国見岳の足跡2015/02/14 06:08

国見岳へ林道を登る
 2月11日は福井市西にある国見岳にクロスカントリースキーで登る事にした。福井駅前でレンタカーを借り、河内町まで行った。ここから一番奥の集落、奥平までは道幅も狭くなり、除雪も不十分で路上には雪が3~5cmほど積もっていた。わだちにハンドルを取られ、車輪も少しスリップしたので途中で引き返し、河内町に駐車することにした。河内町で車を駐車しようとしていたら、ちょうど民家から50歳くらいの女性が出てきた。ここに車を駐車したい旨伝えると「こちらの方が車が通らなくて良い」と自宅前の方を勧めてくれた。お礼を言って駐車位置を変更した。準備をしている間に除雪車が奥平集落に向けて登っていった。
 スキーをかつぎ、除雪されて歩きやすくなった道を奥平まで登った。奥平では除雪車がまさに除雪作業中だった。集落外れでスキーを付け登り始めた。積雪は30cm程だった。トレースは無く、兎などの足跡を見るだけだった。林道は斜面を大きくジグザグに登っていて、勾配も緩く、なかなか標高を稼げなかった。水が流れやすいところが有るらしく、雪がへこんでいるところが有った。巧みに避けながら登った。ところどころ上から雪のかたまりが落ちてきているところが有った。くるくる回って落ちるらしくバームクーヘンのように巻き付いた雪のかたまりになっていた。全体の1/6ほど登ったところで林道支線が左へカーブして分岐していった。一休みしたところは、全体の1/3ほど登ったところで電線が下から上がって来ていた。
 林道は電線と並行して進むようなった。小さな鳥居が有った。道が谷を回り込むところに来ると谷の反対側から猿の悲鳴のような鳴き声が聞こえてきた。5秒ほど聞こえただろうか。悲鳴が聞こえなくなると、すぐに元の静けさが戻った。カーブを曲がると下の方に狐が見えた。少し進むと雪の上に真っ赤な血が10円玉くらいの大きさで付いていた。前方にはもう一匹の狐が向こうへ向かって歩いている姿が見えた。どうやら狐が獲物を襲ったようだった。どのような闘争が有ったかは想像するしか無かった。狐は何も口にくわえていなかったので、獲物は取り逃がした様子だった。狐の足の方が私のスキーよりも早かったので狐の姿はやがて見えなくなり、足跡を追うだけになった。その足跡もやがて谷の方に下りていってしまった。
 山頂は曇り空で福井平野も霞んでいた。風が少し冷たかった。小休止して元の林道を下り始めた。下りも緩い坂のため歩くような感じでスキーを滑らせた。それでも行きのトレースの跡を滑ると登りよりは軽快に進むことができた。いつのまにか狐を見た箇所を通り過ぎ、電線が上がって来るところに着いた。行きには無かったワカンの足跡が下の斜面から登ってきていた。どうやら私が山頂に行っている間に登ってきたらしかった。足跡はここで引き返して、谷の方に戻っていた。更に進み、林道支線の合流点からは支線の方からワカンの足跡、つぼ足の跡やショートスキーの跡などが合流した。せっかくの私のトレースも穴ぼこだらけにされてしまい快適さもうすれてしまった。奥平でスキーをしまい、河内町で車を回収して福井に戻った。

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