静かながらも、人の気配のただよう青薙山2010/07/21 21:12

所ノ沢越下の水場の幕営地
 週末の南アルプス青薙山は、誰にも会わないかと思ったら何人かの登山者に会った。物好きな登山者はいるものだ。
 静岡から畑薙第一ダム行きのバスは45~50人ほどの乗客で2台に増発されていた。このバス、乗り込んだときは座席ベルトがすべて結ばれた状態だったので、どうやら新車でこの日が初日らしい。それはともかく、畑薙第一ダムでほとんどの人が送迎バスに乗り継ぎ、実際に歩き出したのは3人だけだった。更に畑薙大吊橋で茶臼岳に向かう道と分かれた後は一人旅になり、予想通り静かな山歩きになった。幕営地の池の平では、こんこんと大量に湧き出す湧き水に驚いた。確かにガイドブックに「有数の好幕営地」と書かれるだけの事はある。他のテントは無く、水の音だけが響く静かな夜となった。
 二日目、途中でケモノ道に迷い右往左往した後に青薙山山頂へ。びっくりしたことに前方から一人登山者がやってきた。聞くと朝、畑薙第一ダムを出てきたとの事。どうやら右往左往している間に抜かれたらしい。「稲又山までピストンの予定だが、この先の道がはっきりしない」との事。一緒になって探し、無事稲又山への縦走路に入った。単独行は足が早く、先に行ってしまい、稲又山の5分手前で引返していくのにすれ違った。稲又山から更に所ノ沢越まで行き水場で幕営。まだ14時前だったのでこれから誰か来るかもしれないと、端に寄せてテントを張った。このままこの日も一人かと思っていたら、15時前に下から5人組が登ってきて通過していった。笊ヶ岳へ行くとの事だった。更に16時過ぎに畑薙第一ダムから青薙山~稲又山と、同じコースを1日で歩いてきた二人組がやってきた。聞くと「5人組は、この上の所ノ沢越でテントを張っている。」との事。更に「途中で単独行と出会ったでしょう?」と聞くと「出会わなかった」との返事。どうやらケモノ道ですれ違ってしまい、お互い分からなかったようだ。
 南アルプスの曲がりなりにも登山道のある山ともなれば、全くの無人はありえない。静かながらも、人の気配のただよう山だった。

コメント

_ カモシカ永井 ― 2010/07/22 08:07

片平さん
こんにちは。
またまた同じ場所を目指しています。
昨年6月畑薙ダムまで行ったのですが、道路崩壊で諦めて帰ってきました。
8月に所ノ沢越側から稲又山~青薙山歩こうと思っています。レポ参考にさせていただきます。

_ 片平 俊介 ― 2010/07/22 22:12

カモシカ永井さん
コメントどうもありがとうございます。
所ノ沢越から青薙山へは迷うところは少ないと思います。
青薙山から池ノ平は迷いやすいです。
ながめが良いのは青薙山から池ノ平までです。
池ノ平は良い幕営地です。
お気をつけて。レポお待ちしています。

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