東京近郊の人気の陣馬山に登る2021/12/06 13:51

一ノ尾根コースの紅葉
 5日は東京近郊の人気の山、陣馬山に一ノ尾根を通って登ることにした。ここを登るのは初めてだった。藤野駅からのバスは混雑していて2台に増発されていた。我々も座ることができなかった。5分ほどで陣馬登山口に着き、下車して歩き出した。
 人家の間を抜けるとすぐ山道に入った。緩い上り坂で紅葉がきれいだった。登山者が多かった。子供連れも歩いていた。途中からは下りてくる人達と頻繁にすれ違った。2回休憩して登って行くと最後の登りになった。急な階段で霜柱ができていた。視界が開けてきて山頂に着いた。
 山頂には200人ほどの登山者が休んでいた。白馬の像の前で記念写真を撮った後、芝生に腰を下ろして昼食休憩にした。売店ではけんちん汁を売っていたので購入して食べた。大根がよく煮込まれていて暖かくておいしかった。トイレは冬季分があいているだけで長蛇の列だった。
 ゆっくりと展望を楽しんだ後、下山し始めた。最初の階段では霜柱が溶け始めていてぬかるんでいた。途中の分岐から和田への道に入ると紅葉がきれいになった。紅葉を楽しみながら下ると和田の集落に着いた。バス停への途中に無人販売所が有り、ゆず一袋100円をお土産に購入した。和田始発の帰りのバスも最初から満席だった。

ワインのふるさとから初冬の蜂城山に登る2021/12/12 13:10

蜂城山への登り
 11日は笛吹市の蜂城山(はちじょうさん)に登る事にした。勝沼ぶどう郷駅からのタクシーを釈迦堂遺跡博物館で下車して登山口に向かった。桃畑の間の道で、桃の収穫後に残された白い紙袋が木の枝にぶら下がっていた。ブドウ棚では、ブドウのつると葉を燃やす煙があちこちから上がっていた。
 登山道は緩やかだった。道脇には石灯籠が所々に建っていた。木には枯葉が残り逆光が差すと赤くてきれいだった。登り着くと蜂城山山頂で、神社が有った。木の間からは甲府盆地と周囲の山々が見えた。盆地はうっすらともやっていて幻想的だった。メンバーが集まるのは2年ぶりで賑やかな昼食になった。なかにはお湯を沸かし終わってからラーメンを忘れてきた事に気づいた人もいて、別のメンバーから食料を分けてもらっていた。
 蜂城山から先の道への入口には「整備されておらず危険」との看板が掛かっていた。神領山(しんりょうさん)手前までは、それほど困難も無く、むしろ紅葉がきれいだった。最後の5分ほどは倒木が多く、山頂への道を見落としそうになった。更に次の大久保山までは、倒木をまたいだり、くぐったりしながら縫うように進むところが続いた。コースタイムの倍近くかかって大久保山に着いた。大久保山には神社が有り、ようやく歩きやすい山道になった。
 下山後はバスで勝沼ぶどう郷駅に戻った。あいにくシーズンオフのためか駅の喫茶店は営業していなかった。ワインを飲めそうで飲めないのはつらかった。仕方なく何も買わずにホームに上がった。ちょうど南アルプスに沈む夕陽を見ながら電車を待った。

湯煙を見ながら別府の大平山に登る2021/12/19 14:21

大平山への一直線の登り
 14日は別府の大平山に登った。東京から移動した日の登山だったので、歩き出しはすでに午後になっていた。桜の園の端に登山口があった。登山道は草原の中の一直線の登りだった。振り返ると別府の市街地が望まれ、湯煙があちこちから上っていた。
 急坂が終わって少し勾配が緩くなると山頂に着いた。町が一望でき海がきれいに見えた。反対側の裏手には木の間に鶴見岳が見えた。時間も無かったのであまりゆっくりせずに下山する事にした。下山は反対側の森の中へ向かった。通行止めとなっている鶴見岳へ道を分け谷に下って行った。しばらく進んだ山の斜面で道が分らなくなってしまった。チェーンソーを使っていた作業者が「下りは舗装路を行くんだ」と教えてくれた。舗装路を恵美須社まで下った。恵美須社は小さくて趣のある神社だった。
 神社から山腹を巻く作業道を進んで行くと、途中から不明瞭になり森の中のヤブになってしまった。ヤブをかき分けて進むとゴルフ場に出た。すでに遅い時間でプレイヤーはいなかった。登り直してゴルフ場の敷地を出てから、草原と森との間を山腹の道を進んで行った。最後に出発点の桜の園に無事たどり着く事ができた。
 やや早足で歩いたので予定より一本速いバスに乗ることができた。別府駅での電車への接続も良く、この日の宿泊地、佐伯には予定より1時間ほど早く着くことができた。かくして慌ただしい初日の山登りは無事終了した。

佐伯市の展望の山 元越山に登る2021/12/23 14:55

元越山への登り
 12月15日は佐伯市の元越山(もとごえさん)に登った。佐伯駅からのバスは、途中で8人乗りのコミュニティバスに乗り換えになった。乗り継ぎ券を渡しながら運転手に行き先の「宮の下」を告げると「元越山に登るなら一つ先の色利(いろり)で下りた方が良いよ」と教えてくれた。「登る人は多いんですか」と聞くと「元旦には日の出を見に大勢が来るんだ」と教えてくれた。バスを下りて運転手に教わった通り川沿いに進むと登山口が有った。
 登山道は最初は急坂だったものの、その後は緩い登りになった。少し紅葉が残っていた。途中には展望所が四つ有った。登るに従い海の眺めが良くなった。暖かさに誘われたのか小さなツツジ(フジツツジ)が道脇に少しだけ咲いていた。小さなピークを巻くトラバース道には「木洩れ日の径」と表示され、照葉樹の間からの木洩れ日が気持ち良かった。
 山頂は広い芝生地になっていた。360渡の展望で山頂の中央には石造りの展望図が有った。入り組んだ海の眺めがきれいだった。四国が霞んで見えた。展望を楽しみながらゆっくり休んだ。いつの間にか予定時間ぎりぎりになってしまい、名残惜しい山頂を後にした。
 下りは海とは反対側の登山道を通った。最初のうち緩い下りだった登山道は、途中から少し急になり、削られた岩の間を進む道になった。ロープがつけられた道で少し歩きにくかった。時間が足りなくなり急ぎ足で下った。バス停に着いたのはバス時刻の5分前だった。

雨の予報の中を延岡市の可愛岳に登る2021/12/24 13:07

急坂を可愛岳に向かう
 12月16日は延岡市北部の可愛岳(えのだけ)に登る事にした。午後から雨の予報だったので予定より早く出発することにした。朝はバスの便が悪いのでタクシーで登山口に向かった。運転手に「可愛岳に登ったことがありますか」と聞くと「近くの行縢(むかばき)山には子供と登ったことがあるけれど可愛岳はない」との返事だった。西郷隆盛宿陣跡記念館近くの登山口で下車して歩き始めた。
 最初は緩い尾根歩きで時々展望が開けて目指す可愛岳が見えた。途中の「ザレの頭」からは急になり、岩がゴロゴロして歩きにくくなった。稜線に出ると今度は大きな岩が多くなった。岩の間を縫うように進んだ。途中の「ノゾキ」は絶壁の上で展望が開けていた。
 岩の間を進んで行くと山頂に着いた。空は暗くなりポツリポツリと雨が降り出した。奥に見える大崩山(おおくえやま)方面にも雨雲がかかっていた。おにぎりを1個だけ食べて軽く腹ごしらえをしただけで、早々に下りる事にした。帰りは途中の分岐をまっすぐに進んで烏帽子岳を経由した。こちらも絶壁の上で眺めが良かった。
 少し早めに歩いたので、バス停に着いた時はバスまで30分ほど時間が有った。幸い雨は途中でやんでいた。バス停横の階段に腰を下ろし、食べそこなった昼食の残りを食べながらバスを待った。地元の男性が通りがかり、「お昼を食べているんですか」と声をかけられた。「はい。可愛岳に登ってきたんです。雨の予報だったので早く下りてきて、今、お昼を食べているんです。」と答えると、「ありがとうございます」とお礼を言われた。やがてやってきたバスに気分良く乗り込んだ。

フェリーに乗って延岡市の島浦島へ2021/12/25 20:45

日井の浜
 12月17日は延岡市北東に有る島浦(しまうら)島の遠見場山(とんばやま)に登る事にした。朝のバスは港を経由せず、最寄りのバス停から約35分歩かなければならなかった。歩いていると港へ寄る別のバスが通りがかり、呼びかけてくれた。おかげで港には予定より早く着く事ができたので高速船より先に出るフェリーに乗る事にした。きれいな待合室で待っていると、女性従業員が島の地図とパンフレットを渡してくれた。フェリーは客席はガラガラだったのに車は満載になっていたのでびっくりした。
 宇治港で下船して歩き出した。まず峠を越えて「日井の浜」まで行った。目の前の「沖の小島」にはメキシコ女王の伝説が有り岸辺に十字架が建っていた。風が強かったので早めに休憩を切り上げた。次に稜線まで登り島東端の中山崖展望所に向かった。展望所は絶壁の上に有り眺めが良かった。大きな岩に座ってお昼を食べた。昼食後は島の最高点の遠見場山に向かった。山頂には小さな灯台が建っていてベンチも有った。景色が眺めながらコーヒーを飲んで一休みした。
 下山は、もう一つの港、島浦港に出た。港は島の中心部でスーパーも有った。高速船の発着はこちらの港からだった。公園で休んでいると自転車の男性が通りかかった。遠見場山に登ってきた事を伝えると、「今日は中学生が登山道の整備に行く予定だったけれど昨日の雨で滑りやすそうだったので中止にした」と言っていた。「島やま100選を読んでここに来た」と伝えると「書かれている事務局の電話番号は僕の電話なんだ」と言われた。やがて公園で将棋を指していた男性二人組に「席を空けたからどうぞ」と言われたので座って休ませてもらった。
 時間が有ったので宇治港まで20分程歩き、帰りもフェリーに乗る事にした。帰りも車がいっぱいだった。「乗り切れない場合は次の便で」と後からやってきた運転手が言われていた。

津久見市の保戸島で本マグロのひゅうが丼を食べる2021/12/26 15:00

保戸島の遠見山山頂
 12月18日は津久見市の保戸島(ほとじま)に行く事にした。高速船はさほどの揺れも無く保戸島漁港に滑り込むように着いた。港の裏の斜面には住宅がびっしりと建っていた。待合室を兼ねた売店でトイレを借りてから歩き出した。すぐ坂道になった。お寺の横には魚の供養塔が有った。天気は良く振り返ると港の景色が良かった。お寺の先に登山口が有った。照葉樹林の中の道は少し石が多いもののはっきりとしていた。標識も所々に有った、
 山頂が近づくと急に道に草が増え背丈を超えるヤブになった。仮設トイレが草のなかに埋もれそうになっていた。やがて草が薄くなると山頂標識が有った。更に進むと、コンクリートが打たれた旧海軍の施設跡になって展望が開けた。青く光る豊後水道を行く船が見えた。遠くには四国がうっすらと見えた。
 往路を登山口まで下り、家の間の細い階段を通ると港に出た。予約したテイクアウトの「本マグロのひゅうが丼」を受け取りに雑貨屋に行った。女性店主がお客が受け取りに来たことを連絡してくれ、食堂が届けてくれるのをしばらく待った。「山に登ってきんです。すごい草で大変でした」と伝えると「年に一度くらい草刈りしてたんですけれどね。今日は風が強いので船が揺れたでしょう。昨日は欠航だったんですよ」と言われた。やがて作りたての「ひゅうが丼」が運ばれてきた。港のベンチで腰を下ろしていただいた。本マグロをごまだれで味付けして、ご飯の上にのせてあり、暖かい味噌汁が付いていた。おいしかった。やがて一陣の風が「ひゅうが丼」のプラ製の蓋を海に吹き飛ばしてしまった。あいにく堤防が高過ぎてストックでは届かなかった。待合室に行き係の女性に伝えると、「落ちないよう気をつけてね」と言いながら港の手すりに結わえてあった長い取っ手の付いたタモ網を貸してくれた。
 帰りの船は風が強くなったせいでて窓ガラスに波しぶきがバサバサとかかった。津久見港では電車まで時間が有ったのでJAの物産館に寄りお土産の蜜柑(しらぬい)を買った。

強風の西伊豆歩道・小土肥海岸を楽しむ2021/12/29 16:03

小土肥に向かう峠で
 27日は、西伊豆歩道を戸田(へた)から小土肥(おどい)を経て土肥(とい)まで歩いた。バスを下りた戸田の港は風が冷たかった。空は快晴だった。三角形の波が立つ海は青くてきれいだった。海岸を離れると風は少し和らいだ。町外れから遊歩道に入った。小枝と石がゴロゴロして少し歩きにくかった。
 広くて雰囲気の良い峠を越えると、やがて車道に出た。少し下ると舟山集落だった。「舟山ふる里村」にベンチが有ったので休むことにした。海側を向くと風が顔に当たり寒いので山側を向いて休んだ。昼食を食べ、シナモンリ入りのホットワインで暖まり、キンカンをいただいてゆっくりと休んだ。
 元気を出して再び歩き出した。遊歩道に入って行くと峠にはあずまやと2mほど有る大きな石碑が有った。「南無妙法蓮華経」と掘られていた。下っていくと小土肥(おどい)に着いた。広い砂浜の海岸になっていた。青くきれいな海からは荒波が打ち寄せていた。松が2本立つ小山の陰に入って風を避けながら休んだ。
 終着点の土肥までは小土肥から近いと思っていたら、遊歩道は海岸通しの道を外れ、少し山側に登って行った。あせって小走りに登り下りすると土肥の集落に着いた。バス停の有る土肥温泉に着いた時は帰りのバスまで少し余裕が有った。かくして今年最後のグループ山行を賑やかに楽しく終了した。