雪の多かった妙高高原2024/03/18 13:54

坪岳山頂直下の登り
 3月13-14日は妙高高原を歩いた。初日は休暇村妙高から坪岳に向かった。2日前から雪が降り続き、新雪が約30cm積もっていた。足跡は無くコンパスで方角を合わせ、休むたびにGPSで場所を確認しながら歩いた。膝くらいのラッセルが続くので先頭を変わりながら歩いた。
 山頂らしき丘に二度期待を裏切られた後、本当の山頂に着いた。ようやく雪もやみ薄日が差してきた。妙高山の裾野が見えてきた。帰りは自分たちのトレースを忠実にたどって快適に歩き休暇村に戻った。
 二日目はビジターセンターからホンドリスコースを歩くことにした。良い天気で妙高山が見えていた。前日に通った人がいるらしくトレースはしっかり着いていた。針葉樹林帯に入ると積もった雪がボタボタと落ちてきた。一周した後は、キツネコースに向かった。入口が移動していて分からず、見つけて歩き出すのに30分ほどかかった。時間も足りなくなりそうなので10分ほど歩いて送電線に出たところで帰りのコースを通って戻った。
 ビジターセンターで帰り支度が終わった後、妙高山を見ながら妙高高原ソフトクリームを食べてくつろいだ。雪の多い妙高高原でのんびりできた二日間だった。

流氷と丹頂鶴の春国岱2024/03/12 15:50

春国岱の丹頂鶴
 3月7日は根室市の春国岱(しゅんくにたい)に行った。釧路から根室に向かう列車の車窓からはオオワシが翼を広げて飛ぶ姿が間近に見えてびっくりした。根室駅からのバスでは海に流氷が見えた。バス停で下車して5分ほど歩くと海辺で、すぐそばの流氷の間をオオハクチョウの群れが泳いでいた。
 湿原横の道を10分ほど進むと木道との分岐だった。最初は木道を歩いた。木道途中では迷い込んだキタキツネが我々の方に向かって歩いて来た。キツネは驚いて立ち止まった。行き場を失ったキツネは少し戻った後、湿原の氷の上に飛び降り事なきを得た。木道終点はアカエゾマツの森で、7-8mほどの至近距離に鹿がいた。帰りにすれ違った大きなカメラを持った女性に「何を撮るんですか」と尋ねると「動物を撮りに来た」との返事だった。
 分岐に戻り湿原と海の間の道を30分ほど先へ進んだ。少し砂丘が出てきたところで風も強く寒くなったので引き返すことにした。帰りには、つがいの丹頂鶴が薄氷のはった湿原の中にいた。時々氷を踏み抜きバランスを崩しながら不器用に歩いていた。2羽の間隔が10mほど離れると遅れた1羽は飛んで追いついていた。しばらく見ていると2羽並んで飛び立ち、湿原の奥に向かって行った。
 帰りはバス停近くのネイチャーセンターに寄った。野鳥に特化した施設では望遠レンズ付きのカメラを持った男性が係の人に撮影した鳥の写真を見てもらっていた。この日は、寒いながらも変化に富んだ自然を楽しむことができて満足した。

釧路湿原を歩く2024/03/11 20:00

岩保木山の稜線を歩く
 3月5-6日は釧路湿原を歩いた。初日の午前は岩保木(いわぼっき)山に登った。村田公園からの登りは10-20cmの積雪でワカンを付けた。稜線の林道に出ると雪が無かったり、雪が有っても車のワダチが有ったのでワカンは外して歩いた。岩保木山の三角点は林道から5mほど右手、積雪約20cmのところに、足跡も無くひっそりと立っていた。帰りは林道の近道を下り遠矢(とおや)駅まで歩いた。
 午後は列車で塘路(とうろ)駅まで移動した。ちょうどSL冬の湿原号とのすれ違いで駅は賑わっていた。国道を30分ほど歩いてからサルルン展望台とサルボ展望台に登った。途中の樹林帯では鹿を数頭見た。展望台からは塘路湖や湿原の眺めが良かった。
 二日目は温根内ビジターセンターから堤防の上を雪裡(せつり)川に出るまで約2時間歩いた。最初、堤防上に有った10cmほどの積雪は、30分ほど歩くとなくなった。途中には鹿の囲い罠があった。鹿の群れがあちこちにいた。鹿の群れが駆けていく様子は、まるでテレビで見るサバンナの様相だった。目的地の雪裡川が近づくと、つがいの丹頂鶴がいた。雪裡川のほとりで休憩した。
 帰りに鹿の囲い罠のところまで来て休んでいると、3人が乗ったトラックがやってきた。「何か調査ですか」と聞かれたので「湿原を見に来てビジターセンターに戻るところです」と答えた。「今から鹿の罠を仕掛けるんです」と説明してくれた。見ていると囲いの中に何かを入れていた。ビジターセンターに戻り帰りのバスに乗り込んだ。

真冬の赤城山2024/03/04 07:35

登り途中で大沼を望む
 3月2日は赤城山に登った。今回は13人グループのリーダーだった。バス停から登山口まで20分ほど車道を歩いた。北西の強い季節風が冷たく吹き、道路も所々凍結していた。後半グループの先頭を歩いていたAさんは転んで、したたか尾てい骨を打ってしまった。
 登山口でアイゼンを履き登り始めた。登るに従い大沼がきれいに見えてきた。目指す山頂付近には霧氷が見られた。岩の登りが雪で滑りやすくシュリンゲで後続者を引っ張り上げる場所もあった。
 雪も多くて時間がかかり。大明神の石碑がある稜線に着いた時は13時になっていた。サブリーダーが5分ほど遅れて登ってきてAさんは腰が痛くて結局10分ほど下で登るのを断念したとの連絡を受けた。時間もなくなってきたので、今回はここまでとし、引き返すことにした。5分ほど下って待っていたAさんと合流した。途中からBさんの足が痛くなり、ゆっくりペースになってしまったので、結局、登りよりも時間がかかってしまった。それでも時間的にはゆとりが出てきたので登山口の手前の猫岩で集合写真を撮った。
 登山口に着いたときには風も収まり日も差して暖かだった。余ったお菓子を分けてもらって、しばらく休憩した。バス停まで戻ると、今度は日が山に沈み日陰になって寒かった。もう少し登山口で休めば良かったと後悔した。バスに乗り込んで、ようやくほっとした。

黒斑山を断念2024/02/28 20:29

下りの稜線を歩く
 2月27日は浅間山の西に有る黒斑山に向かった。車坂峠でバスを降りた時は吹雪だった。ビジターセンターに駆け込んで様子をみることにした。係の人によれば朝の外気温は-13℃との事だった。しばらくしてホテル前に様子を見に行くと、ガイドツアーの4人組が出発準備をしていた。この突風の中で、表コースを黒斑山に登り、中コースを下ってくるとのことだった。驚いているとガイド氏は「樹林帯なので風はそれほど強くない」との説明だった。ビジターセンターに戻り野菜たっぷりの味噌ストローネで鋭気を養ってから我々も意を決して出発する事にした。
 尾根伝いの表コースには4人組のトレースが有った。途中でピッケルケースが落ちていたので4人組が落としたのかもしれないと思い拾った。車坂山では4人組の足跡がスノーシューに変わっていたので我々もワカンを付けた。山頂まで残り200mの2200m地点まで登ったところで13時半になり時間切れになったので引き返すことにした。
 快適に下り車坂山に着いた。あとわずかと思っていると、風に吹かれた雪でトレースが埋まって消えてしまっていた。コンパスで方角を定めて、100mほど進むと我々の登りのトレースが現れた。しばらく進むと峠のホテルが見えたので一安心した。
 バス待ち時間はホテルのロビーでガトーショコラのケーキセットをいただいた。ツアー客も休んでいて「ピッケルケースをなくした」との声が聞こえたので「これを落としませんでしたか」と拾ったケースを渡すと感謝された。A大学のワンゲル部員で3人でガイドから雪山を学ぼうと思って講習会に参加したとのことだった。3人も黒斑山には行けず表コースから中コースへと回っただけだったそうだ。我々も黒斑山には登れなかったけれど、また改めて来ようと思った。

今期初ワカンは吾妻耶山で2024/02/24 13:18

吾妻耶山山頂
 2月22日は水上温泉近くの吾妻耶(あずまや)山に登った。今シーズン初めてのワカンを使った登山だった。ノルン水上スキー場の第三リフト降り場から登り始めた。積雪は20-30cm程だった。2日ほど前の足跡は前夜からの降雪で一部で消えかけてわかりにくかった。少し迷いつつも何とか山頂に向かって登って行った。
 山頂に着いた時には雪が降っていた。ほこらが3つ有った。ほこらの石段の雪を払いのけ、座る場所を作った。風はほとんどなく寒さはそれほどでもなかった。パンとインスタントコーヒーの昼食を食べて休んだ。しばらくすると意外にも雪がやみ視界が開けてきた。北の方角には白い山々が見えた。設置されていた展望板と見比べると、どうやら谷川岳らしい事が分かった。
 下山は往路をリフト降り場まで戻った。休んでいると、スキー場のパトロールの男性が近寄ってきた。「ここは初めてですか。ゲレンデは滑ってくる人がいて危ないので森の中を歩いてください」と言われた。素直に従い、植林の森の中を下る事にした。雪は深さ5cm程度で少なかった。途中でワカンが灌木の枝に引っかかり外れてしまった。歩きにくいので、そのまま持ち歩くことにした。所々に小沢も有る藪気味の森の中は、意外にも変化が大きく面白かった。最後にゴミ捨て場のような場所からスキー場のセンターハウスの横に出て、この日の登山を終了した。天気も今一歩だったせいで、結局山中では誰にも会わなかった。
 センターハウスでは酷使されたワカンから泥や雪をとるのに一手間かかった。湿った衣類をザックしまい込み、帰りのシャトルバスの待ち時間を利用してクレープを食べて、ようやく落ち着くことができた。

南山の稜線を歩く2024/02/23 06:50

権現平の展望台より
 2月20日は相模原市西部、愛川町との境に近い南山に登った。今回は2月25日の山行の下見だった。晴れて気温の高い日だった。半原バス停を出発して少し歩くと登り口の「あいかわ公園」に着いた。ベンチがいくつも有り座って休憩した。Tシャツ姿の家族連れが散歩を楽しんでいた。
 登山道に入り登っていくと送電鉄塔のところで視界が開けた。丹沢前衛の仏果山が見えた。すぐ上にあずまやが有ったので座って休憩した。すでに昼過ぎだったのでコーヒーを飲みながら昼食にした。
 あずまやから一登りすると南山山頂だった。開けた草地の中央にベンチが有り座って休んだ。丹沢前衛の山々が見え、足下には宮ヶ瀬湖が見えた。丹沢主峰は、あいにくと雲の中だった。山頂から葉を落とした広葉樹林を上り下りして進むと権現平で、展望台とあずまやが有った。宮ヶ瀬ダムの先に関東平野が見えた。
 下山は「鳥井原ふれれあいの館」に向かった。「ふれあいの館」は火曜日で休館だった。売店前の庭から宮ヶ瀬湖を再度眺めた後、帰りのバスに乗り込んだ。

夏沢鉱泉で氷瀑を見学2024/02/21 07:14

夏沢鉱泉近くの氷瀑
 2月15-16日と夏沢鉱泉に一泊し、簔冠(みかぶり)山まで登った。初日は桜平から夏沢鉱泉まで行き、宿泊手続き後、夏沢峠まで登った。峠は雲に覆われ展望は得られず風も強かった。早々に宿へ引き上げた。夏沢鉱泉はベッドの個室で快適な宿だった。夕食もおいしくワインを飲み過ぎてしまった。
 二日目は快晴だった。オーレン小屋まで昨日の道をたどり、簔冠山まで登った。夜の間に積もった雪が10-20cmほど有ったもののトレースは残っていた。山頂の少し先まで行くと根石小屋と天狗岳が見えた。風が強かったので景色を眺めるとすぐに戻った。その後、稜線を夏沢峠へ向かった。霧氷がきれいだった。所々吹きだまりがあり、トレースが消えていた。先頭者は時々雪を踏み抜いて太ももまで潜ってしまった。夏沢峠からは昨日通った道を下った。
 夏沢鉱泉の手前には沢を渡って左手に登るトレースが有った。氷瀑に行くトレースなので入ってみた。15分ほどアイゼンを効かせて急な坂を登ると氷瀑に着いた。4人組が氷瀑を登り始めたところだった。最初の人がするすると5分ほどで10m以上の氷瀑を登るのを見学した。登り終わりを見届けて、「お邪魔しました」と声をかけて帰ろうとすると、下に残っていた女性が「いいえ~」とにっこり笑いながら返事を愛想良く返してくれた。
 宿に戻り、温かいお茶をいただいてから、ゆっくりと桜平へ下った。予想外に氷瀑も楽しむことができて冬山を満喫できた二日間だった。