞こえてきたのでプロ野球の話と分かった。どうやらこれから阪神の試合を見に行くらしく、「こんな山奥から甲子園球場まで行くのは大変だな。しかも帰りのバスには間に合わないので泊まってこなければならない」と阪神ファンの底の深さに驚かされた。

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