小鹿野町の両神山に登る2021/10/16 13:32

清滝小屋のテント
 14-15日は小鹿野(おがの)町の両神山に登った。三峰口駅からの町営バスは登山口の日向大谷(ひなたおおや)に12時少し前に着く予定だった。乗る時に運転手から「山は泊まりですか日帰りですか?」と尋ねられた。「泊まりです」と答えると笑顔で「それなら良かった」と言われ、小鹿野町作成の登山マップを渡してくれた。
 初日は清滝小屋までコースタイム2時間あまりだった。楽勝かと思ったら細いトラバースや渡渉も有って、小屋に着いた時は、結構くたびれていた。テントを張り、水を汲もうと炊事場に行くと「飲用禁止」と書かれていた。すぐそばの滝の水を汲むより、5分下った「弘法の井戸」で汲んだ方が良いと、汲みに行った。炊事場横のベンチで食事をした。食事が終わりテントに戻る頃にはすっかり暗くなり、空には上弦の月が輝いていた。今夜のテントは1張だけだった、小屋のガラス窓には、泊まりの若い男性単独行のランプの光がぼんやりとに映っていた。木の上からは聞いたこともない鳥の鳴き声が「ケケケ」と聞こえてきた。夜中には鹿の鳴き声が盛んに谷間に響いていた。夜明け前には小動物の鳴き声が森から聞こえてきた。
 翌朝は明るくなってから出発した。オオカミの狛犬に守られた両神神社を過ぎて、山頂近くになると紅葉がきれいだった。山頂手前でトレイルランナーに抜かれたと思ったらすぐ戻ってきた。すれ違うときに「すぐそこが山頂ですよ」と言われた。山頂からは西側の展望が開けていた。東側は雲に隠れていた。山頂で休んでいると後から山慣れた感じの男性が登ってきた。「八ヶ岳が見えていますね。今朝、日向大谷から登ってきたんです。明日は天気が悪いので今日登る人が多いでしょうね。」と言われた。お互いに写真を取り合った。「お先に」と挨拶して下り始めると、すぐに黒い服の少し疲れた感じの男性単独行とすれ違った。「すぐ山頂ですよ」と教えてあげた。
 下りの梵天尾根はきれいな森の中で雰囲気が良かった。途中で木の間から山頂では見えなかった富士山が見えた。尾根には秩父市と小鹿野町の境界見出標が所々設置されていた。登山標識も時々有った。多くは熊にかじられた跡が残っていた。前半はアップダウンが多く予定より時間がかかってしまった。途中から少し急いで歩いた。後半は歩きやすきなり、登山口の中双里(なかそうり)に着いたときにはバスまで十分時間が有り、のんびりとバスを待った。

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