伊豆大島の三原山に登る2020/01/18 13:33

三原山への登り
 大島の岡田港に着いた時は、まだ真っ暗だった。予約していたタクシーに乗り込み登山口の三原山温泉に向かった。ところどころにツバキやサザンカが咲いていた。運転手が徐行してヘッドライトで照らして教えてくれた。三原山温泉でタクシーを下り、腹ごしらえをしてから歩き出した。周囲はすっかり明るくなっていた。
 最初はカルデラを歩く道だった。木の全くない荒野を進む道で、まるで外国に来たような感じがした。朝日に照らされた三原山がきれいに見えた。火山灰の道を登りつめたところが火口壁を一周するお鉢巡りの道だった。時計回りに標高の高い方へ向かう事にした。振り返ると雲の上に白い富士山が見えた。
 登りつめた最初のピークが剣ヶ峰だった。反対側に伊豆諸島の島々が見えてきた。空気の澄んだ日で、神津島や御蔵島まで見えた。東風が少し強かった。最高点の三原新山の左側直下を通過した後、お鉢巡りを3/4周した火口壁の最西部まで歩いた。少し風を避けられる場所が有ったので腰を落ろして休む事にした。船で飲んだワインの残りで乾杯し、パンやお菓子を食べて休憩した。
 帰りは三原山頂口バス停からバスで帰りの船の出る元町港に下った。港近くの食堂で島名物の「べっこう丼」を食べ、火山博物館を見学してから帰りの船に乗り込んだ。すでに手持ちのアルコール類は飲み尽くしていたので船内の自販機で缶ビールを購入して祝杯を上げた。