御岳山の大ミミズ2018/09/07 10:51

御岳山のロックガーデンを登る
 久し振りに奥多摩の御岳山に行くことにした。行きはケーブルカーを使わずに歩いて登ることにした。指定車両だけが通行できる舗装された狭い車道だった。両脇の杉には大きい数字から小さい数字へと番号が順に振られていた。作業の軽トラック2台、宅急便の軽トラック、郵便配達のバイクと相次いで車両が登って行った。途中で太さが親指ほど、長さが30cm以上もある大ミミズがタイヤににひかれて死んでいた。
 杉の番号はビジターセンター手前の1番で終わっていた。御嶽神社にお参りした後、谷へ下り、七代(ななよ)の滝を見た。滝は涼しげな音を立てて流れ落ちていた。沢沿いにロックガーデンと呼ばれる岩の間の道を登っていった。水が流れ、涼しくて気持ちの良いところだった。あずまやには3組ほど登山者が休んでいた。帰りは岩場を少し登って奥の院を経由して戻った。
 ビジターセンター前に戻ったのは16時15分だった。閉館時間は16時半だったのでトイレに寄らせてもらう事にした。用を済ませてから展示の鹿のビデオを見ていると、30歳代の丸顔の男性学芸員が説明しに来てくれた。「5年ほど前にレンゲショウマの茎が折られていたので、ビデオカメラを付けたら鹿が食べに来ていたんです。特に春先の新芽が好きみたいです」と説明してくれた。大きなミミズの事を尋ねると「イイヅカミミズと言う、かなり珍しいミミズです。以前、ここでも水槽に入れて展示したことがありますが、見に来た人は大きいので驚いていました」と説明してくれた。「今日は下から登って来たんですけれど、途中で車にひかれていたんです」と伝えると、「かわいそうに」と少し悲しそうな表情になって言った。
 帰りはケーブルカーで下った。乗客は15人ほどだった。ケーブルを下りてバスに乗り換える時に、山上の家に帰る小学生3人とすれ違った。

雨のモロクボ沢2018/09/09 12:33

モロクボ沢の登り
 西丹沢のモロクボ沢を遡行した。遡行開始時は、あいにくの霧雨だった。出だしの30mの大滝は苦労して1時間近くかけて巻いた。中流部の4mほどの滝は、普段よりも水量が多いのか上半身まで水をかぶりながら登った。詰めの急坂は苦労した。四つん這いで登って畦ヶ丸北側の登山道に出た。5分ほど登山道を歩き山頂直下の避難小屋に着いた。小屋には先客の20代のカップルがいた。幸い雨はやみ少し明るくなってきたので、外のベンチでハーネスを外し、登山靴に履き替えた。
 帰りは西丹沢ビジターセンターへ登山道を下った。途中では「本棚の滝」に寄った。最後の流れを石伝いにジャンプして渡ると滝のそばまで近寄ることができた。滝を眺めて休んでいると、ボーイッシュな感じの細身の女性単独行者がやってきた。最後のジャンプをためらって流れの手前から写真を撮っていた。
 曇り空で、滝からの下りでは谷間はすっかり薄暗くなっていた。標識や沢にかかる橋を探しながら下った。下からの往復と言う女性も、通ってきたはずの道をうまく見つけられなかった。女性は首から赤い懐中電灯を下げて我々のすぐ後から付いてきたた。木の橋は所々外されていて、しばしば岩伝いにジャンプしなければならなかった。女性に渡りやすい場所を教えて上げた。最後に堰堤が有り、川幅が広くなっていた。女性は来る時には靴を脱いで渡ったとのことだった。靴を脱ごうかと思ったが、12-13cmの深さだったので、靴を履いたまま渡る事にした。少し水が靴の中に入った。
 西丹沢ビジターセンターに着くと急に本降りの雨になった。女性も無事下りてきて雨の中を駐車場の方に向かっていった。

兜山のシャインマスカット2018/09/11 08:44

夕狩沢の登り
 兜山は夕狩(ゆうかり)沢を登った。沢のナメは少なめで小滝が多かった。釜も多く、一番深い釜を木の枝で測ると1.2mほど有り、巻いて通過した。生き物は目立たず木の上からミンミンゼミの声が聞こえてくるだけだった。
 水流が少なくなったところで左側の斜面にあった林道に出た。林道終点まで登り、尾根の踏み跡に入った。赤テープを頼りに登った。登りつめると稜線上の登山道に出た。この場所が、この日の最高点だった。「夕狩沢」を示す標識が我々の登って来た踏み跡方向を指し示していた。稜線を山頂方向に進むと右下に向かう登山道が有った。標識には「駐車場」と示されていた。分岐の先で白髪の70歳代の男性二人組とすれ違った。「山頂はすぐです」と教えてくれた。
 山頂は樹林に囲まれていて、誰もいなかった。ベンチと「山梨百名山」の山頂標識が有るだけだった。ベンチに腰を下ろし、持参したビスケットとシャインマスカットを食べながら一休みした。休んでいるうちに雨が降り出した。出発前、すぐ下の展望台まで行ってみた。あいにくの雨で周囲の山は霞んでしまい、下の平地に広がる葡萄畑が見えるだけだった。
 山頂からは岩コースを下った。雨は次第に強くなり途中でレインウェアを着た。最後は葡萄畑に実るおいしそうなシャインマスカットを見ながら春日居町駅まで歩いた。

船窪小屋のいろり2018/09/18 18:10

船窪小屋手前の紅葉
 北アルプス稜線で船窪小屋から烏帽子岳の間は歩いていなかった。今回、この稜線を歩くことを目的に船窪小屋を目指した。梯子の続く鼻突八丁を登り終えると紅葉がきれいになった。やがて、森林限界を越え、天狗ノ庭に着いた。展望が開け、下のダム湖が見えた。目を転ずると上の稜線は雲の中だった。天狗ノ庭を出発すると雨が降り出した。何とかレインウェアを着ずに済んだものの、小屋に着いた時は服は湿ってしまった。
 この日の船窪小屋の宿泊は13人組ツアー客、女性ガイドに連れられた客3人(女性2人男性1人)の4人組。個人客は我々含め6人だけだった。13人組は我々の少し前を七倉から上がってきた人たちで、明日は烏帽子岳に向かうとのことだった。後から着いた4人組は針ノ木小屋から来たとの事で宿泊手続きが終わると女性ガイドがロープを片付けていた。団体客に混ざっていろりのそばで服を乾かした。
 夕食後、再びいろりに行ってみると、上にランプが二つ点灯されていて、従業員が横で遅めの夕食を食べていた。やがて4人組のうちの女性3人がやってきた。女性ガイドは少し日焼けして精悍な感じだった。女性二人は30歳くらいで、一人は少し背が高くて細身、もう一人は丸顔でぽっちゃりした感じだった。女性ガイドに「ロープは使ったんですか」と聞くと「使おうと思ったけれど大丈夫そうだったので使わなかった」との返事だった。しばらく話すうちに残りの男性1人もやって来て賑やかになった。男性は50歳くらい。丸顔で少し太り気味だった。男性の靴下の事が話題になった。細身の女性の方から「靴下は何足持ってきましたか」と聞かれたので、「2足」と答えると、「この人は6足も持ってきたんですよ。信じられますか」と男性を指差してあきれたような顔をした。男性も負けずに「俺なんかパンツを3つ持ってきたんだぞ。さっきみんながいなくなった時に、こっそり履き替えたんだ。途中で戻って来たらどうしようかと思っていたんだ」とやり返していた。
 翌朝は霧雨が降り、風が強かった。13人組ツアー客は烏帽子岳への縦走をやめて、船窪小屋に連泊し、反対側の蓮華岳方面を往復するらしかった。我々も縦走はあきらめ、そのまま下山する事にした。不完全燃焼の山登りになってしまった。濡れた紅葉を恨めし気に見ながらゆっくりと下った。

夕日に輝く北岳に乾杯2018/09/25 10:38

北岳山荘より北岳山頂を望む
 甲府からの朝一番のバスは4台に増発されたにもかかわらず混雑していた。座席数約25席のバスに47人も乗車し、更に途中の夜叉神峠入口でも5人ほど乗車したので立錐の余地も無くなってしまった。
 終点の広河原で一休みしてから登り始めた。霧雨が降っていた。途中で本降りになったのでレインウェアを着た。この日は20~30歳代の若い登山者が多かった。連休中だけ開かれる昭和大学北岳診療所の学生達にも抜かされた。
 八本歯のコルに着く頃にようやく雨がやんだ。巻き道を通り、北岳と北岳山荘を結ぶ稜線に出ると霧が晴れてきた。北岳山荘で休むうちに青空が広がり、富士山も見えてきた。天気も良くなったので夕食前に外のベンチで簡単な宴会をすることにした。つまみのブロックベーコンをフライパンで暖めた。夕日に輝く北岳を見ながら焼酎のお湯割りで乾杯した。
 翌朝は快晴だった。一面の雲海に富士山だけがぽっかりと浮かんでいた。山頂は50人ほどの登山者で賑わっていた。下りでは、ウラシマツツジの紅葉とダケカンバの黄葉がきれいだった。帰りの最終バスは3台に増発されていた。芦安の駐車場までは超満員だった。

房総の小糸川渓谷2018/09/30 13:49

小糸川渓谷
 木更津からのバスを約1時間乗り、国道にあるバス停から10分歩くと小糸川渓谷の入渓点に着いた。渓流タビを履きハーネスを付けた。
 渓谷は川幅が広く、きれいな水の流れるナメが続いていた。ナメの深さはくるぶしからふくらはぎ程度で快適に歩く事ができた。ナメは所々穴のようにくぼんで深くなっていた。落ちないよう注意した。光が水面に反射して少し水の中が見えにくかったので、体の位置をずらしながら深さを確認して進んだ。時折、小魚が足元を動き回った。遡行の最後には深さ3mの淵を巻く所が有った。ロープを付けて確保した。
 計3時間弱の遡行が終わった。作業道を5分程登ると国道に出た。国道の歩道で渓流タビを履き替えている時に、スパッツの上に一匹のヒルがいるのに気が付いた。作業道を登った時に付いたらしかった。ヒルにとってはおあいにく様で、タイツを着ていたので、皮膚まで達することは困難だった。持参した塩をかけて退治した。靴を履き替えてから国道を15分歩くと出発点のバス停に着いた。
 ナメの続く千葉県の沢は、結構楽しむ事ができた。紅葉の時期はもっとすばらしいに違いないと思った。