霧氷のきれいだった部子山2016/03/27 21:21

部子山山頂への登り
 先週の部子山(へこさん)では林道を車でできるだけ入ろうと思っていた。ところが林道を1kmも入ると雪が出てきて車が通れなくなってしまった。しかたなく、車を駐車し、以降は所々雪の積もった林道を歩くことにした。林道から尾根に取り付く場所は地形図を見て、およそ標高850m地点にすることにしていた。幸い850m地点の手前から林道にも雪が続くようなった。予定地点の少し手前でワカンを履き、斜面に取り付いた。
 すぐにカーブを描いて戻ってきた林道に出た。そこからの登りが難しかった。林道の法面はほどんどが崩れそうな数mの崖になっていた。前後200m位を探して、1箇所だけ上に登ることができそうな場所を見つけた。木の枝に捕まりながら登った。登り切ると雪面に出た。下山時に、この場所が分からないと問題と思い、木に目印のハンカチを結びつけた。次に藪混じりの雪面を少し登った所で、上から見通せる箇所に、ツエルトの袋をぶら下げた。更に雪面を登ったところで目印にできそうな持ち物を探したところ同行者がテーピング用のテープを持っている事が分かった。20cmくらい垂れるよう長めに切って木にぶら下げた。肌色のテープだったが、ひらひらと揺れて、結構目立つ印になった。以後、上から見通せる箇所に合計7-8箇所テーピング用のテープを付けた。ようやく尾根がはっきりして来たところでテープの取り付けから解放された。尾根がはっきりしてからも少し藪気味だった。登りつめて稜線に出たところに降りる尾根を示すためにテープを付けた。
 稜線に出てからは藪は少なくなり歩きやすくなった。それでも同行者がザックから出していた水を吸うためのチューブが枝に何度も引っかかった。途中で、チューブはザックの中にしまってもらう事にした。山頂が近づくと青空に霧氷がとてもきれいになった。山頂では反対側の銀杏峰方面からの登ってきた人が6人ほどいた。この日は我々と同じコースで登ってきた人はいなかった。下山は往路を下った。下るに従い、登りの足跡は分かりにくくなった。稜線から尾根に分岐する地点では行きに付けたテープのおかげで自信を持って下る場所が分かった。テープを回収して尾根に入った。しばらく尾根を下り、尾根から林道への降り口へ離れるところからはテープを回収しながら下った。最後のツエルトの袋とハンカチを回収し、無事元の林道に降り立った。
 今回は体力だけでなく、正しい判断力が試される山だった。そして苦労して登った先には美しい霧氷が待っていた。登った甲斐の有る山だった。

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