山形県西川町の赤見堂岳に登る2021/04/22 14:41

赤見堂岳山頂から朝日連峰を望む
 4月21日から22日まで山形県西川町の赤見堂岳(あかみどうだけ)に登った。登りのヤブ尾根にはたくさんのイワウチワが咲き、カタクリやショウジョウバカマも見られた。踏み跡はほとんど無かった。ルートを間違えそうな所には袋を木に結わえ付けて目印にした。登るに従いブナの木も多くなった。中には幹に熊の古い爪痕が残っいる木も有った。途中でヤブは終わり快適な雪面の登りになった。標高1080mの平坦地にテントを張った。積雪は1.5m以上有った。夜は風音が強く、寒さのせいも有って眠りも浅かった。
 翌朝は快晴だった。余分な荷物をテントに残し、軽い荷物で山頂を目指した。雪は固くなっていたのでアイゼンを付け、ピッケルも使って登った。風が強くレインウェアを風よけに着て登った。途中の石見堂岳(いしみどうだけ)は真っ平らな山頂だった。遮るものがなく、風がとても強かった。
 最後は山頂への白い稜線が美しくまっすぐに続いていた。登り切って雪庇を回り込むと山頂に着いた。360度の展望で、朝日連峰や月山が白く美しく見えた。風が強かったので小さな雪庇の後ろに入って風を避けながら休んだ。ひととき展望を楽しんだ後、名残惜しい山頂を後にした。下りは少し雪も柔らかくなっていて、余裕もだいぶでてきた。景色を楽しみながらゆっくり下った。
 テントまで戻ると、スノーシューの単独行者が入れ違いに登ってきたのでびっくりした。日帰りの人で、石見堂岳まで行くとの事だった。テントを撤収し、重たくなったザックを背負った。雪は柔らかくなっていたのでアイゼンは外した。ヤブに入ると、尾根がいくつにも分かれいて登ってきた所が分りにくかった。二度ほど間違えて登り返した。途中の目印の袋を何とか回収し、思いの外、時間がかかって車を置いた車道に降り立った。15時を回っていた。下りに手こずったものの、二日間、残雪の春山を堪能できて満足した。

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