甲武信ヶ岳へ2011/06/02 22:20

 明日から週末にかけて甲武信ヶ岳へ行く予定だ。甲武信ヶ岳は以前、5月連休に金峰山から縦走して靴擦れを起こしてヘロヘロになった苦い思い出が有る山だ。今度はその雪辱で、余裕を持って楽しめたらと思っている。2泊3日のテント泊で、たっぷりと歩いてきたい。先ほどザックに荷物をつめたら11kgになった。水1kg込みの重さだ。これに初日のおにぎりと3日分のチョコレートをつめれば完了だ。
 最近軽量化には気を使っていて、今回はかなりの成果だろう。燃料は残量をはかりで計って二泊分ちょうどくらい、おかずは粉末の味噌汁+わかめ、それにふりかけ。スプーン、ナイフはなしで箸のみ。お酒はむろん無し。代わりに粉末のお茶。コンロも70gちょっとの物に最近買い換えた。個人用マットは空気でふくらますやつはやめにしてウレタンマット(こちらの方が軽い)。ストックは120cmの短めで軽いものを元々使っている。食器はスチール製1個とチタン製のコップのみ。スチール製の食器を使っているのは、チタン製だと熱伝導率が低いので米が炊きにくいためだ。コップは直接火にかけて、お湯を沸かすことができる。唯一無駄なのは、行き帰りの電車で読む新書が1冊入っている事くらいか。
 これだけ荷物が軽いと楽しみも倍加すると言うもの。飛ぶように歩く自分を想像してうきうきしてくる。ちょっとハイテンションになり過ぎか。

雲取山と甲武信岳の間の山2011/06/06 20:23

笠取山のシャクナゲ
 週末は軽い荷物で縦走、飛ぶように歩くつもりだった。実際は、長い時間歩いたため、最後の方は重い足取りになっていた。特に3日間のうちの2日目は十文字峠から甲武信ヶ岳を経て雁坂峠まで、コースタイムを単純に足しただけで約8時間半。どんなに軽い荷物と言っても所詮体重プラスアルファのアルファ分だけの差。体重部分は変わらないのだから疲れるものは疲れる。雁坂小屋に着いた時は、やっと着いたかと思った。テント泊の手続きをしているときに小屋の管理人さんに「ビールは飲まないのか」と言われて抵抗する気力も無くビールを買ってしまった。
 それでも一晩寝るとけっこう回復するものだ。最終日は軽い足取りで歩き始めた。食料を全て食べつくし、余った水も捨てて最後にザックの重さを自宅で測定したら9kgだった。最初からこれくらいの重さならなお良いのに。とは思ったものの、これ以上軽くするには1.9kgくらいあるザックをもう少し軽いものにしなければならないだろう。
 肝心の山の方は、思いのほか最後の笠取山で石楠花がきれいだった。実は、十文字峠の石楠花に気を取られ、笠取山が石楠花の名所だった事は後で気がついた。なるほど昭文社の地図にもちゃんと「シャクナゲ」と書いてある。しかも自分のホームページの記事にも「春先にはシャクナゲがきれい」と書いてある。自分の記憶などあてにならないものだ。
 と言うことで笠取山が良い山であることを再認識。おそらく雲取山と甲武信ヶ岳の二つの百名山の間に有る山では一番魅力ある山だろう。

刈羽黒姫山に登る2011/06/10 21:52

 週末は新潟県の刈羽黒姫山へ行く予定だ。数日前までは雨のキャンプ場泊まりと思っていたら、降水確率は10-20%程度で快適なキャンプになりそうだ。
 先ほど準備を終えてザックの重さを測ったら水0.5リットル込みで11kgだった。これから2食分の昼食とチョコレート2箱を買う予定なのでおそらく12kg位になると思う。先週より少し重たく感じるのはテントが一回り大きいものになるせいだ。
 想像するに緑の森を鳥の声を聞きながら登り、足元にはギンリョウソウが咲いている感じだ。たいてい予想とは違うので今回も意外な発見が有るだろう。それがまた楽しみだ。

刈羽黒姫山に登る2011/06/13 20:07

ヤマボウシ咲く山道
 意外なことに、家を出て駅に行くまで、大雨で風が強かったことだ。傘だと骨が折れそうなのでレインウェアを着て出発した。駅までレインウェアが必要だったことは初めてだ。新幹線が止まるかと心配したが、幸い平常運転をしていた。
 さて、最初のハプニングは有ったものの、山自体は平穏無事に登ることができた。雨にも降られず、キャンプ場のテント。快適だったものの虫にはだいぶ食われた。鳥の声や予想通りたくさん。宴会をしていたら珍しくアカショウビンが2回ほど鳴いた。アカショウビンはバードウォッチャーの憧れの鳥だ。たくさんいるのかと思ったらその2回だけだった。翌朝は、ホトトギスの鳴き声で目覚めた。不思議に思うのだが、朝一番に鳴くのはたいていホトトギスだ。そう思うとホトトギスの鳴き声がニワトリの鳴き声に聞こえてきた。
 森にはギンリョウソウが咲くと予想していたが、これは外れ。山頂に一株あっただけだ。多かったのはイワカガミやチゴユリだった。木の花としてはエゴノキとヤマボウシが多かった。
 と言うことで週末は雪国の低山を堪能し、大いにリフレッシュできた。

レンゲツツジの乙女高原に期待2011/06/16 07:24

 日曜は甲府の北にある乙女高原へ行く予定だ。土曜日に東京で予定が有り、日曜に東京近郊で日帰りでいけるところを選んだ結果だ。この時期にきれいに咲くレンゲツツジを楽しもうとの趣向だ。
 レンゲツツジがきれいなところで知られている山はいくつかある。山梨県の甘利山や、浅間山近くの湯ノ丸山だ。これらは行った事があるので、その他の候補として、乙女高原の他、赤城山の鈴ヶ岳や金峰山の西にある横尾山を上げた。鈴ヶ岳は少し遠いのと、横尾山は交通の便が今一歩なので、結局、乙女高原に行く事にした。
 山歩きとしては、やや車道歩きが多く、人も多そうだが、幸い天気は良さそうだ。レンゲツツジを楽しんでこようと思う。

乙女高原でリングワンデリング2011/06/21 21:31

乙女高原のレンゲツツジ
 週末の乙女高原は、人もそれほど多くなく、割と静かな山を楽しめた。車で高原自体には行ける点が、ハイカーには返って敬遠されているのだろうか。
 ところが意外にも道を間違えて30分ほどロスをしてしまった。しかも登った同じ林道を気付かずに分岐まで下って初めて道間違いに気付くありさま。いわゆるリングワンデリングというやつだ。
 いきさつはこうだ。車道から離れて林道を歩いて行くと、乙女高原のわずか手前で林道は終点になっていた。終点には道標が有って、左は行き止まり、右が乙女高原となっていた。ただ右の乙女高原へは道形がはっきりしない。とは言え、ここは右に行くしかない。右にヤブを進んでいくと、林道にぶつかった。この林道を左に下れば乙女高原に違いない。と歩いていくと車道に近付いてきた。そこでやっと最初登ってきた林道を戻っていることに気がついた。
 正しくは、林道終点でコンパスに従ってまっすぐ進めば5分もかからずに乙女高原のレンゲツツジの群落に出ることができた。出たところにはロープが張られ、間違って観光客が林道側に入り込まないようなっていた。最初から林道終点でコンパスを出せば何と言うことは無かった。やはり山道はなめては行けないと再認識した。

無意根山へ2011/06/24 23:13

 明日、明後日と北海道の無意根山の予定。北海道の山は著名な山でなくても自然が豊かだ。本州の高山並みに楽しめる。豊かな自然を満喫して来ようと思う。

無意根山に登る2011/06/27 20:33

大蛇ヶ原にて
 無意根山は札幌市の南西、定山渓温泉の奥にある。
 初日は薄別から途中の無意根小屋まで登った。途中には大蛇(おろち)ヶ原と呼ばれる湿原が有り、チングルマが見ごろだった。山頂へは翌日の早い時間に。時間帯が早かったため山頂は独り占め。鳥の鳴き声が混ざるさわやかな風が吹いていた。これだから山登りはやめられない。こんなことなら誰かを誘ってくればよかったと思った。展望は360度。羊蹄山を始め、かつで登った山々が見渡せた。あらぬ方向に白い山が見えたので地図で調べたら積丹半島の山だった。
 下りは北の元山へ。車ではないので下山地を登りとは変える事ができる。ただし、車道に出た後、延々と3時間半歩かなければならなかった。途中で足が靴擦れを起こしかけ、なるべく舗装路の横の草地を歩くことにした。いい加減くたびれた頃、ようやく定山渓温泉にたどり着いた。やっぱり人を誘わなくて良かったか。