奥又白池への登り2016/10/12 21:34

パノラマコース分岐から尾根末端を望む
 奥又白池へは、途中までは涸沢へ行くパノラマコースと一緒だった。奥又白池への道が別れる地点には岩が有って、赤い字で、左側に「オクマタ」、右側に「カラサワ」と書かれていた。正面には尾根が急峻に立ち上がっていた。尾根の左手は岩の沢(松高ルンゼ)だった。ガイドブックによれば、普段は岩の沢に水が流れていないらしいが、この日は水が流れていた。昭文社の地図でルートは正面の尾根に付けられているらしいことが分かった。
 岩の文字に従って尾根の末端に向かって岩の道を登って行った。すると尾根から3人組が下りてきた。夫婦と中学生くらいの女の子の一行だった。全員ヘルメットをかぶっていた。荷物はお父さんだけが持っていた。「すぐ先の岩が滑りやすく、登ることはできたが下りもやってみて危なそうだったので、上に行くのをやめて引き返してきた」との事だった。更に「最初は左の沢を間違えて登ってしまった」と話していた。
 滑りやすい岩とは、いったいどんなところだろうと思いながら尾根を登り始めた。すぐに濡れて滑りやすい岩の登りが有った。三点確保で進もうとするが、手の方はどうしても木の枝を掴んで登ることになった。なるべく左右の手では違う枝を掴もうと思ったが、手がかりが乏しく、同じ枝を掴まざるを得ない部分も有った。慎重に時間をかけて通過した。以後は、これ以上難しいところはなく、山上の別天地、奥又白池に無事到着することができた。
 たっぷり1時間休憩後、元の道を時間をかけて下った。行きに苦労した濡れていた岩は、すっかり乾いていて何の問題もなく通過することができた。家族連れもいったん通過できたのだから、もう少し我慢すれば池まで行けただろうにと少しかわいそうに思った。

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