みちのく潮風トレイル 釜石市両石まで歩く2021/10/09 13:50

林道を両石へ向かう
 みちのく潮風トレイル四日目は、釜石市の両石(りょういし)まで歩いた。まず鵜住居(うのすまい)駅から根浜海岸まで歩いた。海岸沿いの林の中のベンチに腰掛けて休んだ。次の箱崎漁港を過ぎて車道を歩いて行くと、大きなザックの男性がやってきた。トレイルを八戸まで歩く予定との事だった。「この先の御箱崎(おはこざき)への道が通行止め」と教えてくれた。
 男性の言葉を半信半疑で歩いて行くと箱崎白浜の分岐点にトレイルの通行止めを記載した立て札が有った。念のため立て札に記載の釜石市観光課に電話したところ、12月まで通行止めで間違いなかった。御箱崎の千畳敷まで行くつもりだったのでがっかりした。迂回路は山の反対側の仮宿(かりやど)まで直接向かう道だった。長く歩くつもりで早朝に出発してきたのに、時間が余りそうで途方にくれた。やがてダンプカーがやってきて細身の女性が下りてきた。「地元の人ですか? 仮宿に行きたいんですけれど」と聞かれた。「ちょうど行くところです。この道です。」と教えてあげた。
 そろそろ出発しようとしていると仮宿から車がやってきた。運転手の男性から「どこに行くんだ」と聞かれた。「御箱崎まで行くつもりだったけれど通行止めなんです」と言うと納得していた。「千畳敷まで行ったことが有りますか?」と聞くと、「有るよ、良いところだよ」と教えてくれた。歩き出すとすぐ、男性が道ばたで草取りしていた。「どこから来たの」と聞かれたので、「鵜住居からです。御箱崎へ行こうと思ったんですけれど、通行止めだったので」と答えると、「ああ、今だめなんだよね。又来てね」と言われたので「又来ます」と返事した。仮宿との間には300mほどのトンネルが有った。後ろから乗用車がやってきのでトンネルの壁側によけると我々の横で停まり「気をつけて行ってらっしゃい」と女性ドライバーが声をかけてくれた。
 仮宿からは林道を両石まで歩いた。両石では帰りのバスまで1時間近く有った。幟を立てたお店があったので、居酒屋かと思って近寄ると「つりえさ」と書いてあったのでがっかりした。仕方なく公園のベンチに座り余ったお菓子を食べながらバスを待った。