みちのく潮風トレイル釜石市鵜住居を歩く2021/10/08 13:39

鵜住居復興スタジアム
 みちのく潮風トレイル三日目は釜石市の鵜住居(うのすまい)を歩いた。大槌町から海岸沿いを進むと、やがて鵜住居に着いた。駅前の防災センター跡地には震災モニュメントが有った。防災センターは震災の約1年前にできたばかりで、避難者が集まっていたのに2階の天井近くまで水没してしまい、大勢の犠牲者が出たとの事だった。モニュメントには、津波の高さを示す線と、この地区で亡くなられた人達の名前が記載されていた。
 暑い日だったので駅の食堂で冷たい麺の昼食を食べてから続きを歩き出した。高台に立てられた新しい小中学校を右上に見ながら国道の坂を登っていった。恋ノ峠手前の標高約40m地点まで登ると、今度は谷の反対側の舗装路の下りになった。さっきまでいた鵜住居駅のすぐ近くを通った。「海岸沿いでもないのに何でこんな遠回りのルートなんだ」とぶつぶつ言いながら歩いた。
 20分ほど下って平地に出ると「釜石鵜住居復興スタジアム」に着いた。ラグビーワールドカップ1試合が行われた会場だった。きれいなスタジアムは無人だった。横を通り海辺に出て更に進むと根浜海岸に着いた。この日は、ここで終了することにした。海岸の砂浜で涼しい風に当たりながら休んだ。帰りは河口にかかる真新しい大きな水門を通って鵜住居駅まで近道して戻った。川の対岸には、先ほどまで無人だったスタジアムに中学生が集まって何か催しが行われているのが見えた。
 鵜住居駅では待ち時間が少し有った。駅前の「いのちをつなぐ未来館」を見学した。震災時の展示説明が有った。復興スタジアムは元は小中学校が有った所で、震災時には子供達が我々が下った道を逆に登って恋ノ峠の手前まで避難し、ほぼ全員が助かった、と説明されていた。

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