奥多摩 檜原村のシンナソーを登る2020/09/06 13:23

シンナソーの下流部の登り
 バスを終点の藤倉で下車した。他の乗客は年配の男女二人組の登山者だけだった。行き先を訪ねると同じ「シンナソーを登る」との事だった。「けっこう登る人がいるんだな」と思った。少し雨が降ってきた。二人組はバス待合室の屋根の下で準備する様子だった。「お先に」と声をかけて出発した。
 河原に下りて沢歩きの準備をしている間に本降りになってしまった。木の下で雨を避けながら小やみになるのを待った。木の下でも雨はたくさん降ってきたのでレインウェアを着た。やがて少し小降りになったので出発することにした。二人組は出発を見合わせているのか、まだ河原には下りてきていなかった。
 シンナソーに入るといきなり急流になり2-3mの滝が次々と現れた。靴の摩擦を効かせながら登って行った。軽快に登って行くと、やがて3段10mの滝に着いた。ロープを出して順番に登ることにした。下部は滑りやすくて少し苦労した。滝を登り終えたところで小休止した。雨がやんだのでレインウェアは脱いだ。休憩後、更に登って行くと今度は3段15m滝に着いた。ここもロープを使うことにした。いったん最初の段を登り、続いて中段、上段を順番に登った。中段は少し狭く、背中をこする感じだった。上段は傾斜がゆるくなり容易だった。登り終えて難所が終わり、ほっとして休憩した。
 上流部は緩かった。倒木が多かった。二俣まで登ると水はちょろちょろになった。二俣から15分ほど斜面を登ると登山道に出た。登山靴に履き替え遡行を終了した。結局、ここまで二人組には追いつかれなかった。後は登山道をゆっくりと下った。天気はいつの間にか良くなり青空が見えてきた。不安定な天気らしく遠くでは雷の音がしていた。バス停では約1時間の待ち時間があった。たっぷり休み、服がすっかり乾いてからバスに乗り込んだ。