小下沢で滝を登る2023/08/03 16:11

タマアジサイを見ながら遡行する
 8月2日は高尾の小下沢を遡行した。今回は8月12日実施の山行の下見で4人グループだった。入渓点では別の4人グループが準備中だった。「お先に」と声をかけて出発した。水は冷たくて気持ち良かった。岸の岩が迫ってくるとイワタバコが咲いていた。葉がしおれていて花期は少し過ぎた様子だった。2mナメ滝を過ぎるとタマアジサイがたくさん咲いていた。つぼみも多く、しばらくは見頃が続きそうだった。
 中間点のキャンプ場跡地で木陰のベンチに座って昼食休憩にした。涼しくて快適だった。アイスコーヒーをいただきながらおにぎりを頬張った。昼食後は滝の多い遡行だった。二つの堰堤も首尾良く巻いて、快適な遡行を続けた。
 最後は2m滝と5m滝の連続だった。少しシャワーを浴びながら2m滝を登ると、5m滝の滝壺に着いた。5m滝は前回は登らなかったので、今回はチャレンジしてみる事にした。滝の右側の岩場を三点確保で登ると、意外にも容易に登る事ができた。ロープを使って残りの人達にも登ってもらうことにした。久しぶりのロープワークで、確保箇所の決定やロープのからみを直すのに手間取り時間がかかってしまった。それでも登り自体はスムーズに確保でき、ロープ使用のトレーニングにもなって良かったと思った。
 帰りは横の林道をゆっくり下った。キャンプ場跡地ではベンチに座って梅酒とコーヒーをいただいてのんびりとした。最後は、夕方になって鳴き始めたヒグラシの声を聞きながらバス停へ戻った。

好天に恵まれた薬師岳2023/08/08 15:38

薬師平のニッコウキスゲと槍ヶ岳
 8月5-7日に北アルプスの薬師岳に登った。今回は9人グループだった。初日は折立から太郎平小屋までの登りだった。最初は樹林帯の急登で大汗をかきながら登った。三角点ベンチで視界が開け薬師岳が見えた。ところが次の五光岩ベンチに着く頃には、すっかり霧になってしまった。太郎平小屋の屋外ベンチで休んでいるうちに天気も良くなったので近くの太郎山まで登って展望を楽しんだ。太郎平小屋は満員に近かった。
 二日目は薬師岳山頂へ向った。テント場を過ぎると岩の多い急登だった。苦労しながら登った。急登が終わるとチングルマなどの花が咲いていた。薬師平ではニッコウキスゲが咲いていた。遠くには槍ヶ岳が見えた。ベンチには日傘を持ったウルトラライトスタイルの若い男性二人組が休んでいた。折立を2時に出発して日帰りするとの事だった。薬師岳山荘まで登るとAさんが高度障害のように見えたので、深呼吸方法を教えてあげた。
 山頂手前の避難小屋の有る峰に着くと大きなカールが見えて来た。カールを見ながら登ると日傘を差しながらウルトラライトの二人組が下山してきた。「山頂は眺めが良いですよ」と教えてくれた。「お気をつけて」とあいさつして別れた。深呼吸の成果で元気になったAさんを先頭に一登りすると山頂に着いた。10人ほどの登山者が休んでいた。東側に鷲羽岳、水晶岳、赤牛岳が大きく見えた。
 山頂出発時には霧が出てきた。薬師岳山荘からの下り途中では雷鳥の親子がいた。Bさん、Cさんは初めて雷鳥を見たとの事で感激していた。太郎平小屋へ下山し、生ビールで祝杯を上げた。三日間とも好天に恵まれ楽しい山行ができた。

赤石岳を縦走する2023/08/27 14:23

悪沢岳を背後に赤石岳に向う
 8月23-26日に赤石岳に登った。初日に椹島を出発したときは晴れていた。やがて霧が出てきて雨も降ってきた。30分間ほどレインウェアを着た。霧の樹林帯を進むと宿泊する千枚小屋に着いた。レインウェアを乾かし、食堂でコーヒーを飲んでくつろいだ。夕食後には少し霧が晴れて雲の間に富士山が見えた。
 二日目は朝から雨だった。レインウェアを着て出発した。樹林帯を抜け、岩の多い道を進むと千枚岳に着いた。風を避けながら小休止した。悪沢岳への岩場にはマツムシソウやタカネビランジが咲いていてきれいだった。悪沢岳山頂は雨で誰もいなかった。記念撮影だけして出発した。狭い中岳避難小屋では場所を譲り合いながら休憩した。インスタントのコーヒーをいただいて体を温めた。1時間近く休むうちに雨もやんできた。見え始めた悪沢岳を後ろに荒川小屋まで下りた。早く着いたので食堂でコーヒーとベリーのケーキをいただいてゆっくりした。すっかり晴れてきて、翌日向う赤石岳の肩も見えて来た。
 三日目は快晴だった。出発時は富士山がきれいに見えた。稜線まで登ると中央アルプスや北アルプスが見えて来た。赤石岳山頂手前にはトウヤクリンドウがたくさん咲いていた。山頂に着くと雲が出てきて、残念ながら周囲の展望は今一歩になってしまった。昼食を食べて1時間ほど休み、何とか兎岳が見え始めたところで諦めて下山を開始した。急坂を赤石小屋まで下った。早く着いたのでコーヒーを注文し、階段横の木陰で聖岳を眺めながらくつろいだ。
 最終日、赤石岳の朝焼けを楽しんでから、小屋を一番最後に出発した。バスの時間まで余裕が有ったので、途中でお弁当を食べたりコーヒーを飲んだりしてゆっくり下った。椹島では今回の山行で何回も会った人達に再会し、お互いの健闘をたたえ合った。