臥龍山のブナ2010/03/24 22:50

臥龍山のブナ
 臥龍山(がりゅうざん)は、つい最近、島根大学の女子大生の死体が発見されたところだ。それが理由で今回登ったのではなく、島根、広島近辺で一日で登れる面白そうな山を探した結果選んだものだ。
 ガイドブックを読むと交通が不便で車が必要そうな様子だった。でもよく調べてみると一日二往復、広島と益田を結ぶ都市間高速バスがふもとを走っていることが分かった。広島から往復すると朝の便が9:43なのでちょっと時間不足。益田発は朝7時なので使えそうだ。かくて益田からバスに乗り八幡原で8:02に下車、帰りは八幡原から15:22にバスに乗り広島までの理想的な計画ができた。時間に多少余裕があるので隣の掛頭山まで縦走することにした。
 臥龍山はブナに覆われた山だった。登り始めだけ少しミズナラの森で、途中はブナ。山頂付近で少し潅木が多くなり、北面の下山コースになると残雪もあるブナの森になった。ひたすら続くブナの森の登りは瞑想にふけるにはうってつけだ。哲学的思考にふけりながら自分を見つめなおすのにちょうど良い。一方、隣の掛頭山はミズナラの山だった。隣どうしの山なのに、ずいぶんと植生は違うものだ。
 たっぷりと山を楽しんだ後、バスで広島に出た。弁当とビールを買って新幹線に乗り込んだまでは良かったが、連休の最終日とあって車内は混雑していた。結局、新大阪まで通路に立って行った。ビールがぬるくなってしまうのではと少し心配した。やっぱり多少の苦労がないと楽しみは味わえないものだ。

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