小富士山のフェリー2016/10/19 20:23

帰りのフェリーから見た小富士山
 松山市中心から伊予鉄道で30分行くと終点の高浜。横断歩道を挟んで駅の向かいが高浜港で興居島(ごごしま)へのフェリーが出ていた。本来は泊行きの方が小富士山登山には都合が良いのだが、先に出る由良行きに乗り島の中を少し歩いて登ることにした。
 地形図には由良方面から小富士山へ直接登る道も記載されていたが、実際には消滅していた。道を尋ねたところ「今は無い」との返事だった。結局、訪ねた人に泊側の登山道まで車で送ってもらう羽目になってしまった。登山道は蜘蛛の巣が多かった。ストックで払いながら登ったが、時々見落として蜘蛛の巣が顔にかかってしまった。山頂には蚊が多かった。あっという間に5箇所ほど刺されてしまい、早々に下山した。下山した泊港は桟橋と待合室だけで殺風景だった。待合室の壁には興居島の小中学校の案内が貼ってあり、「松山市全域から児童生徒を受け入れています」との趣旨の記載がされていた。なるほど、フェリーでたった10分だし、島を活気づけるには子供の受け入れは妙案だと思った。子供にとっても同じ友達、環境で小中学生時代を過ごすのは良いことなのかも知れないと思った。
 船は17時発で10分前から乗船可能になった。乗り込んで待っているとポツリポツリと乗客がやってきた。手に自転車用のヘルメットを持った学校の先生らしい40歳くらいの女性が二人やってきた。港から学校まで歩くと30分くらいかかるので自転車に乗ってきたのかしらと思った。5分前からは自動車も乗り始めた。20台くらい有っただろうか。乗客も20人くらいになった。出発間際には大きなランドセルを背負った小学校低学年の女の子が先生2人に連れられてやってきた。先生に見送られながら一人で船に乗ってきた。
 やがて船は音もなく出航した。流れの速い海を横切り、10分で高浜港に着いた。船から下り、横断歩道を渡り、切符を急いで買って17:13発の電車に乗り込んだ。やがてランドセルの女の子も重い荷物によたよたしながら電車に乗り込んで来た。毎日の事なのだろう。乗り込むとすぐにドアが閉まり、電車は発車した。意外性が山登りの楽しみとすれば小富士山は楽しめた山だった。

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