素晴らしき山々

　2/21は福井県大野市の鷲鞍岳に登った。前年も登りに来て雪が深くて途中で引き返した山で、今回は雪辱戦だった。
　九頭竜ダムの駐車場に車を置き、ダムの上を渡って登山口へ向かった。登山口付近は10cmほどの積雪だった。足跡は無かった。ワカンを付けて登山道を登り始めた。前回より雪が少なく、前回の到達点までは快適に登る事ができた。これなら楽勝と思ったら、次第に急な登りになり積雪も増えてきた。雪が重たく感じ、足が疲れてきた。
　ようやく着いた山頂は潅木に囲まれていた。木の間に周囲の白い山々が少し見えるだけだった。雪辱を期して登ったにしては地味な山頂だった。積雪は40cmほどだった。雪の上にシートを広げ、ザックを置いて腰を下ろした。晴天で風も無く、寒さは感じなかった。登頂できた喜びに静かに浸りながら休んだ。
　帰りは我々の足跡が着いて歩きやすくなった雪道を軽快に下った。思ったより早く登山口に着いた。結局、この日は誰にも会わなかった。