黒斑山を断念2024/02/28 20:29

下りの稜線を歩く
 2月27日は浅間山の西に有る黒斑山に向かった。車坂峠でバスを降りた時は吹雪だった。ビジターセンターに駆け込んで様子をみることにした。係の人によれば朝の外気温は-13℃との事だった。しばらくしてホテル前に様子を見に行くと、ガイドツアーの4人組が出発準備をしていた。この突風の中で、表コースを黒斑山に登り、中コースを下ってくるとのことだった。驚いているとガイド氏は「樹林帯なので風はそれほど強くない」との説明だった。ビジターセンターに戻り野菜たっぷりの味噌ストローネで鋭気を養ってから我々も意を決して出発する事にした。
 尾根伝いの表コースには4人組のトレースが有った。途中でピッケルケースが落ちていたので4人組が落としたのかもしれないと思い拾った。車坂山では4人組の足跡がスノーシューに変わっていたので我々もワカンを付けた。山頂まで残り200mの2200m地点まで登ったところで13時半になり時間切れになったので引き返すことにした。
 快適に下り車坂山に着いた。あとわずかと思っていると、風に吹かれた雪でトレースが埋まって消えてしまっていた。コンパスで方角を定めて、100mほど進むと我々の登りのトレースが現れた。しばらく進むと峠のホテルが見えたので一安心した。
 バス待ち時間はホテルのロビーでガトーショコラのケーキセットをいただいた。ツアー客も休んでいて「ピッケルケースをなくした」との声が聞こえたので「これを落としませんでしたか」と拾ったケースを渡すと感謝された。A大学のワンゲル部員で3人でガイドから雪山を学ぼうと思って講習会に参加したとのことだった。3人も黒斑山には行けず表コースから中コースへと回っただけだったそうだ。我々も黒斑山には登れなかったけれど、また改めて来ようと思った。

今期初ワカンは吾妻耶山で2024/02/24 13:18

吾妻耶山山頂
 2月22日は水上温泉近くの吾妻耶(あずまや)山に登った。今シーズン初めてのワカンを使った登山だった。ノルン水上スキー場の第三リフト降り場から登り始めた。積雪は20-30cm程だった。2日ほど前の足跡は前夜からの降雪で一部で消えかけてわかりにくかった。少し迷いつつも何とか山頂に向かって登って行った。
 山頂に着いた時には雪が降っていた。ほこらが3つ有った。ほこらの石段の雪を払いのけ、座る場所を作った。風はほとんどなく寒さはそれほどでもなかった。パンとインスタントコーヒーの昼食を食べて休んだ。しばらくすると意外にも雪がやみ視界が開けてきた。北の方角には白い山々が見えた。設置されていた展望板と見比べると、どうやら谷川岳らしい事が分かった。
 下山は往路をリフト降り場まで戻った。休んでいると、スキー場のパトロールの男性が近寄ってきた。「ここは初めてですか。ゲレンデは滑ってくる人がいて危ないので森の中を歩いてください」と言われた。素直に従い、植林の森の中を下る事にした。雪は深さ5cm程度で少なかった。途中でワカンが灌木の枝に引っかかり外れてしまった。歩きにくいので、そのまま持ち歩くことにした。所々に小沢も有る藪気味の森の中は、意外にも変化が大きく面白かった。最後にゴミ捨て場のような場所からスキー場のセンターハウスの横に出て、この日の登山を終了した。天気も今一歩だったせいで、結局山中では誰にも会わなかった。
 センターハウスでは酷使されたワカンから泥や雪をとるのに一手間かかった。湿った衣類をザックしまい込み、帰りのシャトルバスの待ち時間を利用してクレープを食べて、ようやく落ち着くことができた。

南山の稜線を歩く2024/02/23 06:50

権現平の展望台より
 2月20日は相模原市西部、愛川町との境に近い南山に登った。今回は2月25日の山行の下見だった。晴れて気温の高い日だった。半原バス停を出発して少し歩くと登り口の「あいかわ公園」に着いた。ベンチがいくつも有り座って休憩した。Tシャツ姿の家族連れが散歩を楽しんでいた。
 登山道に入り登っていくと送電鉄塔のところで視界が開けた。丹沢前衛の仏果山が見えた。すぐ上にあずまやが有ったので座って休憩した。すでに昼過ぎだったのでコーヒーを飲みながら昼食にした。
 あずまやから一登りすると南山山頂だった。開けた草地の中央にベンチが有り座って休んだ。丹沢前衛の山々が見え、足下には宮ヶ瀬湖が見えた。丹沢主峰は、あいにくと雲の中だった。山頂から葉を落とした広葉樹林を上り下りして進むと権現平で、展望台とあずまやが有った。宮ヶ瀬ダムの先に関東平野が見えた。
 下山は「鳥井原ふれれあいの館」に向かった。「ふれあいの館」は火曜日で休館だった。売店前の庭から宮ヶ瀬湖を再度眺めた後、帰りのバスに乗り込んだ。

夏沢鉱泉で氷瀑を見学2024/02/21 07:14

夏沢鉱泉近くの氷瀑
 2月15-16日と夏沢鉱泉に一泊し、簔冠(みかぶり)山まで登った。初日は桜平から夏沢鉱泉まで行き、宿泊手続き後、夏沢峠まで登った。峠は雲に覆われ展望は得られず風も強かった。早々に宿へ引き上げた。夏沢鉱泉はベッドの個室で快適な宿だった。夕食もおいしくワインを飲み過ぎてしまった。
 二日目は快晴だった。オーレン小屋まで昨日の道をたどり、簔冠山まで登った。夜の間に積もった雪が10-20cmほど有ったもののトレースは残っていた。山頂の少し先まで行くと根石小屋と天狗岳が見えた。風が強かったので景色を眺めるとすぐに戻った。その後、稜線を夏沢峠へ向かった。霧氷がきれいだった。所々吹きだまりがあり、トレースが消えていた。先頭者は時々雪を踏み抜いて太ももまで潜ってしまった。夏沢峠からは昨日通った道を下った。
 夏沢鉱泉の手前には沢を渡って左手に登るトレースが有った。氷瀑に行くトレースなので入ってみた。15分ほどアイゼンを効かせて急な坂を登ると氷瀑に着いた。4人組が氷瀑を登り始めたところだった。最初の人がするすると5分ほどで10m以上の氷瀑を登るのを見学した。登り終わりを見届けて、「お邪魔しました」と声をかけて帰ろうとすると、下に残っていた女性が「いいえ~」とにっこり笑いながら返事を愛想良く返してくれた。
 宿に戻り、温かいお茶をいただいてから、ゆっくりと桜平へ下った。予想外に氷瀑も楽しむことができて冬山を満喫できた二日間だった。

シダンゴ山でコーヒーを楽しむ2024/02/13 17:10

山頂から海を望む
 2月11日は丹沢のシダンゴ山に登った。今回は12人のパーティーだった。バスは増発されてちょうど満席だった。寄(やどりき)バス停に着いてストレッチなどの準備運動後、まず近くのロウバイ園に向った。茶畑を過ぎるとロウバイ園で満開だった。園内の道は良く整備されていた。展望地まで登り、帰りはロウバイのトンネルを通って入口に戻った。山登りの前なのに、各自、ほしいも、さといも、ちまき、みかんなどのお土産を買ってザックを重くしていた。
 続いて登山を開始した。舗装の農道から動物ネットを開閉すると登山道に入った。植林の多い登りだった。送電線の下付近は落葉樹も生えて開けていて明るい雰囲気だった。一休みした。
 緩く尾根を登り詰めると開けた山頂に着いた。良い天気で30人ほどの登山者で混雑していた。アセビの潅木の先には雪が積もって白くなった丹沢の山々が見えた。南には相模湾と江ノ島がくっきりと見えた。シートを敷いて昼食休憩にした。リーダーがパーコレーターで抽出した香りよいコーヒーを全員にふるまってくれた。
 下山は林道から登山道へと進み、宮地山を経由した。最後は気持ちの良い雑木林をおしゃべりながら下った。登山口に着き、ロウバイとコーヒーで満足した一日が終わった。

雪とロウバイの宝登山を楽しむ2024/02/12 14:00

山頂直下の登り
 2月9日は宝登山(ほどさん)に登った。今回は山の会の最高齢のAリーダーを筆頭に9名の参加だった。長瀞駅から歩き出した。半分ほど登ると3日前に降った雪が残っていた。軽アイゼンを付けようかとの話も出た。山頂近くでは約20cmの積雪になった。
 山頂のロウバイ園は満開だった。あずまやに9人詰めて座わり、昼食休憩にした。武甲山や荒川が見えた。観光客も多かった。足の悪い老人を連れた3人組がやってきたので席を詰めて譲ってあげた。昼食後は山頂の奥宮にお参りした。Bさんが「狛犬はオオカミなんだよ」と教えてくれた。売店にはロウバイのお香を売っていた。最後に全員の集合写真を通りかかった登山者に撮ってもらい、山頂を後にした。
 下山は北側の尾根に向った。途中から雪で滑りやすくなったので必要な人は軽アイゼンを付けた。私は持っていなかったので片足だけ借りて付けた。Cさんは譲ってもらった軽アイゼンを初めて付けるとの事だった。ゴムが靴にうまく合わず、結局一人では付けられず二人がかりで付けた。氷池に向う途中では、最高齢リーダーAさんが尻餅をついてしまった。助け起こされ、幸い問題なく歩くことが出来た。女性のDさんEさんに足をさすってもらって嬉しそうだった。
 全員長瀞駅まで無事に歩き挨拶をして解散した。雪景色とロウバイを楽しむことが出来て満足した山行だった。

古部山で読図練習登山2024/02/06 16:54

大天狗山への登り
 2月2日は甲州市の大天狗山から古部山(こぶやま)への周回コースを登った。甲斐大和駅からの小型バスは満席だった。我々以外は一つ先の温泉まで行く人がほどんどだった。竜門峡入口で下車して舗装された林道を歩き出した。30分程登ると登山口で標識が有りテープがたくさん付いていた。今回は登山地図の赤破線を歩くコースだった。Aさんは読図練習も兼ねてコンパスを最初のピークの大天狗山に合わせた。周囲の木々はすっかり葉を落としていた。登山道は落ち葉がたくさん積もり少し不明瞭だった。
 大天狗山への最後の登りになると、それまでの緩やかな尾根は一変し、ロープの付いた急登になった。落ち葉に埋もれた道に四苦八苦して登った。大天狗山山頂にはちょうど昼時に着いた。「白菜の浅漬け」や「切り干し大根としみ豆腐」などをおいしくいただいた。
 大天狗山からしばらく進むと、この日の最高点、古部山に着いた。Aさんがコンパスを合わせ、進む方向は60度ほど左に向う事を確認してみんなに伝えた。落ち葉が多く、今までよりいっそう分りにくい道になった。登り下りも多かった。昔の町村の境界で、赤い境界見出標が目印になっていた。徳並山は境界見出標から離れる所だった。Aさんのコンパスによれば再び60度ほど左に曲がる地点だった。一見すると急坂で進めそうにない方向なので、しばし進行方向を議論した。やっと頼りなげなテープを下に見つけ、全員納得して進行方向を変えた。手も使って急坂を下った。しばらく下ると明瞭な尾根になった。尾根は少し枝分かれしていた。茂みに埋もれかけたロープに沿わずに下った先頭のBさんは急な斜面をトラバースして正しい尾根に戻った。下に見えた植林地まで下りて、やっとほっとした。
 尾根の末端には動物よけのフェンスが有った。開閉して通過すると果樹園に出た。すぐ下が林道だった。後はゆっくり甲斐大和駅まで下った。山中で結構手間取ったため予定の電車には間に合わず、1本後の電車に乗った時は夕闇が迫っていた。今回、山中では誰にも会わなかった。

奥日光で風の中を滑る2024/02/04 14:23

光徳沼付近を滑る
 2月1日は奥日光光徳温泉でクロスカントリースキーをした。今回は4人の参加者でAさんは初めてだった。快適な東武特急スペーシアXからバスへと乗り継いで中禅寺湖半まで来た。風が強く海かと見間違うほど波がたっていた。、奥日光の光徳温泉の積雪は20cmほどだった。快晴だった。スキーを借りながら係の人に聞くと「今日は他に滑っている人はいない」との事だった。
 まずホテル前で歩く練習を20-30分した。何とか滑れるようになった頃には昼になったので、ベンチに座って昼食にした。風が強く、時々食べ物の袋が飛ばされるほどだった。続いて光徳牧場に移動して滑った。強い風で、時々スキーが押し戻されるほどだった。Aさんは何度も転び助け起こしながら滑った。「もうやめたい」と参加者が言い出すのではと思った。でも、これでやめる訳にも行かないと皆さん考え、光徳沼までは行ってみることにした。
 光徳沼まで来ると西側の山に遮られて意外にも風が治まった。日が当たると暖かいくらいだった。元気になって記念撮影をした。更に戦場ヶ原に向けて行ってみることにした。平坦な道でAさんも割と順調に滑る事ができた。深さ1mほどのギャップを何とか通り、戦場ヶ原への中間点付近まで来た。時間不足になっても困るので、ここで引き返すことにした。光徳沼に戻り着いた頃には、滑りにもすっかり慣れて、沼の周辺を各自自由に滑る事ができた。最後は林間コースを通ってホテルに戻った。
 スキー返却場所には客らしき男性が一人いた。どうやら滑っていたのは我々だけではなかったようだった。風が強く手袋をしても手が冷たくなる条件だったけれど、めいめいスキーを楽しむことができた。Aさんは転びながらもめげずに滑り、思ったより難しかったとの感想が寄せられた。ホテルロビーでコーヒーを飲みながら帰りのバスを待った。