霧の大菩薩峠2018/10/15 13:26

霧の牛ノ寝通り
 週末は大菩薩峠山行だった。上日川峠までバスで行き、30分ほど登った福ちゃん荘前のキャンプ場でテントを張った。夕食後、一つのテントに6人集まって、翌日の登山を楽しみに宴会をした。20時前には登山に備えて就寝した。
 夜の間に雨が降り出し、朝起きた時は本降りだった。朝食を終え、どうするか考えているうちに6時半頃に雨が小降りになった。青空も見えてきた。この日の午後の降水確率は20%だった。小雨の中、出発することにした。
 大菩薩峠まで登ると雲海がきれいに見えた。記念撮影をした。一つピークを越えて石丸峠に着く頃には雨もやんだ。小菅に向かう「牛ノ寝通り」に入ると紅葉がきれいだった。最初の急坂を下ると雲の中に入り霧になった。ブナやミズナラ、カエデの森だった。ゆるい下りで標高がなかなか下がらないので、いつまでたっても霧の森だった。木から雫が雨のように落ちてきた。ところどころ紅葉している木はあるものの、本番はこれからの様子だった。
 「牛ノ寝通り」終点の小菅が近づいた頃に、ようやく雲の下になった。霧が晴れた。最後の植林帯をジグザグの道で下ると小菅に着いた。「小菅の湯」のベンチに座ってバスを待った。空は、相変わらずどんよりと曇っていた。

頭殿山への林道2018/10/13 09:35

頭殿山山頂
 頭殿山(とうどのさん)へは山形でレンタカーを借りて向かった。白鷹町の外れの黒鴨温泉からは荒れた林道の運転になった。徐行しながら進んだ。2-3度車の底を擦ったので登山口への半分ほど林道を進んだ所で車で登るのをあきらめて歩く事にした。車を停めた林道分岐点付近は杉植林の暗い場所で道脇には「即身仏発掘の地」との表示が立っていた。
 登山口へは残りの標高差約250mだった。林道を歩いて登るうちに雨が降ってきた。やがて四駆の軽自動車が1台下りてきた。乗っていたのは50歳位の夫婦で無言で下って行った。どうやら登山をあきらめた人たちらしかった。登山口に着いた時は雨が強くなっていた。駐車している車は無かった。登山をあきらめてもう一度出直す案も有ったが、再訪時にまた荒れた林道を運転するのも気が進まなかった。このまま登ることにした。レインウェアを着た。
 登山道は最初のうちはカラマツ林やブナ林の快適な道だった。途中で尾根に出てからは急な登りになった。地面が濡れているので下りでは注意しなければと思いながら登った。登るに従い紅葉がきれいになってきた。山頂まで登ると木が低くなり展望が得られた。あいにくと朝日連峰の方角は雲の中だった。雨も降っていたので10分いただけで下山を始めた。下りの急坂は滑らないよう注意したので登りよりも時間がかかってしまった。雨は登山口に着く頃にようやく上がった。結局、山中では誰にも会わなかった。
 下りの林道でも底を擦らないよう慎重に運転した。ブレーキを踏む足がいいかげん疲れてきた頃に、ようやく麓の黒鴨温泉に着いた。

甑岳で栗拾い2018/10/12 13:46

栗林を登る
 山形県の山登りの会の人たちに誘われて、甑岳(こしきだけ)に登った。総勢12名だった。登山口まで車で入り山道を登り始めた。
 最初は杉の植林帯だった。しばらく登ると右上に杉の倒木が有った。「杉かのこ(別名スギヒラタケ)」がたくさん生えていた。帰りに採ろうと場所を覚えておくことにした。
 中腹には栗林が有った。恐らく昔誰かが植えたのだろう。栗はかなりの密度で密生し、栗の実がたくさん落ちていた。全員で栗拾いをした。約10分も拾うと、それぞれの袋に1kg位になった。山頂までの行程がまだあるので、ここらでやめておくことにした。
 稜線に出たところにも栗が落ちていた。こちらは動物が食べた後らしく、栗の実の中味がちらかっていた。最高気温が30度を超えた暑い日で、最後の急登はあえぎながら登った。山頂広場では木陰に入って休んだ。帰りは覚えておいた杉の倒木で「杉かのこ」を採った。

葉山の熊2018/10/11 14:10

葉山からの紅葉の森の下り
 葉山へは山形鉄道フラワー長井線の白兎(しろうさぎ)駅から歩き始めた。黄金色の田んぼの先に目指す葉山が見えた。1時間近く歩くと登山口で、尾根の道になった。周囲はブナ林で、足元にはキノコが多かった。
 山頂手前には水場が有った。水量が豊かだった。「鉾立の水」との表示が木に取り付けられていた。水場から約10分で山頂の避難小屋に着いた。隣りには神社の祠が二つ有った。小屋は築50年以上たっていた。しっかりした造りで中は清潔できれいだった。
 まだ時間が早かったので避難小屋から歩いて15分ほどの奥ノ院まで行ってみた。奥ノ院は眺めが良く、正面には祝瓶山が三角形にきれいに見えた。周辺は潅木帯で紅葉がきれいだった。景色を楽しんでいると少し下の谷間からがさがさと音がしてきた。目をこらすと木が大きく揺れていた。どうやら熊らしく距離は100m程だった。やがて熊の黒い背中が木の間に見えた。手を叩いたりして、こちらの存在に気付かようとしたが、全然気が付かない様子だった。段々近づいてきて80m位の距離になった。これは登山道に出てくる前に引き上げた方が良さそうだ。大声を出しながら引き上げることにした。奥ノ院からの最初の下りは、むしろ熊の方に近づくので良い気持ちはしなかった。小屋近くまで戻ってようやくほっとした。
 熊は小屋の近くまでは来なかった様子で、翌朝は何事も無かったかのように夜が明けた。あたりは霧に覆われていた。霧の中、紅葉の森を下って行った。霧は下るに従い晴れて来た。麓の公園「縄文の里」に着く頃には青空が広がって、すっかり暑くなった。

水量の多かった大岳沢2018/10/03 13:17

大岳沢の登り
 武蔵五日市からのバスは20人ほどの乗客で混雑していた。多摩を紹介するユーチューブ番組の撮影隊4人組も乗っていた。出演者3人が「バスに乗るのも良いね」などとカメラに向かって話していた。他の乗客が降り、終点手前の大岳鍾乳洞入口で下車したのは撮影隊一行と我々だけだった。撮影隊の出発を見送ってから我々も出発した。
 車道を30分ほど登るとと大岳鍾乳洞に着いた。。撮影隊が撮影準備中だった。売店も撮影に備えて掃除中だった。更に15分歩くと林道終点だった。沢歩きの準備をしていると軽乗用車がやってきた。スニーカーを履いた65歳くらいの男性運転手が「大滝まではどれくらいですか」と尋ねて来たので「歩いて10分位だろう」と教えてあげた。男性は行くかどうか少し迷った後、登山道に入っていった。しばらくすると男性が戻って来た。どうしたのか尋ねると「道に水がかぶっていたので途中で戻って来た」との返事だった。
 男性が車で去った後、我々も登山道に入った。すぐ先の橋から入渓した。水量が多かった。水が泡立って水深が分かりにくかったので、そろりそろりと進んだ。水深は深いところで股下まで有った。深さがふくらはぎ程度の所でも水圧がかなり強かった。時々沢に沿った登山道が近づいてきた。登山道を登りたくなるのをがまんして沢を登っていった。やがて70歳くらいの男性単独行者が登山道を下ってきた。挨拶をしようとすると、我々を変人と思ったのか、目をそらされて無視されてしまった。大岳手前までで50分ほどかかった。大滝の水量も多かった。つらいだけの沢登りなので大滝で遡行を中止することにした。滝の水しぶきがかからないところまで移動して登山靴に履き替えた。
 大滝からも登山道は沢沿いに続いていた。所々で沢を渡るところが有り靴底を濡らしながら徒渉した。沢横の岩を抱え込みながら横向に通るところも有った。沢を離れてからは斜面の急登だった。栗の実がたくさん落ちていた。馬頭刈尾根に出てからは尾根の反対側へ下った。二日前の台風のせいか、緑の葉の付いた枝がたくさん落ちていた。白倉バス停近くでは斜面が2-3m崩れたところが有った。ぬかるんだ土に足がくるぶしまで沈み、靴が泥だらけになってしまった。集落外れのお墓の水道を借りて靴を洗ってからバスに乗り込んだ。

房総の小糸川渓谷2018/09/30 13:49

小糸川渓谷
 木更津からのバスを約1時間乗り、国道にあるバス停から10分歩くと小糸川渓谷の入渓点に着いた。渓流タビを履きハーネスを付けた。
 渓谷は川幅が広く、きれいな水の流れるナメが続いていた。ナメの深さはくるぶしからふくらはぎ程度で快適に歩く事ができた。ナメは所々穴のようにくぼんで深くなっていた。落ちないよう注意した。光が水面に反射して少し水の中が見えにくかったので、体の位置をずらしながら深さを確認して進んだ。時折、小魚が足元を動き回った。遡行の最後には深さ3mの淵を巻く所が有った。ロープを付けて確保した。
 計3時間弱の遡行が終わった。作業道を5分程登ると国道に出た。国道の歩道で渓流タビを履き替えている時に、スパッツの上に一匹のヒルがいるのに気が付いた。作業道を登った時に付いたらしかった。ヒルにとってはおあいにく様で、タイツを着ていたので、皮膚まで達することは困難だった。持参した塩をかけて退治した。靴を履き替えてから国道を15分歩くと出発点のバス停に着いた。
 ナメの続く千葉県の沢は、結構楽しむ事ができた。紅葉の時期はもっとすばらしいに違いないと思った。

夕日に輝く北岳に乾杯2018/09/25 10:38

北岳山荘より北岳山頂を望む
 甲府からの朝一番のバスは4台に増発されたにもかかわらず混雑していた。座席数約25席のバスに47人も乗車し、更に途中の夜叉神峠入口でも5人ほど乗車したので立錐の余地も無くなってしまった。
 終点の広河原で一休みしてから登り始めた。霧雨が降っていた。途中で本降りになったのでレインウェアを着た。この日は20~30歳代の若い登山者が多かった。連休中だけ開かれる昭和大学北岳診療所の学生達にも抜かされた。
 八本歯のコルに着く頃にようやく雨がやんだ。巻き道を通り、北岳と北岳山荘を結ぶ稜線に出ると霧が晴れてきた。北岳山荘で休むうちに青空が広がり、富士山も見えてきた。天気も良くなったので夕食前に外のベンチで簡単な宴会をすることにした。つまみのブロックベーコンをフライパンで暖めた。夕日に輝く北岳を見ながら焼酎のお湯割りで乾杯した。
 翌朝は快晴だった。一面の雲海に富士山だけがぽっかりと浮かんでいた。山頂は50人ほどの登山者で賑わっていた。下りでは、ウラシマツツジの紅葉とダケカンバの黄葉がきれいだった。帰りの最終バスは3台に増発されていた。芦安の駐車場までは超満員だった。

船窪小屋のいろり2018/09/18 18:10

船窪小屋手前の紅葉
 北アルプス稜線で船窪小屋から烏帽子岳の間は歩いていなかった。今回、この稜線を歩くことを目的に船窪小屋を目指した。梯子の続く鼻突八丁を登り終えると紅葉がきれいになった。やがて、森林限界を越え、天狗ノ庭に着いた。展望が開け、下のダム湖が見えた。目を転ずると上の稜線は雲の中だった。天狗ノ庭を出発すると雨が降り出した。何とかレインウェアを着ずに済んだものの、小屋に着いた時は服は湿ってしまった。
 この日の船窪小屋の宿泊は13人組ツアー客、女性ガイドに連れられた客3人(女性2人男性1人)の4人組。個人客は我々含め6人だけだった。13人組は我々の少し前を七倉から上がってきた人たちで、明日は烏帽子岳に向かうとのことだった。後から着いた4人組は針ノ木小屋から来たとの事で宿泊手続きが終わると女性ガイドがロープを片付けていた。団体客に混ざっていろりのそばで服を乾かした。
 夕食後、再びいろりに行ってみると、上にランプが二つ点灯されていて、従業員が横で遅めの夕食を食べていた。やがて4人組のうちの女性3人がやってきた。女性ガイドは少し日焼けして精悍な感じだった。女性二人は30歳くらいで、一人は少し背が高くて細身、もう一人は丸顔でぽっちゃりした感じだった。女性ガイドに「ロープは使ったんですか」と聞くと「使おうと思ったけれど大丈夫そうだったので使わなかった」との返事だった。しばらく話すうちに残りの男性1人もやって来て賑やかになった。男性は50歳くらい。丸顔で少し太り気味だった。男性の靴下の事が話題になった。細身の女性の方から「靴下は何足持ってきましたか」と聞かれたので、「2足」と答えると、「この人は6足も持ってきたんですよ。信じられますか」と男性を指差してあきれたような顔をした。男性も負けずに「俺なんかパンツを3つ持ってきたんだぞ。さっきみんながいなくなった時に、こっそり履き替えたんだ。途中で戻って来たらどうしようかと思っていたんだ」とやり返していた。
 翌朝は霧雨が降り、風が強かった。13人組ツアー客は烏帽子岳への縦走をやめて、船窪小屋に連泊し、反対側の蓮華岳方面を往復するらしかった。我々も縦走はあきらめ、そのまま下山する事にした。不完全燃焼の山登りになってしまった。濡れた紅葉を恨めし気に見ながらゆっくりと下った。