湯殿山で雪山を楽しむ2024/04/23 13:05

山頂からの稜線の下り
 4月21日は出羽三山の一つ湯殿山に登った。前日は麓の志津温泉に宿泊した。宿泊手続き後、近くの雪の斜面でピッケルを使った滑落停止練習をした。夜は宿のおいしい食事に舌鼓を打った。
 翌朝は、車道を少し歩いた後、ネイチャーセンターから入山した。すぐ先にはスキーヤー5-6人のグループが登っていた。沢には水がたくさん流れ、雪も少なめで、沢を渡る所をなかなか見つけられなかった。予定の箇所を過ぎて更に70mほど標高を上げたところで沢を渡った。やや急な勾配の尾根だった。帰りも同じ尾根を下るため途中で目印を2カ所に付けて登った。
 稜線に出ると勾配が緩くなった。目指す山頂が白く見えた。山頂近くではクレバスができていた。注意しながら進んだ。山頂手前の雪のある右側斜面は急なので、安全を考えて稜線のヤブを通った。山頂には3人登山者が先着していた。集合写真を撮ってもらった。快晴で鳥海山がきれいに見えた。30分ほど休憩した。
 下りは往路を外さないよう歩いた。登って来る登山者やスキーヤーが10人以上いた。急な尾根に入ると、歩く場所が少しずれたらしく、目印のうちの一つを見つけられずに回収できなかった。沢を渡ってからは沢沿いにゆっくりとネイチャーセンターに向かった。途中で快適そうに横を通り抜けて滑って行く5-6人のスキーヤーに抜かされた。

大毛無山で楽しい雪山歩き2024/04/14 14:28

稜線のテント場
 4月12-13日に妙高市の大毛無山に登った。2日間とも快晴だった。今回は3人パーティだった。西野谷集落奥の堰堤脇に車を置き、川沿いに歩き出した。大堰堤先の徒渉点は石伝いに渡った。足につるが絡みつき危うく水に落ちそうになった。尾根取り付きからはアイゼンを付けて登った。途中でルートを少し間違え土の急斜面を木の枝をつかみながら10mほど登った。アイゼンのおかげで足が滑らなかったのは幸いだった。林道に出てからは粟立(あわだち)山の下を巻いて進んだ。雪は2m以上積もっていて、林道は部分的には単なる斜面と化していた。途中で林道をすすむのをやめ上に向かった。少し登ったところで雪の割れ目に落ち込みピッケルを使って苦労して脱出した。雪庇の切れ目から稜線に出たところでテントを張った。
 二日目はテントに荷物を置き、アイゼンを付けて出発した。林道が稜線を横切る峠の所が急な下りだったので、少し戻って雪庇の切れたところからいったん下って峠に出た。峠からの急な登りは一部で夏道が出ていた。アイゼンに落ち葉がたくさん付いてしまい、雪上に戻ったときに落ち葉を外した。スキー場の上まで来ると、ちょうどリフトが動き始めた時間だった。パトロールの男性が近づいてきて質問したので、スキー場の中は通らないことを申告した。
 スキー場を横に眺めながら尾根を登り、最後に緩く斜面を登ると南北に長い山頂に着いた。北側の尖った所まで進んで休憩した。南には妙高山が荒々しく見えた。北西側には海が見えた。記念撮影して、しばらく休憩してから名残惜しい山頂を後にした。
 テントに戻る途中では単独行とすれ違った。大毛無山の先の「不動山まで行きたい」と言っていた。テントを回収後は往路を慎重に下った。林道から離れた後は前日の足跡も不明瞭になっので往路を外さないよう注意して下った。雪もだいぶ緩くなってきた。尾根の取付点直前で先頭を歩いていたAさんが雪の下の空洞に気づかず踏み抜いてバランスを崩してしまい木の周囲にあいていた穴に落ちてしまった。幸い腰を少し打っただけで怪我はしなかっので自力で脱出できた。急坂で雪が緩んで来ると難しくなると改めて思った。苦労しながらも、無事、全員車の所に戻り楽しい雪山歩きが終了した。

丹沢菰釣山を縦走2024/03/26 15:37

朝の菰釣山避難小屋
 3月23-24日は山北町と道志村との境に有る菰釣山(こもつるしやま)を縦走した。初日は西丹沢ビジターセンター出発時から雨だった。途中ではみぞれから雪に変わった。畦ヶ丸(あぜがまる)避難小屋まで来るとようやく小降りになった。菰釣山への縦走路は霧の中を進んだ。最後にゆるく登ると霧の中に菰釣山避難小屋が現れた。
 小屋で10分ほど休むうちに霧が晴れ青空が出てきた。夕暮れが迫るので周囲の山々を楽しむゆとりもなく、水くみに出発した。谷への下りには雪が残り滑りやすかった。注意しながらの下りで時間がかかった。160mほど下ると水場で、水はたっぷり流れていた。水場から小屋に戻ったときには真っ暗になる寸前だった。
 翌朝は晴れていた。出発前に山頂から3人組が下ってきたので、山頂の様子を尋ねると「富士山はバッチリ見えました」と教えてくれた。期待に胸を膨らませながら少し雪の残った登山道を登った。前年の2023年に整備されたばかりの階段を登っていくと山頂だった。西側の展望が開け、富士山がきれいに見えた。
 下りは山中湖へ向かった。最初の急な下りでは雪が凍っていて気をつけて進んだ。急坂が終わると、なだらかな道が多くなった。雪もほどんどなく快適な縦走だった。高指山(たかさすやま)で最後の展望を楽しんだ後、山中湖畔の平野へ向かった。途中で雨になりレインウェアを着た。平野のバス停でレインウェアを脱ぎ、余った水で靴を洗いながら帰りのバスを待った。久しぶりの泊まりの山行で、充実した二日間だった。

花立山で雪山を楽しむ2024/03/20 13:34

快晴の中、雪原を歩く
 3月16-17日は、なべくら高原から花立山を登った。今回は5人グループのリーダーだった。初日は快晴の中、雪原を散策した。夏は畑になる雪原は2m程の積雪で真っ白だった。翌日登る花立山を見ながらワカンを付けて自由に歩き回った。
 夜は宿の用意したしゃぶしゃぶセットで自炊した。持参したワインをいただきながら肉たっぷりのしゃぶしゃぶを堪能した。
 二日目は、薄日の差す曇り空だった。雪原からブナの生える尾根へと進み昼前に花立山山頂に着いた。2m以上の積雪で標識は見当たらず雪庇が少しできていた。雪庇の反対側を覗くと日本海が見えた。しばらくすると同宿の3人組も登ってきたので集合写真を撮ってもらった。
 下りは往路を戻った。予定より1時間ほど早く宿に戻る事ができたので、帰りの時間までコーヒーをいただきながらくつろいだ。参加した皆さん雪山を楽しめて満足した表情だった。

雪の多かった妙高高原2024/03/18 13:54

坪岳山頂直下の登り
 3月13-14日は妙高高原を歩いた。初日は休暇村妙高から坪岳に向かった。2日前から雪が降り続き、新雪が約30cm積もっていた。足跡は無くコンパスで方角を合わせ、休むたびにGPSで場所を確認しながら歩いた。膝くらいのラッセルが続くので先頭を変わりながら歩いた。
 山頂らしき丘に二度期待を裏切られた後、本当の山頂に着いた。ようやく雪もやみ薄日が差してきた。妙高山の裾野が見えてきた。帰りは自分たちのトレースを忠実にたどって快適に歩き休暇村に戻った。
 二日目はビジターセンターからホンドリスコースを歩くことにした。良い天気で妙高山が見えていた。前日に通った人がいるらしくトレースはしっかり着いていた。針葉樹林帯に入ると積もった雪がボタボタと落ちてきた。一周した後は、キツネコースに向かった。入口が移動していて分からず、見つけて歩き出すのに30分ほどかかった。時間も足りなくなりそうなので10分ほど歩いて送電線に出たところで帰りのコースを通って戻った。
 ビジターセンターで帰り支度が終わった後、妙高山を見ながら妙高高原ソフトクリームを食べてくつろいだ。雪の多い妙高高原でのんびりできた二日間だった。

流氷と丹頂鶴の春国岱2024/03/12 15:50

春国岱の丹頂鶴
 3月7日は根室市の春国岱(しゅんくにたい)に行った。釧路から根室に向かう列車の車窓からはオオワシが翼を広げて飛ぶ姿が間近に見えてびっくりした。根室駅からのバスでは海に流氷が見えた。バス停で下車して5分ほど歩くと海辺で、すぐそばの流氷の間をオオハクチョウの群れが泳いでいた。
 湿原横の道を10分ほど進むと木道との分岐だった。最初は木道を歩いた。木道途中では迷い込んだキタキツネが我々の方に向かって歩いて来た。キツネは驚いて立ち止まった。行き場を失ったキツネは少し戻った後、湿原の氷の上に飛び降り事なきを得た。木道終点はアカエゾマツの森で、7-8mほどの至近距離に鹿がいた。帰りにすれ違った大きなカメラを持った女性に「何を撮るんですか」と尋ねると「動物を撮りに来た」との返事だった。
 分岐に戻り湿原と海の間の道を30分ほど先へ進んだ。少し砂丘が出てきたところで風も強く寒くなったので引き返すことにした。帰りには、つがいの丹頂鶴が薄氷のはった湿原の中にいた。時々氷を踏み抜きバランスを崩しながら不器用に歩いていた。2羽の間隔が10mほど離れると遅れた1羽は飛んで追いついていた。しばらく見ていると2羽並んで飛び立ち、湿原の奥に向かって行った。
 帰りはバス停近くのネイチャーセンターに寄った。野鳥に特化した施設では望遠レンズ付きのカメラを持った男性が係の人に撮影した鳥の写真を見てもらっていた。この日は、寒いながらも変化に富んだ自然を楽しむことができて満足した。

釧路湿原を歩く2024/03/11 20:00

岩保木山の稜線を歩く
 3月5-6日は釧路湿原を歩いた。初日の午前は岩保木(いわぼっき)山に登った。村田公園からの登りは10-20cmの積雪でワカンを付けた。稜線の林道に出ると雪が無かったり、雪が有っても車のワダチが有ったのでワカンは外して歩いた。岩保木山の三角点は林道から5mほど右手、積雪約20cmのところに、足跡も無くひっそりと立っていた。帰りは林道の近道を下り遠矢(とおや)駅まで歩いた。
 午後は列車で塘路(とうろ)駅まで移動した。ちょうどSL冬の湿原号とのすれ違いで駅は賑わっていた。国道を30分ほど歩いてからサルルン展望台とサルボ展望台に登った。途中の樹林帯では鹿を数頭見た。展望台からは塘路湖や湿原の眺めが良かった。
 二日目は温根内ビジターセンターから堤防の上を雪裡(せつり)川に出るまで約2時間歩いた。最初、堤防上に有った10cmほどの積雪は、30分ほど歩くとなくなった。途中には鹿の囲い罠があった。鹿の群れがあちこちにいた。鹿の群れが駆けていく様子は、まるでテレビで見るサバンナの様相だった。目的地の雪裡川が近づくと、つがいの丹頂鶴がいた。雪裡川のほとりで休憩した。
 帰りに鹿の囲い罠のところまで来て休んでいると、3人が乗ったトラックがやってきた。「何か調査ですか」と聞かれたので「湿原を見に来てビジターセンターに戻るところです」と答えた。「今から鹿の罠を仕掛けるんです」と説明してくれた。見ていると囲いの中に何かを入れていた。ビジターセンターに戻り帰りのバスに乗り込んだ。

真冬の赤城山2024/03/04 07:35

登り途中で大沼を望む
 3月2日は赤城山に登った。今回は13人グループのリーダーだった。バス停から登山口まで20分ほど車道を歩いた。北西の強い季節風が冷たく吹き、道路も所々凍結していた。後半グループの先頭を歩いていたAさんは転んで、したたか尾てい骨を打ってしまった。
 登山口でアイゼンを履き登り始めた。登るに従い大沼がきれいに見えてきた。目指す山頂付近には霧氷が見られた。岩の登りが雪で滑りやすくシュリンゲで後続者を引っ張り上げる場所もあった。
 雪も多くて時間がかかり。大明神の石碑がある稜線に着いた時は13時になっていた。サブリーダーが5分ほど遅れて登ってきてAさんは腰が痛くて結局10分ほど下で登るのを断念したとの連絡を受けた。時間もなくなってきたので、今回はここまでとし、引き返すことにした。5分ほど下って待っていたAさんと合流した。途中からBさんの足が痛くなり、ゆっくりペースになってしまったので、結局、登りよりも時間がかかってしまった。それでも時間的にはゆとりが出てきたので登山口の手前の猫岩で集合写真を撮った。
 登山口に着いたときには風も収まり日も差して暖かだった。余ったお菓子を分けてもらって、しばらく休憩した。バス停まで戻ると、今度は日が山に沈み日陰になって寒かった。もう少し登山口で休めば良かったと後悔した。バスに乗り込んで、ようやくほっとした。