秩父市西部の和名倉山でシャクナゲを楽しむ2021/06/03 14:54

和名倉山山頂
 5月30日から6月1日までの3日間、奥秩父の和名倉山(わなくらやま)に登った。初日は塩山からバスで落合まで行き、将監(しょうげん)小屋まで歩いた。二日目は竜喰山(りゅうばみやま)から大常木山(おおつねきやま)までの往復と、西御殿岩の往復をした。どちらもたくさんのシャクナゲがちょうど見頃だった。初日(日曜)の他のテントは3張り、二日目(月曜)は、他のテントは無かった。初日、二日目とも静かなテント場で赤ワインや焼酎を飲みながら、ゆっくりとくつろいだ。
 三日目はテントを撤収して和名倉山に向かった。主稜線から和名倉山への尾根に入ると、少し笹が被り歩きにくかった。夜間の雨で笹には水滴がたくさん付いていた。ズボンや靴が濡れて不快になったものの、やがて道は良くなり快適になった。左手奥には富士山も見える良い天気だった。西仙波(にしせんば)付近ではシャクナゲが見頃、東仙波から先ではダケカンバやカラマツの新緑がきれいだった。途中で健脚の男性単独行者が抜いて行き、やがて山頂から戻ってきた。
 たどり着いた山頂には誰もいなかった。コメツガとシラビソに囲まれた樹林の中で、高く上がった日の光が4畳半ほどの広さの山頂に差し込んでいて心地よかった。腰を下ろして昼食休憩を取っていると、やがて男性単独行者二人やってきた。トレイルラン姿の一人は山頂写真を撮っただけで、すぐ下山して行った。もう一人は愛想の良い人だった。「川崎から来ているんです。二百名山、三百名山を登っているんです」と昼食のトマトを分けてくれながら自己紹介してくれた。しばらく山の話しをした後、先に休憩の終わった我々は、「お気を付けて」と挨拶して山頂を後にした。
 秩父湖への下山路は、倒木は少し多めだったものの、よく踏まれていて歩きやすかった。誰も登って来ないと思っていたのに、途中で単独行者二人が登って来たので驚いてしまった。秩父湖に着いて長い吊橋を渡り終えると車道に出た。ゆっくりと秩父湖バス停に向けて歩いていると、車に乗った人に声をかけられた。役場の人だった。和名倉山に登ってきた事を伝えると、「最近、人気が有って問い合わせが多いんです。今度、行ってみなければならないと思っています。」と話していた。

木漏れ日の中を蕎麦粒山に登る2021/06/12 13:47

木漏れ日の中を蕎麦粒山に登る
 6月9日は奥多摩の蕎麦粒山(そばつぶやま)に登った。奥多摩駅からのバスは満員だった。ほとんどの乗客と一緒に我々も川乗橋で下車した。他の人はすべて川苔山に向かう人達で、笙ノ岩山(しょうのいわやま)への鳥屋戸(とやど)尾根に取付いたのは我々だけだった。
 尾根は植林から広葉樹の森へと変わって行った。ブナとミズナラの木漏れ日の道は心地よかった。木の間を涼しい風が吹き抜けて行き、周囲からはエゾハルゼミの鳴き声が盛んに聞こえてきた。
 笙ノ岩山を越え、白い岩が増えてくると蕎麦粒山山頂に着いた。東側は防火帯になっていて、隣の川苔山の先には関東平野が広がっていた。山頂周辺には蝶が二匹ずつ涼しい風に吹かれながら舞っていた。サクランボとチーズをいただきながら、ゆっくりと山頂で休んだ。
 下りは林道を通って川乗橋に戻る事にした。山頂から1時間ほど下ると林道に出た。時間が有ったので、腰を下ろしてアイスコーヒーとバームクーヘンをいただきながら、涼しくて快適だった山行を振り返った。

越後湯沢から飯士山へ駅前登山2021/06/17 13:27

飯士山山頂
 15日は新潟県湯沢町と南魚沼市の境にある飯士山(いいじさん)に登った。駅から15分ほど歩くと登山口で、いきなり草深い登山道になった。草をかき分けながら沢沿いの道を登った。やがて尾根道になり、ようやく歩きやすくなった。周囲はブナやミズナラの森だった。
 尾根は途中から鋸歯状になった。岩場も少し有った。上り下りを繰り返すので標高がなかなか上がらなかった。ようやく南峰に出た後は山頂への一直線の登りになった。岩場にはヤマツツジがたくさん咲いていてきれいだった。
 山頂からは周囲のスキー場を見下ろす好展望が得られた。あいにく群馬との県境の山々は夏の雲の中だった。雷鳴も遠くに聞えていた。雲の切れ目から山頂に降り注ぐ日差しは強く、いただいた冷たいサングリアを一気に飲み干した。
 下りは岩原スキー場へ向かった。道はよく整備されて歩きやすかった。ゲレンデに出た所でリフト降り場の日影に入り、アイスコーヒーとカステラをいただきながらゆっくりと休んだ。ゲレンデにはワラビがたくさん生えていた。スキー場から駅までの途中の公園には無料の足湯が有った。足を暖かいお湯に浸し、ウイスキーの水割りを飲みながら温泉地に来た気分を少しだけ味わった。

三窪高原でツツジを楽しむ2021/06/22 13:10

柳沢ノ頭のヤマツツジ
 21日は甲州市の東、柳沢峠の北に有る三窪(みくぼ)高原に登った。柳沢峠から稜線の柳沢ノ頭まで登るとヤマツツジがたくさん咲いていた。きれいな赤い花を楽しみながら稜線を北へ向かった。次のピークのハンゼの頭もヤマツツジがたくさん咲いていた。赤い花に囲まれながらベンチに座って休んだ。
 休憩後、稜線を離れて西側の鈴庫(すずくら)山に向かった。途中はミズナラの森でエゾハルゼミが盛んに鳴いていた。最後に一登りすると鈴庫山山頂に着いた。山頂標識の横にはヤマツツジがひっそりと咲いていた。狭い山頂からは甲府盆地と甲斐駒の眺めが良かった。展望を楽しみながらランチタイムにした。ランチ後は巻道を通って稜線に戻った。稜線に出たところは電波塔のピークで、古い看板が有った。「三窪高原はレンゲツツジの群生地」との説明が記載されていた。
 レンゲツツジを探しながら稜線を更に北へ向かった。ヤマツツジがいっそう鮮やかだった。一方、レンゲツツジは見当たらなかった。稜線最北の藤谷ノ頭まで進んだものの、結局レンゲツツジは見つけられなかった。見落としたのかも知れないと思い、稜線通しにレンゲツツジを探しながら戻ることにした。電波塔のピークを過ぎ、少し下って広場に出ると、鹿ネットに囲まれてレンゲツツジが数株きれいに咲いていた。ようやく見ることができて満足した。
 広場には、あずまやの休憩所が有った。入って一休みした。いただいたアイスコーヒーとイチゴチョコクッキーがおいしかった。