週末は岩手県北部の山へ2009/07/03 21:50

 週末は岩手県北部の山に行く予定だ。梅雨時は南ほど天気が悪い傾向があるので、少しでも天気が良いところをと考えた結果だ。ところが天気予報では岩手県も芳しくない。土曜は60%、日曜は40%との降水確率だ。梅雨時は天気予報も外れやすい。我慢して歩いているうちに腫れるかも知れない。運が悪ければガスの中を歩き、ぬれねずみと言ったところだろう。その場合には温泉でもつかってうまいものでも食べて帰ってこようと思う。

さわやかな高原の初夏2009/07/06 07:51

安家森への登りで
 梅雨の天気は予想しづらい。週末天気が悪いと思っていたら、土曜は曇り空で、雨には降られなかった。日曜は晴れになった。二日くらい前の予報などほとんどあてにならない感じだ。梅雨時の山は、まずは行ってみてそれからどうするか考えた方が良いくらいだ。
 今回は岩手県北部の稲庭岳と安家森に行った。稲庭岳は予報も悪くガスが立ち込める天気とあって登山者は誰もいなかった。安家森は前日夜の予報で降水確率10%、曇り空。当日、朝は霧が少し回りの山にかかるくらいの感じだった。1時間足らずで山頂に付いたときは青空になった。朝のうちは登山者はいなかったけれど、11時を過ぎると登山者も増えてきた。結局10人ほどの登山者と出会った。さわやかな高原の初夏を楽しんできた。
 梅雨時と言っても、けっこう山登りは楽しめるものだ。

ダニのいる山2009/07/07 21:33

 週末の山はさわやかな高原の山だった。ダニに襲われなければ、もっとさわやかだったろう。
 ダニに襲われるのは、そうあることではない。今までにあるのは、南アルプスの黒法師岳と北海道日高のイドンナップ岳と神威岳の3箇所だけだ。今回の安家森で4箇所目と言うことだ。今までは鹿の多いところでダニに襲われたので鹿の多いところにダニはいるのかと思ったら、今回のところでは鹿は見かけなかった。登山道に草がかぶっていたのは、ほんの2-3分の間だけだった。ダニもさるもの、めったに来ないご馳走が通るとあっては見逃すわけには行かない。ちょっとの間に4-5匹服についてしまった。大きさ2mmくらいの小さなダニだった。
 こうなると次の山でもダニが気になりそうだ。もっとも今まで気にして登ったことがないし、襲われたこともほとんど無いので、ダニが襲って来るのは北の山だけなのかもしれない。
 ちなみに黒法師岳のダニは6mmくらいの大きさで、腹からとったとき床の上を這いずり回ったのでびっくりしたものだ。ちゃんと体がちょん切れずに取れたので、たちの良いダニだった。

尾瀬の笠ヶ岳へ2009/07/10 21:47

 週末は尾瀬の笠ヶ岳に行く予定だ。数日前の予報よりだいぶ良い天気予報になっていた。梅雨時の天気予報などあてにならないのだが、とりあえず土曜は良さそうだ。そんなにがつがつと登る山ではなさそうなのでゆっくりと楽しんできたい。湿原に咲く花などを楽しめるに違いない。

屋根の上の宴会2009/07/16 07:08

上州武尊をバックに屋根の上の宴会
 山登りでは、思いの外良い思いをする場合もある。
 先週末登った笠ヶ岳でもそうだった。宿泊した避難小屋は、インターネットで調べても泊まりたくなるようなシロモノではなかった。3人程度しか泊まれず、しかも扉が壊れているとの事。言わば正しい避難小屋。緊急時だけに使用するものだった。計画して泊まろうという人は変人に近い。
 実際、見てみると、確かにドアは壊れていて入口に立てかけられているだけだった。ただし、建物はコンクリート製でしっかりしていた。屋根の上に梯子で登ることができた。登ると上州武尊の眺めが良かった。さっそく屋根の上での宴会となった。屋根の上で休むなんて童心をくすぐられる感じがした。落ちる心配が無ければ、このまま屋根の上で寝てしまいたい感じだった。
 山登りは行ってみると予想と違ったことがたくさん起きる。これが山登りの魅力の一つだろう。

空木岳へ2009/07/17 21:27

 明日から3連休。この時期は梅雨の末期でもあるので、かならずしも毎年この連休を使って山登りしているわけではない。今年は、すこしましな天気のようなので、中央アルプスの空木岳にでも登ろうかと思っている。
 いつもなら山登りの前日は気分が多少は高揚するものだが、今回は今一歩だ。それと言うのも、今日の昼間からすじを違えたのか右足の腰骨のあたりが急に痛くなったのだ。様子を見ながらの登りとなりそうだ。場合によっては途中で引き返しかも知れない。計画には余裕があるので、ゆっくり登ってこようと思う。

空木岳、風雨の稜線2009/07/21 20:23

空木平のイワカガミ
 空木岳は初日、二日目とも雨だった。二日目の登りはずっと樹林帯で風もさほど苦にはならなかった。山頂まで1時間ほどのところで分岐があり、左を進むと空木平と呼ばれるカールの中を通るコース、右が尾根通しのコースだ。予定では尾根通しのコースだったけれど風も強かったのでカールを通るコースに変更した。ガスに霞む花を眺めながら風のないカールを登った。
 二つの道は駒峰ヒュッテで合流した。ヒュッテから山頂までの15分ほどは風も強かった。予定では空木岳山頂から南へ1時間ちょっと稜線を歩き、摺鉢窪カールまで行くつもりだった。風と雨で本来なら取りやめても良かった。行くことにしたのは、以前、通ったことがあるコースで摺鉢窪カールの入口にはしっかりした指導標があることを覚えていたからだ。迷う事はないだろう。それに1時間なら大丈夫だ。
 風が強く、ザックカバーが吹き飛ばされた。こんなこともあろうかと、抜かりなくザックカバーの紐をザックにくくりつけていたので、外れたカバーがはためくだけで済んだ。ただ、はためいていたのではザックカバーの役に立たないので、持っていた紐でザックカバーの下の方もザックにくくりつけた。風をまともに受けるとレインウェアのフードが外れてしまうことも有った。心の中に先日のトムラウシの遭難事故がよぎった。ザックに忍ばせているツエルトが役立つかもしれない。などと一瞬考えたが、前に進んでいる限り、いつかは着くのだからそんな心配は、いらないと考え直した。普段、うるさいくらいに付いていると思う岩のペンキマークも、こういうガスで視界10-20mの時には役に立った。
 赤なぎ岳に着いたときは、正直、ほっとした。あと10分ほどで摺鉢窪カールの入口のはずだ。着いたも同然だ。ところが、この最後の下りの風が一番強かった。腰をかがめて風を避けながら下った。空木岳の最初の下りでこの風だったら来るのをやめただろう。幸いにも感覚的には5分ほど風に耐えただけでカールの入口に着いた。カールに入るなり無風になった。まさに別天地だ。急に元気になり、霧雨も気にせず花の写真を撮りながら避難小屋まで下った。

越百山から須原へ下山2009/07/23 20:46

須原から木曽駒の稜線を望む
 週末の中央アルプスでは越百山から木曽の須原へ下山した。伊那側には以前下りたことがあるのと、三島まで変えるには飯田線は少し不便なことが理由だ。須原駅まで行くには下山口から約2時間半車道を歩かなければならない。
 普通だったら山の上の携帯が通じるところでタクシーを予約しておくところだ。今回は、予約せずに歩くことにした。一つは、摺鉢窪避難小屋で同宿だった神奈川県の人が、「もし下山口で出会ったら駅まで送ってあげる」と言ってくれた事がある。それに下山口には、けっこう車が停まっていたそうだ。よしんばこの同宿者に会えなくても拾ってくれる登山者の車は多いに違いない。
 下山口に下りたとき、確かに車は40台も停まっていたろうが、人の気配はなかった。どうもタイミングが悪かったようだ。仕方なく、予定通り車道を駅に向かって歩き出した。30分以上歩いた頃、車が次々下りてきた。3台目の京都から来た人の車が停まってくれた。
 15分ほど乗って、須原駅まで2.5kmの分岐のところで下ろしてもらった。ゆるい上り坂を登り、カーブを曲がって駅を見下ろすところまで来ると、意外な高さに木曽駒の稜線が見えた。標高600m地点から見上げているので2300mもの標高差がある。中央線沿線から甲斐駒を眺めるときも相当なものだが、ここからだと谷が狭い分、更に迫って見える。少し大げさかも知れないが、スイスのツェルマットへ行く登山電車が途中で通るロンダの谷のような感じさえした。須原は本当にスバラしいところだと思った。