北岳の花2009/08/18 20:41

北岳のキンロバイ群落
 今年の夏は気まぐれで、天気の悪い日ばかり続くかと思ったら、今頃になって好天が続いている。お盆休みに行った南アルプスも13-14日は天気が悪く、15日になってから天気が良くなった。高山植物がきれいなのは7月下旬から8月上旬にかけてなので今頃天気が良くなってもと言った感じだ。
 ところが今回、北岳に行ってみて、お盆休みでも花がきれいなことを発見した。さすが花の名山北岳だ。北岳と言っても、今回通ったのは北岳山荘から八本歯のコルにかけてのトラバース道で山頂には行っていない。このトラバース道の花がとてもきれいだった。北岳と言うと6月下旬から7月上旬にかけて咲く「キタダケソウ」が有名だ。けれども北岳は「キタダケソウ」意外にもたくさんの特徴的な花が咲いているようだ。
 今回、特に印象的だったのは黄色いミヤマキンバイに似た花だった。とてもたくさん咲いていた。名前が分からなかったので通りがかった人に聞いた。「シナノキンバイと言ったり地方によって呼び方が違うので良く分からない」との答えだった。シナノキンバイでないことははっきり分かったので人に聞くのはやめにして写真に撮って家で調べてみた。「キンロバイ」だった。図鑑には「限られた山だけに咲き、特に北岳では大きな群落がある」と書かれていた。
 「キタダケソウは咲いていますか」などとすれ違った何人かに聞かれたけれど、「キンロバイ」だって北岳では見落とせない花だ。北岳はあらためて花の名山だと思った。