奥多摩の天祖山に登る2021/05/02 13:20

天祖山山頂
 30日は奥多摩の天祖山に登った。奥多摩駅からのバスは40人ほどの乗客で混雑していた。途中のバス停で多くが下車し、終点の鍾乳洞バス停で下りた他の乗客は4人だけだった。立ち去る乗客を見送った後、ゆっくり支度をしてから歩き出した。新緑がきれいだった。登山口までは林道歩きだった。途中で捕虫網を持った若い男性が足早に抜いていった。
 登山道に入ると、いきなりの急坂だった。石垣で整備されたジグザグの道だった。周囲の新緑がきれいだった。道はやがて尾根伝いになった。登るに従い新緑から芽吹きの森へと変わっていった。標高1300m付近ではミツバツツジがたくさん咲いていた。山頂が近づくと、芽吹きも無くなり、すっかり葉を落とした裸の木だけになった。山頂に着くまでに、すれ違った登山者は単独行者3人だけだった。
 山頂は葉を落としたダケカンバの木に囲まれていた。木の幹の間からは雲取山方面のシルエットが見えた。落ち葉の上にシートを敷き、梅酒をいただきながら昼食休憩にした。日の光と小鳥の鳴き声が心地よかった。もし時間が許せば、更に稜線を雲取山方面に歩いてみたいところだった。
 下りは鳥の声を楽しみながら往路をゆっくりと下った。天気は一日中良かった。最後の急坂の下りでは日が西に傾いて少し暗くなっていた。林道に出たところで休憩していると大きな荷物を持った男性単独行が登山道を下山してきて抜いていった。この日の充実した山行を振り返りながら、ゆっくりとコーヒーを飲んで休んだ。

奥多摩 シロヤシオの御岳山に登る2021/05/09 13:02

上高岩山山頂のシロヤシオ
 5月7日は奥多摩の御岳山に登った。大岳鍾乳洞入口でバスを下りたのは我々だけだった。サルギ尾根の登り始めは植林の急登だった。1時間あまり登ると、広葉樹が多くなった。白い石灰岩の岩も多くなって来た。やがて高岩山に着いた。山頂周辺にはミツバツツジが多く咲いていた。
 休憩後、サルギ尾根を更に登って行った。尾根脇にはシロヤシオが少し咲いていた。最後に急坂を登ると上高岩山の展望台に着いた。回りにはシロヤシオがたくさん咲いていた。大岳山や御岳神社がシロヤシオの花越しに見えた。写真を撮っていると、居合わせた女性単独行者が「上高岩山山頂の方に、たくさんシロヤシオが咲いていましたよ」と教えてくれた。
 昼食後、展望台から一登りすると上高岩山山頂に着いた。教えてくれた通りたくさんのシロヤシオが咲いていた。あちこち移動しながらシロヤシオの写真を撮った。サルギ尾根を登り切った後は、御岳山の奥の院に向かった。奥の院手前もシロヤシオがたくさん咲いていた。奥の院山頂では男性単独行者が無言で太極拳をしていた。静かな山頂で、サングリアをいただきながらゆっくりと休憩した。奥の院からの下りにもシロヤシオがたくさん咲いていた。
 御岳山の鳥居前を通る頃に雨が降ってきた。大塚山への稜線ではアオダモの白いふさふさの花がたくさん咲いていた。大塚山では休憩所で雨宿りしながら休んだ。雨は次第に本降りになり、古里駅に着いたときはTシャツがずぶ濡れになっていた。あわただしくシャツを着替え、すぐにやってきた電車に乗り込んだ。

奥多摩の鷹ノ巣山へ登る2021/05/19 14:49

榧ノ木山のミツバツツジ
 5月16-17日は奥多摩の鷹ノ巣山に登った。鴨沢でバスを下車した時は本降りの雨だった。狭いバスの待合所はレインウェアの支度をする10人ほどの登山者で少し密になっていた。幸い雨は歩き出して1時間ほどでやんだ。雲取山方面からは次々を登山者が下山して来た。一方登りの登山者とはほとんど会わなかった。途中で七ツ石小屋に泊まると言う単独行者に抜かされた。
 七ツ石小屋のテント場は、キャンセルが有ったとかで我々だけだった。テント場は小屋に立ち寄る人の休憩所にもなっていて眺めが良かった。一方、小屋から上の山は霧で覆われていたので、この日に七ツ石山に行くのは取りやめた。小屋でワインを購入し、ベンチに座って飲みながらくつろいだ。ゆっくりと山の雰囲気を味わっていると、小屋の宿泊者が「良かったらどうぞ」と「ワラビの味噌和え」を差し入れてくれた。
 二日目、夜明け前の本降りの雨は、明るくなる頃にはすっかりやんでいた。いくぶんか軽くなったザックを背負って七ツ石山から鷹ノ巣山へと縦走した。千本ツツジはまだつぼみだったものの木々の新緑はきれいだった。鷹ノ巣山山頂まで来ると、天気はすっかり良くなり広がる関東平野を眺めながらゆっくりと休んだ。誰もいなかった山頂には、やがて若い男性二人組が登ってきた。話を聞くと我々の下山予定コースを登ってきたらしく、帰りは奥多摩駅まで歩くとの事だった。
 下山は榧ノ木(かやのき)尾根を通った。早くもエゾハルゼミが鳴いていてびっくりした。榧ノ木山ではミツバツツジがちょうど見頃だった。

奥多摩の川苔山でシロヤシオを楽しむ2021/05/24 15:10

百尋ノ滝への登り
 5月23日は奥多摩の川苔山に登った。奥多摩駅からのバスは2台に増発されていた。川乗橋で下車し、多くの登山者が出発した後、ゆっくりと歩き出した。林道から登山道に入り、真新しい橋や桟道をいくつか通って登って行った。
 しばらく進むと百尋(ひゃくひろ)ノ滝に着いた。水量の多い滝は迫力が有った。10人ほどの登山者が休んでいた。同じバスだった女子高生4人組がいたので写真を撮ってあげた。最後は足毛岩の肩からの登りだった。シロヤシオが少し咲いていた。半分くらい花が落ちていて花期は過ぎた感じだった。
 急登が終わると川苔山山頂だった。40人ほどの登山者が休んでいた。あいにくの霧で、にわか雨も少し降った。山頂端のサラサドウダン近くにシートを敷いて昼食休憩にした。すぐ隣りではベテラン男性三人組がフライパンを使って料理を作っていた。登ってきた西洋人二人組は人の多さに驚いたのか、すぐに立ち去って行った。山頂からは曲ヶ谷(まがりがや)北峰へ向かった。こちらではシロヤシオがたくさん咲いていた。地面に落ちている花も多く遠目には雪が積もったようできれいだった。
 獅子口小屋跡への道は通行止めだったので曲ヶ谷北峰の巻道を通って赤杭(あかぐな)尾根に出た。赤杭尾根ではヤマツツジがきれいだった。樹林に囲まれた赤杭山では、登山者が二人、ひっそり咲くヤマツツジの下で休んでいた。人の多かった川苔山山頂に比べ落ち着いた感じだった。最後は静かな山道を古里駅へと下った。