空木岳、風雨の稜線2009/07/21 20:23

空木平のイワカガミ
 空木岳は初日、二日目とも雨だった。二日目の登りはずっと樹林帯で風もさほど苦にはならなかった。山頂まで1時間ほどのところで分岐があり、左を進むと空木平と呼ばれるカールの中を通るコース、右が尾根通しのコースだ。予定では尾根通しのコースだったけれど風も強かったのでカールを通るコースに変更した。ガスに霞む花を眺めながら風のないカールを登った。
 二つの道は駒峰ヒュッテで合流した。ヒュッテから山頂までの15分ほどは風も強かった。予定では空木岳山頂から南へ1時間ちょっと稜線を歩き、摺鉢窪カールまで行くつもりだった。風と雨で本来なら取りやめても良かった。行くことにしたのは、以前、通ったことがあるコースで摺鉢窪カールの入口にはしっかりした指導標があることを覚えていたからだ。迷う事はないだろう。それに1時間なら大丈夫だ。
 風が強く、ザックカバーが吹き飛ばされた。こんなこともあろうかと、抜かりなくザックカバーの紐をザックにくくりつけていたので、外れたカバーがはためくだけで済んだ。ただ、はためいていたのではザックカバーの役に立たないので、持っていた紐でザックカバーの下の方もザックにくくりつけた。風をまともに受けるとレインウェアのフードが外れてしまうことも有った。心の中に先日のトムラウシの遭難事故がよぎった。ザックに忍ばせているツエルトが役立つかもしれない。などと一瞬考えたが、前に進んでいる限り、いつかは着くのだからそんな心配は、いらないと考え直した。普段、うるさいくらいに付いていると思う岩のペンキマークも、こういうガスで視界10-20mの時には役に立った。
 赤なぎ岳に着いたときは、正直、ほっとした。あと10分ほどで摺鉢窪カールの入口のはずだ。着いたも同然だ。ところが、この最後の下りの風が一番強かった。腰をかがめて風を避けながら下った。空木岳の最初の下りでこの風だったら来るのをやめただろう。幸いにも感覚的には5分ほど風に耐えただけでカールの入口に着いた。カールに入るなり無風になった。まさに別天地だ。急に元気になり、霧雨も気にせず花の写真を撮りながら避難小屋まで下った。

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