唐松岳は北アルプス入門のお勧めの山2009/08/09 22:25

唐松岳のコマクサ
 先日行った唐松岳も雨だったし、今シーズンの夏山は散々だ。それでも唐松岳はたくさん花が咲いていて、それなりに良かった。頂上山荘と山頂の間にはコマクサも咲いていた。事前の調査不足で唐松岳にコマクサが咲いているとは実際に見るまで知らなかった。
 唐松岳とその前の週に行った蝶ヶ岳を比べると、唐松岳の方がだいぶはなやかな感じがする。蝶ヶ岳はシラビソの樹林帯を登る時間が長く、どちらかと言えば地味な感じだ。唐松岳はリフトを下りたところからお花畑が続く。
 登山者の年齢もだいぶ異なっていた。蝶ヶ岳はいわゆる中高年ばかり。若い人は少なかった。それに対し、唐松岳は若い人が多かった。20台の女性グループもいた。この女性グループとは登りも下りもだいたい一緒だったので、なおさらはなやかな山の感じがした。この中には結婚すると山登りをやめてしまう人もいるだろうが、おそらく唐松岳は青春時代の思い出になるのだろう、と余計なことを考えてたもりした。
 唐松岳と言うと、百名山から漏れていて、しかもゴンドラが途中まで登っているので食指が働かない登山者も多いと思う。でも実際はお花畑の続くとても魅力的な山だ。初めての北アルプスでここを登った人は、きっと山好きになるに違いない。北アルプス入門のお勧めの山だ。

蝙蝠岳2009/08/11 18:51

 明日からお盆休みを利用して南アルプスの蝙蝠岳に行くつもりだ。今年の夏は天気の悪い日が多いが今回はどうだろうか? 予報では良さそうな感じだ。天気が良ければ塩見岳から間ノ岳へと抜けるつもりだ。前回、塩見岳から間ノ岳へ抜けたときは天気が悪かった。今回は期待したい。

北岳の花2009/08/18 20:41

北岳のキンロバイ群落
 今年の夏は気まぐれで、天気の悪い日ばかり続くかと思ったら、今頃になって好天が続いている。お盆休みに行った南アルプスも13-14日は天気が悪く、15日になってから天気が良くなった。高山植物がきれいなのは7月下旬から8月上旬にかけてなので今頃天気が良くなってもと言った感じだ。
 ところが今回、北岳に行ってみて、お盆休みでも花がきれいなことを発見した。さすが花の名山北岳だ。北岳と言っても、今回通ったのは北岳山荘から八本歯のコルにかけてのトラバース道で山頂には行っていない。このトラバース道の花がとてもきれいだった。北岳と言うと6月下旬から7月上旬にかけて咲く「キタダケソウ」が有名だ。けれども北岳は「キタダケソウ」意外にもたくさんの特徴的な花が咲いているようだ。
 今回、特に印象的だったのは黄色いミヤマキンバイに似た花だった。とてもたくさん咲いていた。名前が分からなかったので通りがかった人に聞いた。「シナノキンバイと言ったり地方によって呼び方が違うので良く分からない」との答えだった。シナノキンバイでないことははっきり分かったので人に聞くのはやめにして写真に撮って家で調べてみた。「キンロバイ」だった。図鑑には「限られた山だけに咲き、特に北岳では大きな群落がある」と書かれていた。
 「キタダケソウは咲いていますか」などとすれ違った何人かに聞かれたけれど、「キンロバイ」だって北岳では見落とせない花だ。北岳はあらためて花の名山だと思った。

舞い上がっていく蝶2009/08/24 20:17

蝙蝠岳の登りで見たアサギマダラ
 お盆休みに南アルプスに行ったとき、蝶を見かけた。二軒小屋から蝙蝠岳に登っているときに、登山道のすぐ横の枝に羽を広げてとまっていた。日にあたって体を温めていたのだろうか。山登りしていると、蝶にはしばしば出会う。でも名前が分からないものがほとんどだ。普段、蝶の写真を撮ることは難しいのだが、ちょうどおあつらえ向きのポーズでとまっていたので、帰ってから名前を調べようと写真を撮った。
 帰宅後、蝶の図鑑で名前を調べてみた。容易に分からなかった。がっかりして、たまたま図書館で借りていた「昆虫の世界へようこそ」という本をぺらぺらめくっていたら同じ蝶が載っていた。「アサギマダラ」だった。もう一度図鑑を見返してみたら確かに有った。図鑑では標本のように羽を広げたポーズの絵が載っている。正しい図なのだろうが、現実の蝶とは、いささかかけ離れたポーズで素人には見つけにくかったようだ。この蝶は1000kmも移動するので知られている蝶だ。そう言えば、先日テレビで、この蝶を追いかけて移動距離を確かめる番組があったのを思い出した。
 話は変わり週末は富士山の寄生火山、宝永山に行った。そうしたらヒラヒラと蝶が南から舞い上がってきた。20-30秒に一匹くらいの頻度だったので、かなりの数だ。近くまで寄ってきたのもいた。「アサギマダラ」だった。宝永山はすでに2700mの標高がある。どこまで登っていくのかしら。富士山の山頂まで行くのかしら。
 南アルプスで写真を撮らなかったら、宝永山で蝶を見ても何も感じなかっただろう。おそらく、宝永山にいたほとんどの人は蝶を見ても何も感じなかったか、蝶自体に気付かなかったに違いない。自然の素晴らしさを感じることができた幸せに感謝しながら舞い上がっていく蝶をながめた。

奥多摩の沢登りへ2009/08/28 22:58

 週末は奥多摩に沢登りに行こうと思っている。沢登りは久しぶりだ。なぜ急に普段行かない沢登りかと言うと、秋に日高に行く予定をしており、沢に少し慣れておこうとの目的だ。日高の山は沢を登るところが多い。いきなり思いザックで沢を登るよりかは、ある程度慣れてからの方が良いだろう。
 沢登りは行けば面白いのだが、写真で撮ると似たような感じのところが多くなってしまう気がする。それもあって今まであまり沢登りには行ってこなかった。今回も写真を撮るよりは純粋に楽しむ事を目的に行って来ようと思っている。