紅葉と展望に期待の蕎麦粒(そむぎ)山へ2010/11/04 21:54

 先週末は台風で山登りの予定は中止。行く予定だった新潟県の鉾ヶ岳は、ぜひとも登ってみたかった山だった。そこで、予定を組み替え、今週末に変更。元々今週末に行く予定だった岐阜県の蕎麦粒山をいったんは文化の日の3日に早めて行くことに変更した。ところが3日は冬型気圧配置のため、日本海に近い蕎麦粒山は自重する事にした。そこであらためて今週末に鉾ヶ岳と蕎麦粒山のどちらが良いか考えてみた。結局、鉾ヶ岳は金曜のうちに近くまで移動しておかなければならず、ちょっと忙しいかと思い、土曜発で良い蕎麦粒山に行くことにした。
 経緯はともかく、蕎麦粒山は紅葉もきれいそうだし、展望もよさそうだ。余裕のある日程で楽しんでこようと思っている。

地元で愛される蕎麦粒山2010/11/08 20:10

蕎麦粒山のブナ林の黄葉
 山登りに行くのに、自治体の補助するコミュニティバスに乗っていく人は、きわめてまれだろう。本数も少ないし、山登りに都合の良い時間に便が有るとも限らない。車で行く方が、よっぽど効率的だ。が、実際は効率が悪くてもバスで行くと別の楽しみもある。
 週末の蕎麦粒(そむぎ)山にもコミュニティバスで行った。1時間乗っても300円とは実に安い。バスを下りて登山口の駐車場までは約1時間の歩きだ。登山口駐車場には紅葉の盛りと言うのに3台の車があるだけだった。荒れ果ててヤブにおおわれた林道を登って行くと単独行とすれ違った。あやうく気付かずにすれ違うところだったが「こんにちは」と声をかけられて気が付いた。「まだ、上に人がいますか」と聞いたところ「一人すれ違って反対側に下りて行った」との返事だった。登山道は1本だけと思っていたので、「反対側にも道が有るのですか」と聞いたところ、「自分も反対側から登って来た」との事。よく聞いてみると、周遊できる道が有り、反対側を下山すると駐車場のところに直接出るらしかった。「ヤブがひどいですね。ここを往復するのは大変でしょうね」と言われた。どうやら反対側の方がヤブは少ないらしかった。
 林道終点で幕営した後、翌日は山頂に登り、教えてもらった反対側の道へ下山した。途中のブナの森は黄葉の盛り。誰もいないのに思わず「すごい」と声を出してしまった。快適な道を下り予定より2時間ほど早く駐車場に下山した。、紅葉の盛りと言うのに、二日目は駐車場の車は無かった。結局、二日間の山中で会った登山者は初日の一人だけだった。
 集落に戻りバスを待っていると隣の民家から50歳くらいの男性が出てきて、「そむぎに登ったのか。良く登るねえ~。私なら10万円もらっても登らない。」と声をかけらられた。「紅葉はきれいだったですよ」と返事すると「紅葉なら下からでも見えるよ」との弁。バス停向かいには酒屋が有ったのでビールを買いに入った。店の女性にも「そむぎに登ったの~。一番早く雪がつくんですよ。ほら、正面に見えるでしょう。朝、戸を開ける時、雪が付いたか必ず見るんです。今年も10月20日ころに一回雪が積もったんだけれど、すぐに融けたんです。きつい山なんでしょ。私は一生登らへん。」と言われた。バスに乗ってからも運転手に「そむぎに登ったんですか。私も山は登るんですけれど、そむぎはまだ登っていなんです。日帰りでも大丈夫なんですか。」と質問された。
 車で行くと効率的に登る事ができるかもしれない。でもバスを使った非効率な日程も、得がたい体験ができるものだ。

今度の週末も紅葉に期待2010/11/10 21:19

 週末は鈴鹿山脈の御池岳と滋賀県北部の横山岳へ行く予定だ。それぞれ中腹あたりの紅葉が見ごろだと思う。先週末の蕎麦粒山は標高1000m付近が見ごろだったことを考えると、今度の週末は700~800m位が見ごろだと思う。天気もまずまずの予想だ。今年は山の選定がうまく行って、いままでの山はいずれも紅葉の見ごろに行くことができた。今度の週末も期待したい。

荷台に揺られながら2010/11/15 20:49

横山岳と白谷小屋
 週末は滋賀県湖北にある横山岳に登った。バス停のある杉野集落から歩いて30分あまりのところが登山口の白谷出合だった。きれいで真新しい小屋が有った。中には横山岳の山開きの写真などが飾ってあった。机の上には登山者が自由に持って行って良いよう登山地図が置かれていた。紙質も昭文社の登山地図と同様の濡れても良いものがつかわれていた。ありがたく一枚いただいて登り始めた。
 滝を眺めながら紅葉のきれいな白谷を登った。山頂からはブナの森を楽しみながら東尾根を通った。ブナの森の黄色はちょうど見ごろだった。
 一周して白谷出合まで戻り小屋の中で休んでいると、軽トラックがやってきた。この小屋の管理人だった。「今度取材が来るんで写真を取りに来たんだ。」と壁に張ってある写真のうち数枚を外し始めた。「きれいな小屋ですね」とほめると「10月に完成した」との事。「できたてのほやほやですね」と言うと、「今度ここで泊まって宴会をするんだ」との事。歩いたコースを聞かれたので、「ぐるっと回って東尾根を下山したんです」と答えると、「あそこのブナ林は素晴らしいだろ。滋賀県では一番のブナ林だ。先週もコースの刈り払いをしてきたんだ」との話。「歩きやすかったですよ。黄葉もきれいだったし」と話すと、「春は花もたくさん咲くんだ。」との事。「そういえば外に『岳人』の紹介記事が貼り付けて有りますね」と思い出して言った。「今日は誰もいませんでしたか」と聞かれたので「誰にも会いませんでした。東尾根の登山口に山仕事の人の車が有っただけです」と答えた。「へー。誰もいないなんて珍しいねぇ。」と青空が見え始めた空を見ながら残念そうに言っていた。「良かったら送っていくよ。」と言われたので、お言葉に甘えて乗せてもらうことにした。軽トラックの助手席にはチャイルドシートが付いていたので、奇異に思っていると、「荷台に乗れば良い」と言われた。
 荷台で揺られながら、だんだんと遠ざかっていく横山岳を眺めていた。

心惹かれる山2010/11/17 22:13

 今年は「遠くの地方の山に行く」のが目標で、その中の一つに「鳥取県の山に行く」が有った。週末は、その鳥取県の鷲峰山に行く予定だ。実は、鳥取県の山でもう一つ、三徳山にも行きたいと思っていた。と言うより、むしろそちらの方が本命だった。崖の真ん中にお寺がある山でなかなか面白そうだ。拝観料を取るらしく、かつ天気が悪いと登らしてくれないらしい。
 そこまでは知っていたが、インターネットで調べたら「単独での登山は硬くお断り」なのだそうだ。いまさら同行者を募るわけにも行かず、今回は別の山に変更と相成った。断念するとなるとなおさら行きたくなるのは人情だ。来年こそ、同行者を募って行きたいものだ。
 週末は心惹かれる山が別にあるものの、それはそれとして晩秋の山を楽しんで来ようと思う。

今週末は天気も良さそう2010/11/26 22:34

 先週末は鳥取県の山に登ろうと意気込んでいたものの、雨の予報であえなく中止。結局、傘を差して自宅近くのプールに泳ぎに行っただけだった。空いた時間を利用して、図書館で借りた本を参考に山登りの計画を立てていた。12月の下旬にもう一度、鳥取県あたりの山にともくろんだわけだ。一つ一つの山をなるべく車を使わずに、別の下山口に下りる計画をたてるとなるとかなり大変だ。山登りの計画と言うより交通機関の計画をたてているみたいだ。結論を言えば、どうも鳥取県の山より島根県の山の方が面白そうだ。いずれ計画を公開したいと思う。
 今週末は幸い天気も良さそうだ。忘年会を兼ねた登山で、浅間隠山へ行く予定だ。前日は、あまり暴飲暴食せずに翌日の登山に備えたいと思う。

忘年会登山は無事終了2010/11/29 22:45

浅間隠山山頂から南方の鼻曲山方面を望む
 週末の忘年会登山は無事終了。暴飲暴食はせずに翌日は浅間隠山に無事登山した。
 前夜の忘年会には柿を持ち込んだところ、柿とお酒は取り合わせが良いらしい。酔いも回らず11時ころまで飲んでいて、一升瓶1本とワイン2本を空けてしまった。参加者11人の中には全く飲まない人もいたことを考えると、かなり飲んだほうだろう。
 浅間隠山自体は紅葉も終わり晩秋の雰囲気。雪こそ無かったものの山頂では冷たい風が吹いていた。最初は日が差していたけれど、すぐに雲が出てきて寒くなった。早々に下山して温泉で体を温めた。
 忘年会登山が終わると、気持ちの上では2月末くらいまでは山もシーズンオフ。来シーズンも良い山にたくさん登りたいものだ。