金袋山の山頂標識2025/11/08 20:21

人形山の紅葉
 11月6日は奥多摩の金袋山(きんたいさん)に登った。1ヶ月後に実施の会山行の下見だった。日原鍾乳洞横に有る一石山(いっせきさん)神社から登り始めた。登り始めで登山道が分かりにくく約10分迷ってしまった。忠実にピンクテープをたどっていくのが正しい道だった。
 急な斜面をジグザグに登っていくとロープがYの字に張られ、上部が二又になっていた。右側には上方の木の幹にピンクテープが巻き付けられていた。右側に進んだ。ところが木から先には道が見当たらなかった。しばらくうろうろし、最後にGPSで確認して、左側に正しい道が有ることが分かった。足元の柔らかい斜面を注意して横切って左手に進むと下に登山道が見えた。「何だあそこか」と思いながらピンクテープの幹を経由してYの字のロープまで戻り、二又の左手の正しい道に戻った。結局2回の迷いで予定より40分ほど遅れてしまった。
 一石山を通り、紅葉のきれいな人形山へと進んだ。人形山付近からは明瞭な登山道は見当たらなくなり、落ち葉を踏みながらの登りになった。金袋山の最高点には「袋」の字だけが残った金属の古い標識が木の幹に付いていた。前回来た時には金の袋をかたどった洒落た標識が有ったはずなのに、今回は見当たらなかった。ネットで金袋山の山頂標識の写真を見てみると、標識はもう少し細い木に付いていた。探しながら少し下ってみると、やっと金の袋をかたどった標識を見つける事ができた。ようやく目標を達成した思いがした。
 帰りはコンパスを使いながら往路を戻った。途中で間違いの元になった木の幹のピンクテープは外させてもらった。この日は苦労した分、思い出深い山行になった。有意義な下見で本番も楽しみになった。

奈良倉山の紅葉の稜線を楽しむ2025/11/03 15:17

鶴寝山からの稜線にて
 11月2日は2週連続の奈良倉山登山だった。今回は12人だった。紅葉はだいぶ進んでいて、そろそろ見頃を迎えつつあった。前回苦労した滑りやすい登りは今回はそれほどでもなく順調に登った。山頂からは富士山も見えた。富士山を見ながら一列になって倒木に座り昼食休憩にした。
 松姫峠へ下り、鶴寝山への登りになると広葉樹が一層多くなり、紅葉が更にきれいになってきた。鶴寝山山頂からも富士山が見えた。鶴寝山からの稜線は紅葉を楽しみながらのんびりと歩いた。
 山沢入りのヌタからは下りになった。前回滑りやすかった斜面を横切って進む道は、今回はいくらか歩きやすくなっていた。トチの木の大木では根元に集まって集合写真を撮った。最後にわさび田横の木橋をいくつか注意深く渡ると林道に出た。
 林道をゆっくりと小菅の湯まで下った。今回は幸いにも山行中に誰も転ぶことなく無事終了した。道の駅で小菅産のジャガイモを購入してバスに乗り込んだ。バスは始発から立つ人もいて混雑していた。

奈良倉山で霧の森を楽しむ2025/10/26 13:17

鶴寝山山頂
 10月25日は大月市と小菅村の境に有る奈良倉山に登った。鶴峠から歩き始めたときは霧雨が降っていた。登り途中の登山道は一部滑りやすく、場所によっては手も地面につきながら悪戦苦闘して登った。
 最後に緩い登り坂を進むと奈良倉山山頂に着いた。山頂は霧に覆われていた。雨は本降りになっていた。山頂の一角に有る展望所からは何も見えなかった。倒木に腰掛けて昼食休憩にした。
 昼食後は鶴寝山に向かった。松姫峠を過ぎると広葉樹が多くなった。あちこちで黄葉がきれいだった。鶴寝山も黄葉がきれいだった。雨は小降りになっていた。鶴寝山からは勾配もゆるくなり、霧にむせぶ深い森の景色を楽しみながら気分良く歩いた。
 山沢入りのヌタからは下りになった。桟道は滑りやすく慎重に下った。沢沿いのワサビ田跡付近は濡れた木橋が多く、ゆっくりと歩いた。最後の林道も滑りやすかった。予定より30分以上遅れて小菅の湯に着いた。入浴の時間は無くなってしまったので、濡れたシャツを交換し、道の駅で小菅村産のジャガイモを購入しただけでバスに乗り込んだ。

犬目宿で富士山を思い浮かべる2025/10/23 14:57

恋塚の一里塚
 10月20日に甲州街道の上野原から犬目を通り鳥沢まで歩いた。今回の参加者は12人だった。上野原の商店街で名物酒まんじゅうを購入し、次の鶴川宿入口のベンチで休憩して食べた。まだ温かで素朴な味がおいしかった。
 登り気味に歩いて行くと野田尻宿に着いた。まっすぐな道沿いには大きな家が多く、宿場跡を示す立派な標識が有った。神社の境内で一休みした。
 車道を離れ山道を登って行くと犬目宿に着いた。まっすぐな道が宿場の面影をとどめていた。かつて葛飾北斎の描いた犬目からの富士山の絵を思い浮かべながら犬目宿の外れに有る宝勝寺を訪れた。あいにく曇り空で富士山の姿は思い浮かべるだけだった。
 犬目から下ると恋塚の一里塚で、塚の形が今に残る珍しいものだった。山谷集落まで下るとベンチが有った。下見をしたAさんが、「このベンチからは富士山が見えるんだ」と教えてくれた。あいにく雲の中で富士山の姿は想像するだけだった。鳥沢駅までゆっくり下り、駅前の無人販売所でおみやげのナスを購入して帰りの電車に乗り込んだ。

刈込湖の最後の30分2025/10/22 15:10

切込湖
 10月16-17日に奥日光の刈込湖を歩いた。今回は10人のグループだった。初日は雨だった。赤沼バス停から小田代ヶ原を通り湯滝まで歩いた。予定の湯元温泉までの歩きは中止し、湯滝からバスに乗った。
 二日目は良い天気だった。湯元温泉から登り始め、静かな切込湖で水と空を眺めながら小休止した。次の刈込湖の横を通過し涸沼に向かう途中で、Aさんから「少し遅れているので急ぐように」と伝えられた。遅れ気味のBさん、Cさんの荷物をみんなで手分けして持ってあげた。広々して気持ちの良い涸沼では5分だけの休憩で山王峠へ向かった。山王峠でようやく余裕が出て約20分の昼食休憩を取った。
 最後は光徳牧場までの下りだった。最初の急坂が終わると緩い下り坂になった。「最後の30分の事故が多いので気をつけるように」と周囲にいた人に声をかけた。声をかけて5分たつかたたないうちに先行して下っていたDさんが足を伸ばして登山道に座っていた。足首をひねったとの事だった。三角巾で応急処置をした。最後の30分で事故が多いとあらためて思った。Dさんと離れてしまう前に声をかければ良かったと思った。手当が終わりゆっくりと10分程進むと登山口の光徳牧場に着いた。Bさんがコーヒーをおごってくれたので、ゆっくりとくつろいだ。
 翌日、Dさんから骨折していたとの報告が入った。思いのほか重症だった事が分かり、今後も皆さんに注意喚起して行こうと思った。

立処山で洞窟探検2025/10/21 13:32

立処山鍾乳洞の中を歩く
 10月13日は西上州の立処山(たとろやま)に登った。古鉄橋(こてつばし)でバスを下車して歩き始めた。車道を20分程進み送電巡視路の標識に導かれて登山道に入った。杉植林をジグザグに登って行った。
 やがて稜線に出た。稜線の道は登り下りが有り岩が多かった。特に下りは小石の浮き石が多く、ヘルメットもかぶってゆっくり下った。最後に岩場を一登りすると立処山山頂に着いた。南側には両神山が大きく見えた。北側には出発点付近が箱庭のように見えた。
 山頂からロープの付いた急坂を約15分下ると鍾乳洞の入口に着いた。汗になったシャツを脱ぎ、フリースを着込んだ。荷物を置いて冷えた洞窟に入った。鎖や梯子を伝って下ると広場に出た。湿って滑りやすい洞窟内を下り気味に横に進んだ。天井近くの壁にはコウモリが数匹止まってじっとしていた。下り坂が急になる所でこの日は終了とした。洞窟の写真を撮りながら元に戻った。出口から外に出る時に湿った暖かい空気を体いっぱいに感じでほっとした。
 洞窟からはロープの付いた急斜面を登山口まで慎重に下った。バス停で休みながら先ほどまでいた立処山山頂を見上げて、刺激の多かったこの日の山行を振り返った。

強風の栗駒山2025/10/14 15:46

名残ヶ原にて
 10月11日は栗駒山に登った。今回は9人グループだった。前日は須川温泉に泊まり温泉に入って英気を養った。露天風呂からは鳥海山が見えた。
 翌日、リーダーのAさんを先頭に出発した。曇り空で紅葉に染まる山頂方面が見え期待が高まった。少し登ると名残ヶ原で紅葉はちょうど見頃だった。ところが産沼を過ぎると霧が出始めた。霧の中を山頂に向かった。山頂はあいにく霧に覆われていた。強風が宮城県側から吹き付けていた。笹と灌木の陰で風を避けながら昼食休憩にした。
 下りは宮城県側に向かった。正面から強風を受けたので、すぐに風よけにレインウェアを着た。少し着替えに手間取りみんなより遅れてしまった。東栗駒山コースと中央コースとの分岐にはサブリーダーのBさんが待っていてくれて、中央コースに変更したことを教えてくれた。しばらく下ると、ようやくみんなに追いついた。登ってくる登山者は、ひっきりなしだった。強風は下るに従い次第に和らいで行った。代わりに最後には雨が降り出した。滑りやすい石畳を注意しながら下った。
 予定より早く下山し、バスの出発まで2時間有った。すっかり本降りになっていたのでレストハウスのベンチで雨宿りしながらバスを待った。5台に増発されたバスに乗り込み、くりこま高原駅に着く頃に、ようやく雨は小降りになったいた。空には渡り鳥が次々と南に向かって飛んでいた。

金峰山でタイムキープ2025/10/07 14:43

富士見平のテント
 10月4-5日に金峰山に登った。今回は5人組のリーダーだった。初日は瑞牆山荘から富士見平まで登り、テントを2張設営した。設営後、雨が降ってきたので大きい方のテントに全員入って、ロープワークの練習をした。暗くなるとそれぞれのテントで夕食をした。Aさんはヘッドランプが点灯せず仕方なくスマホのフラッシュライトで代用した。
 二日目は荷物をテントに置いて出発した。テントに慣れない人が多く出発は予定の10分遅れだった。出発して間もなく、Bさんが水を忘れた事に気がついた。余ったペットボトルを集め大日小屋の水場で補充した。予定の25分遅れになった。大日岩から砂払ノ頭まで登ると眺めの良い岩場の登りになった。富士山や瑞牆山を眺めながら快適に登った。紅葉は丁度見頃だった。岩場は所々登りにくくベテランAさんの助言を受けながら進んだ。やがてAさんのペースが落ちてきたものの、何とか休み無しで山頂まで登った。
 山頂には予定の1時間遅れで着いた。記念撮影をし、長い休みは省略して下山を開始した。予定の5分遅れに取り戻した。下りは楽だったものの、コースタイム15分の金峰山荘との合流点まで30分かかり、愕然とした。以後、5分の休みを2回しただけでテント場まで歩き続けた。最後の歩きやすい樹林帯では、幾分スピードアップしたものの2分間で15mしか下れず、「つま先に力を入れて」などと助言しながらペースを維持して下った。
 頑張りもあってテント場には20分遅れで着いた。撤収を25分で終え予定通りの時間で出発した。予定通りの出発は、この日初めてだった。幸い焦らず順調に歩く事ができてバス出発10分前、予定通りの時間に瑞牆山荘に着いた。この日は、一日、まとめるのに苦労した山行だった。出発をもう30分早めて暗いうちに出発すれば良かったと反省した。