秋の山をのんびりと楽しんで来よう2010/10/05 20:32

 毎年体育の日からみの三連休は紅葉のきれいな山に登っている。今回も巻機山へ紅葉を見に行く予定だ。
 巻機山は今までに3回登っている。3回ともゴールデンウィークの残雪期だ。無雪期に登るのは初めて。一度、無雪期に登りたいと思っていた。「沢のコースも面白い」と、かつて聞いたことが有るので、沢のコースを登る予定だ。
 いつもながら日程には余裕があるので、秋の山をのんびりと楽しんで来ようと思っている。

避難小屋の山ガール2010/10/12 22:09

巻機山井戸尾根の紅葉
 巻機山避難小屋の宿泊者は8人だった。こんな雨の日に登って来るのだから、かなりの変人、かつ日帰りでも登れるのに小屋に泊まるとはガツガツ登るピークハンターとは無縁の人たちと言えるだろう。避難小屋は2階建てだった。1階には20代のアベック。2階は私と関西方面からの5人組。5人組の年齢は20代後半くらいで男3人と女2人だった。5人組の女性のうちの一人はスカートをはいていて山ガール姿だった。避難小屋は2階の方が暖かだった。ただし天井が低いのが玉にキズ。一度、頭をしたたか梁にぶつけてしまった。
 山ガール嬢は愛想の良い人で、私が腰を落ち着けるなり挨拶をしてきて「明日はどうされるのですか」など聞いてきた。山ガール嬢からの情報で、この日の宿泊者は全員が前日下のキャンプ場で宿泊していた3張りのテントの住人と分かった。5人組のリーダと思われる男性から「良かったらどうですか」と缶ビールを挨拶代わりにいただいた。私の方は荷物軽量化でお返しに上げるものもなく、お礼を述べただけ。愛想の悪い人と思われたに違いない。しかも食事の時には「多く作ったから良かったらどうぞ」と煮込みまでもらってしまった。話題も何百名山にこだわる中高年とは違って初々しかった。山ガール嬢は「最初はマキキ山かと思った。マキハタなんて読めないよね」などと話していた。やがて水を汲みに行って帰ってきた山ガール嬢と男性1人から「水場に熊がいた」との報告。山ガール嬢は「生熊(ナマグマ)を見たのは初めてだ」と言っていた。
 翌日は8時ころまで雨が降っていた。本来は明るくなったらすぐに出発したかったところだ。8時を過ぎて、雨はやんだものの霧が出ていた。ついに時間切れで出発。挨拶をして階下に降りた。小屋の外に出て歩き始めると、思いもかけず、2階の窓から山ガール嬢が手を振ってくれた。
 避難小屋泊まりとしては思いの外印象に残る山になった。

たぶん山ガールのいない三方崩山へ2010/10/15 22:47

 今週は飲み会などあり、山登りの計画を立てるのが遅くなってしまった。遅ればせながら本日ようやく週末の予定を決めた。白山の東側にある三方崩山に行くことにした。
 私の予感では、この山はまず山ガールなどおらず。中高年登山者ばかりだろうと思う。つまり他の山に登ってしまい、もう登るところがなくなった人が、なんとか初めての山を見つけて登る。そんな感じの山だと思う。普通なら登る人も少ないだろうが、さすがに紅葉のピークなので、それなりには登っていると思う。
 それでも私のきらいな往復コースなので予想される満足度は「まあまあ」と言ったところか。いずれにせよ、あまりがつがつせずに登って来ようと思っている。

眺めもよし、紅葉もよし2010/10/18 20:51

三方崩山の標高1800m付近にて
 週末の三方崩山は予想以上に良かった。紅葉も見ごろ。天気は快晴。山頂からは剱岳から御嶽山まで一気に見渡せた。一年で三方崩山の一番魅力的な日だったのではと思う。この山の良いところは、紅葉の森が終わるといきなり展望の良い稜線になり余計な針葉樹林帯が無いところだ。この辺は越後や東北日本海側の山と同一で雪の多い山の特徴だろう。
 三方崩山はふもとからの標高差1400mあまり。日帰りの山としては、かなりきつい方だろう。それも有って、今回はテント泊ではなくツェルト泊にし、荷物を軽くした。確かに登っているときは快適だったが、朝、起きたときはツェルトが結露して不快だった。湿ったシュラフをしまいながら、「一泊なら良いけれど二泊以上は御免だ」と思いながら登り始めた。
 山頂では山ガールはいなかったものの、経験豊かな登山者ばかりが8人になった。私も剱岳や立山は地図も見ずに言い当てることができるが、そばに見えるのが猿ヶ馬場山だとか、あそこに見えるのが人形山だとかは地図をじっくり見ないと分からなかった。それに引き換え、隣りのベテラン氏は、「あそこに見えるのは何だろう」とこちらが独り言を言おうものなら、地図も見ずに「あれは山頂が平らだから金剛堂山だ」と即座に言い当てた。聞かれるまで自分の知識を小出しにするところが、いかにもベテランで小憎らしい。そのベテラン氏に「あそこの谷の先に見えるのはなんていう山なんですか」と大垣からの4人組のうちの一人の女性が質問した。実は最初は私が聞かれたのだが分からなかったのだ。ベテラン氏は「カサギ山」だろうとの返事。この女性は「山の検定を受けるんだ」と言いながら一生懸命地図を見ながら山の同定をしていた。仲間に「山の検定ではなくて、山ガール検定じゃないのか」と冷やかされると「それにはちょっと賞味期限切れなんだけれど」と言っていた。この賞味期限切れ山ガール女史には、マツタケのバター炒めを一切れおすそ分けしていただいた。
 と言うことで、眺めもよし、紅葉もよし、食べ物もよしの秋の山を堪能した。

紅葉の山へ2010/10/21 20:38

 週末は新潟県南魚沼市にある金城山に登る予定だ。標高は1300mあまり。ふもとの標高は250mくらいなので、標高差は1000m以上。そこそこしっかりした登りだ。そろそろ山頂付近で紅葉が見ごろになったのではと思う。今回は6人で登るので、半ば宴会気分だ。時間的余裕はたっぷり取ったので、のんびりと楽しんでこようと思う。

山小屋での宴会2010/10/25 20:52

金城山の避難小屋
 週末の金城山の紅葉はちょうど見ごろだった。特に山頂部は岩場になっていて紅葉がいっそうあざやかだった。出会った登山者も多かった。ただ、それほど著名な山ではないせいか、若い人は少なめで、山ガールもいなかった。
 山頂近くの避難小屋は10ほどの収容人数で小さいかった。あまり使われていないのか、室内には落ち葉や泥が少し入り込んでいた。掃除をしてから中に入った。今回は6人グループ。10人の収容に6人宿泊なので念のためテントを持参した。幸い他の宿泊者はおらず、小屋は我々だけで占領だった。小屋のノートを見ると週末ごとに人が来ていて、先週末は宿泊者がいた様子だった。
 まずはビールで乾杯。その後、ワイン、焼酎、ウイスキーと進み宴会になった。山の中の小屋では飲んでしゃべること以外にする事も無い。やがて気分が乗ってきて、みんなで歌を歌いだした。カラオケならぬアカペラだ。みなさんそこそこの年齢なので古い歌ばかり。昔、ワンゲルで覚えた歌や美空ひばり、森山良子など懐かしい歌で盛り上がった。が、残念なことに19時を回ったころに元々少なかった酒をすべて飲み干してしまった。後は寝るだけ。
 翌朝、お世話になったお礼を全員がノートに書き記してから紅葉の山頂を後にした。