今年の目標2020/01/01 09:09

九重山でミヤマキリシマの群落を歩く
 今年は、まず島の山登りの継続を考えている。昨年は5島だったので、今年は7島訪問を目標にしようと思っている。さしあたっては瀬戸内海の島々が目標だ。
 次にロングトレイル歩きも継続したいと思っている。昨年は「みちのく潮風トレイル」を途中まで197km歩いたので続きを歩いてみたい。今年は150km以上踏破を目標にしたい。もう一つ、高島トレイルの残り半分も歩こうと思っている。 大峰奥駈道は最北部の吉野山が残っている。桜の季節に歩いて奥駈道の全行程踏破完了することも目標の一つだ。
 本格的な登山では、まず、毎年目標としながら実現できていない大雪山縦走の残り部分、トムラウシから十勝への縦走を目指したい。それから昨年は九重山で美しいミヤマキリシマの群落を眺めた(写真)。今年も花の季節に九州か四国の山に行って花を楽しみたい。海外の山も一つは行ってみたい。昨年はサハリンでは個性的な山歩きを堪能し、オーストリアでは氷河の山々を見ながら歩いた。どちらもすばらしい体験だった。今年も準備を入念にして海外の山に行こうと思っている。
 最後にホームページについては、いっそう充実させて、今年こそ「一日あたり100人アクセス」を達成したい。

南房総市千倉町の高塚山に登る2020/01/07 13:11

山頂直下の登り
 1月2日は房総半島最南端近くの高塚山に登った。最寄り駅は内房線の千倉で千葉市内からだと各駅停車で3時間近くかった。更にバスに乗り換え、大川バス停から歩き始めた時は昼近くになっていた。
 昨年秋の台風の影響らしく登山道には小枝がたくさん落ちていた。山頂近くまで登ると切断された大きな倒木が残されていた。最後の階段を登ると山頂の神社に着いた。屋根瓦の上には落ち葉が残り、少しひなびた感じがした。それでも新年らしく、お飾りが備えられていた。お賽銭を入れ初詣を済ませた。神社の裏手にはベンチが有り大島や利島が見えた。座ってゆっくりと昼食休憩にした。
 下りは合有戸(がゆど)溜池に向かう道を通った。こちらも倒木が多かった。人が通らないのか倒木も切断されておらず、幹を乗り越えたり迂回したりして通らなければならなかった。台風の風が強かったのは稜線だけらしく、下って行くと倒木も無くなって歩きやすくなった。
 合有戸溜池からは麓の平地を回り込んで「白間津(しらまづ)お花畑」まで歩いた。お花畑にはオレンジ色のキンセンカが咲いていて、車で来た観光客も散策していた。海が間近に見え、沖を行く貨物船が見えた。船と咲き始めた花を見ながらゆっくりと休んだ。

相模原市西部の南山に登る2020/01/09 13:49

南山山頂
 1月5日は相模原市西部の南山に新年会登山に行く事にした。最初に通ったのは「あいかわ公園」だった。周囲に桜の木が植わる広い芝生には、テントが数張り張られていた。正月を楽しむ家族連れがあちこちで遊んでいた。レストハウスも有って市民の憩いの場と言った感じがした。
 公園の外れからは急坂になった。しばらく登ると送電鉄塔の建つ広場に着いた。正面に宮ヶ瀬湖と丹沢が見える眺めの良い場所だった。脇にあずまやが有ったので入って休む事にした。すでに12時を回っていて、おなかがすいてきた。メンバーの持ち寄ったキンカンとパウンドケーキを食べて、やっと復活した。
 あずまやから稜線を一登りすると南山山頂に着いた。南側がススキの原でこちらも展望が良かった。丹沢の山々が見えた。風も無く、あたたかな日が差して気持ちの良い場所だった。ベンチに座って新年会をする事にした。白ワインで乾杯した後、ホットサンド、鮭の粕汁、酢蛸、黒豆をいただいた。時間のたつのは早く、いつの間にか山頂で1時間近くくつろいでしまった。
 帰りは「鳥居原ふれあいの館」へ下った。地元の食材を売っていて、バスを待つ時間を利用して、おみやげに蜂蜜とブロッコリーを購入した。良い天気にも恵まれ、この日一日、新年らしい楽しい登山ができた。

伊豆大島の三原山に登る2020/01/18 13:33

三原山への登り
 大島の岡田港に着いた時は、まだ真っ暗だった。予約していたタクシーに乗り込み登山口の三原山温泉に向かった。ところどころにツバキやサザンカが咲いていた。運転手が徐行してヘッドライトで照らして教えてくれた。三原山温泉でタクシーを下り、腹ごしらえをしてから歩き出した。周囲はすっかり明るくなっていた。
 最初はカルデラを歩く道だった。木の全くない荒野を進む道で、まるで外国に来たような感じがした。朝日に照らされた三原山がきれいに見えた。火山灰の道を登りつめたところが火口壁を一周するお鉢巡りの道だった。時計回りに標高の高い方へ向かう事にした。振り返ると雲の上に白い富士山が見えた。
 登りつめた最初のピークが剣ヶ峰だった。反対側に伊豆諸島の島々が見えてきた。空気の澄んだ日で、神津島や御蔵島まで見えた。東風が少し強かった。最高点の三原新山の左側直下を通過した後、お鉢巡りを3/4周した火口壁の最西部まで歩いた。少し風を避けられる場所が有ったので腰を落ろして休む事にした。船で飲んだワインの残りで乾杯し、パンやお菓子を食べて休憩した。
 帰りは三原山頂口バス停からバスで帰りの船の出る元町港に下った。港近くの食堂で島名物の「べっこう丼」を食べ、火山博物館を見学してから帰りの船に乗り込んだ。すでに手持ちのアルコール類は飲み尽くしていたので船内の自販機で缶ビールを購入して祝杯を上げた。

支笏湖近く 苫小牧市の丸山遠見に登る2020/01/26 14:50

丸山遠見山頂の望楼
 丸山遠見は支笏湖温泉の南東に有る小高い丘で、山頂には望楼が建っている。前日、支笏湖温泉に着いた時は車道にも雪が無く、積雪は少なかった。一夜明けると10cmほどの新雪が積もっていた。霧が立ちこめ宿近くの展望台からも支笏湖は手前の岸がやっと見えるだけで対岸は見えなかった。降り続く雪の中を丸山遠見に向かって出発した。
 足跡の無い自転車道をつぼ足で歩いていくと丸山遠見の入口に着いた。ワカンを履き、緩い登り坂の林道に入った。こちらも足跡は無く、新雪が重くて歩くのが大変だった。次第に暑くなった。
 最後にらせん状になった林道を登りつめると丸山遠見山頂に着いた。広場になっていて中央には木製の望楼が建っていた。老朽化したため立入禁止になっていて、登り口はベニヤ板で閉鎖されていた。周辺は木立で囲まれていて霧も出ていた。展望は無かった。雪が降り続く中、広場の柵の雪を払って腰掛け、長い林道歩きを終えた満足感に少し浸りながら昼食休憩にした。
 帰りは近道の林道を下った。少し急坂で意外に早く国道に出た。国道の横を通る自転車道を宿に向かった。行きより雪が増えていた。ワカンを付けたまま宿近くまで歩いた。行きより時間がかかり長く感じた。帰り着く頃に雪はようやく小やみになった。結局この日だけで20cmほどの積雪が有った。山中では誰にも会わなかった。

オコタンペ湖を目指す2020/01/27 13:40

ポロピナイ園地からの支笏湖
 支笏湖の二日目はオコタンペ湖へ行く事にした。冬期は全面氷結し、湖の上を歩けるとの事だった。前日のうちにタクシーを予約した。千歳市街から来るとのことで回送料金3000円+メーター料金との事だった。当日は晴れだった。迎えのタクシーに乗り込み出発した。運転手に「オコタンペ湖に行ったことがあるか」と聞くと「夏に一度だけ行った事がある」との事だった。予定のオコタンペ湖への林道入口に着くと林道ゲートが開いていて、見張人がいた。運転手が見張人に確認すると「車は入れない」との返事だった。合計代金7240円を支払ってタクシーを下車し、帰りの時間を予約した後、帰ってもらった。
 出発準備をしていると除雪車が林道をやって来た。若い丸顔のまじめそうな責任者が下りてきて「昨日からの除雪作業を今日いっぱいやります。ロータリー車が入り危険なので歩いて入る事もできません。昨日も人が来たけれど帰ってもらいました」との事だった。「タクシーを返してしまったんです」と伝えると「下まで車で送ってあげます。そこまで行けばタクシーを拾えるでしょう」と申し出てくれた。車に乗って移動するだけではハイキングにならないので、結局、国道脇の自転車道を歩いて戻る事にした。
 自転車道の積雪は30cm程あり、ワカンを履いて歩くのにちょうど良かった。一方、山の中の車道は代わり映えせず、緩い下り坂は長く感じた。湖畔に出てようやく景色が良くなったところがポロピナイ園地だった。駐車場には車が停まっていてドライスーツを着た二人組がいた。「支笏湖をもぐってきた」とのことだった。驚いて「何が見えるんですか」と聞くと「藻しか見えない」との返事だった。「さっき歩いているのを見ました」と言われので「オコタンペ湖分岐から支笏湖温泉まで15kmほど歩く」と伝えると、びっくりされ「頑張ってください」と言われた。ポロピナイ園地は眺めが良く昼食にちょうど良かった。ゆっくりと休んだ。出発する時に再度駐車場を通ると、今度は別の4人組がドライスーツを着てもぐる準備をしていた。
 ポロピナイ園地からは自転車道が無くなり、ワカンを外して車道脇を歩いた。雪が無くて歩きやすかった。進むに従って、対岸に樽前山も見えてきて景色が良かった。ようやく着いた支笏湖温泉には中国からの観光客があちこちで散策していた。せっかくなのでビジターセンターに寄ってみると、あいにく火曜日が定休日で閉まっていた。不運な一日のとどめを刺された感がした。

支笏湖近く 苫小牧市の七条大滝に行く2020/01/28 13:28

七条大滝
 支笏湖の最終日は七条大滝に行くことにした。帰りのバスに乗り遅れないよう、朝食後すぐに出発した。行きは自転車道を通ると時間がかかるので除雪されている車道を経由した。
 思ったより早く七条大滝への林道入口に着いた。ちょうど二人組が大滝へ向けて出発していくところだった。小休止後、我々も林道を歩き出した。林道は20cm程の積雪で車のわだちが残っていた。ハイカーの踏み跡もあって歩きやすかった。つぼ足で歩いた。朝日に照らされた木の影が、雪の上に伸びてきれいだった。30分ほどで滝への下り口に着いた。
 急な階段の下りだった。手すりも付いていたので軽アイゼン無しで下り始めた。滝が見えてきたところから急になり滑りやすくなった。長靴の男性単独行者が登って来た。毎年来ているとの事で「下から見た方がきれいですよ」と教えてくれた。更に林道入口で見掛けた二人組も登って来た。小柄な女性と若い男性で、一見すると客とガイドらしかった。女性が「下まで行った方が良いですよ。氷がきれいですよ」と教えてくれた。軽アイゼンを付け、余計な荷物を置いて下る事にした。急坂では軽アイゼンをガリガリ言わせながら下った。最後に、幅約2m、深さ約10cmの徒渉を終えると滝の下に着いた。水がツララになって下がり、日が当たってきれいだった。しらばく見とれていると次第に寒くなってきた。上に戻って昼食休憩にする事にした。登りは慣れたせいもあり容易だった。
 往路を戻り林道入口に着くと立派なカメラを持った年配カップルの観光客がいた。「ここから入って良いんですか。写真撮りに行きたいんですけれど滝に行けるんですか」と聞かれた。「30-40分位かかります」と教えてあげると、あきらめて引き返して行った。

山中湖村の高指山に登る2020/01/30 13:06

高指山山頂からの山中湖
 24日の金曜日、新年会登山で山中湖村の高指山に登る事にした。富士山駅からのバスは20人程の乗客で混雑していた。忍野八海(おしのはっかい)で中国からのグループが、紅富士の湯で地元の女性達が降りるとバスの中は閑散としてしまった。終点近くの三国山ハイキングコース入口でバスを下車して歩き始めた。
 霧の中、カヤトの原を登って行くと最初のピーク、鉄砲木ノ頭(てっぽうぎのあたま)に着いた。あいにくの霧で展望は無かった。昼食休憩後、稜線を高指山に向かった。落葉樹林帯で北側斜面になると雪がまだらに残っていた。
 高指山山頂に着いた時も霧がかかっていた。時々薄日が差した時に下の方に山中湖の湖面が白く見えるだけだった。富士山は見えず、白い霧の中に姿を想像するしかなかった。ベンチが有ったので腰掛けてシナモン入りのホットワインで乾杯し、ささやかな新年会をした。休んでいる間も天気は回復しなかった。
 次のピーク、富士岬平から平野へ向かって下山した。天気は少し回復し、正面に山中湖が見えていた。別荘地に出てからは車道を歩いた。平野のバス停に着く頃になってようやく富士山がシルエットになって見えてきた。思いの外、高く見えた。この日の天気は今一歩で、富士山駅に戻った時は富士山は再び雲の中に入ってしまった。