昨年を振り返って2010/01/07 21:21

タカマタギの霧氷
 昨年を振り返ってみると、それほど多くの名山に登ったわけではなく、地味な山行記録が多かったと思う。その中で、最も良かったと思うのは5月連休に行った飯豊連峰だった。天候にも恵まれ素晴らしい残雪の稜線歩きができた。
 飯豊に次いで印象に残ったのは、夏に行った南アルプスの蝙蝠岳から塩見岳を経て間ノ岳へ縦走したコースと、秋に行った北海道日高の戸蔦別岳周辺の沢登りだったと思う。間ノ岳では素晴らしい展望に出会えたし、北岳の巻道では花がとてもきれいだった。戸蔦別岳周辺の沢登りではルートファインディングに苦労し、日暮れ直前まで歩いて疲労困ぱいした。よくぞ無事で歩き通せたと言った感じだ。とても印象に残る山行だった。
 一方、山でのベストショットとなると、春に行ったタカマタギでの霧氷の景色だと思う。今回、再度アップしておこうと思う。良い写真と言うのは、やはりある程度個性的な写真でなければだめだと思う。この写真は他の人にはなかなか撮れない写真だ、と言ったら自画自賛し過ぎだろうか。
 今年も一年、昨年同様、地味な記録の中にも印象的な山行がいくつかできる事を祈っている。

好天を期待して水仙の山へ2010/01/08 23:40

 週末の3連休は瀬戸内海近くの山に登る予定だ。日本海側は天気が悪そうだが、瀬戸内海側は天気が良さそうだ。ついでに淡路島では水仙を見てこようと思っている。引きこもりがちな冬だけれど、元気に歩き回ってこようと思う。好天を期待している♪

高御位山の稜線にて2010/01/13 20:31

高御位山の稜線から
 週末は関西の山へ行ってきた。淡路島の山では水仙が満開だった。淡路島へ行くには、明石から高速バスに乗り明石海峡大橋を渡っていかなければならない。垂直距離より水平距離の方を重視したような感じで山登りと言うより旅行と言った気分だった。
 関西の山々をいくつか登りながら、今年の目標をあれこれ考えてみた。今年は、今まであまり訪れていない山域へ行くのも一案かも知れない。最近は兵庫県や岡山県の山に行っていて、このあたりの山々への足跡も広がってきた。今度行くとしたら広島県、島根県、鳥取県あたりだろうか。その他、あまり行っていない県として高知県や福井県、石川県あたりも候補だ。北の方は、かなり行っているけれど秋田県あたりは少なめだ。もう一つ言わせてもらうと対馬の山にも登ったみたいものだ。こう列挙してくると山登りと言うより、すっかり旅行気分だ。
 でも、旅行気分の山登りも馬鹿にしたものではない。先日行った、姫路市近くの高御位(たかみくら)山は300m余りの山なのに岩場が多く好展望の稜線が続いていた。地元では知られているのだろうけれど遠来の私から見ると予想外の発見だった。関東や静岡で300mと言えば、たいてい樹林や植林に覆われている。日本にもこんなところが有ったのかと驚いた。この山をホームグランドにしている人をうらやましくさえ思った。
 今年も旅行気分になろうが、移動に時間がかかろうが、たくさんの山々に登り、いろいろな発見をしたいものだ。日本には、まだまだ良い山がたくさんありそうだ。

富士山を眺めに2010/01/16 22:57

 明日は箱根の外輪山に行って来ようと思う。冬は富士山が一番きれいな季節だ。火曜に雨が降ったので稜線では雪が残っているはずだ。雪の稜線と富士山でさぞかし眺めも良いに違いない。冬型も少し緩みそうで風も弱く絶好の天気だと思う。期待したい。

芦ノ湖の湖岸で2010/01/19 17:30

芦ノ湖 深良水門から見た箱根山
 山登りをしていると、いろいろと新たな知識を得る。一番良く得られる知識は、もちろん自然に対する知識だ。まず、きれいな花を咲かせる高山植物への知識。少し慣れてくると種々の木々についての知識。気象に対する知識も付いてくる。
 知識は自然に対するものだけでなく、人々の生活や社会、歴史についても得られる場合がある。先日行った岡山県の熊山では、下山した伊部(いんべ)あたりでレンガ製の煙突をたくさん見た。このあたりは備前焼の一大産地のようだ。山に登る前は気が付かなかったので、山登りして知識が一つ増えたことになった。昨年11月に登った大蛇倉山では登山口に奥三川湖が有った。揚水式発電用のダムで水はすべて群馬県側の神流川の水らしい。ダム湖の周囲には用水路が掘られ周囲の山に降った雨水は湖には落ちず、下流の千曲川へと流れる仕組みだ。なるほど水利権にはずいぶん気を使うものだと感心したものだ。
 週末に登った芦ノ湖西側の三国山では、芦ノ湖湖畔に下山した。下山したところはちょうど深良水門のところで、芦ノ湖の水が取水されてトンネルの中に流れて行っていた。この水はそのまま深良用水となって静岡県側へと流れている。さらにしばらく湖岸を歩いて行くと今度は湖尻から早川が流れ出ていた。ここにも水門があった。見るとこちら側からは水が流れていなかった。ちょっと気にかかったが、そのままバスの中の人となった。
 帰ってから気にかかった事を調べてみた。どうやら芦ノ湖の水利権は静岡県にあるようだ。江戸時代に深良用水ができてからは水利権が静岡県側になったようだ。満々と満たされている芦ノ湖の水は静岡県側の物だったというわけだ。山登りをしていると思いがけない知識を得ることがある。それも山登りの一つの魅力だと思う。

二王山へ2010/01/23 22:04

 明日は静岡県の二王山へ行く予定だ。近場の山を少し歩いてこようと思う。展望も多少は良いようだ。それほど著名な山ではないので登山者も多くて10人くらいだと思う。静かな山を楽しんでこようと思っている。

確実なところまで戻るのが鉄則2010/01/25 21:57

ガレ場の淵より二王山を望む
 週末の二王山では、登りの途中で一人の登山者とすれ違っただけで、予想よりも更に静かな山だった。人の少ない山は道に迷いやすい。、今回も道を間違えて10分ほどロスした。間違えた状況を読者の参考に簡単に記載しておこうと思う。
 山頂から下山するとき、登りとは反対側の南側へ向かうことにした。山頂から15~20分進んだところに小さなピークがあり、ピークを越えたところは東側がガレ場になっていた。登山路はガレ場を5mほど離れた樹林帯を通っていた。ガレ場の淵まで出れば展望が良さそうなので、登山路をはずれガレ場で展望を楽しんだ。ガレ場は規模が大きく、長さ150から200mほど淵が続いていた。ガレ場の淵に沿って展望を楽しみながら歩いた。さて登山路に戻ろうと樹林の中に入ると踏み跡が有った。ここがルートに違いないと進むとピンクのテープも有った。そこで更に進むとまっすぐ稜線を進む方向と右下に降りる方向と両方にテープがあった。どちらか分からなかったので磁石と地形図で方角を確認した。どうやら右下が正しい方角だ。しかも右下にはテープが続いていた。
 しばらく右下へ進むと足元が柔らかくなり、あまり歩かれていない感じになった。テープも下でははく左側に水平に付けられていた。地形図で確認すると方角は下に行くべきだ。ただ高度計と地形図を比較すると、どうも勾配が急すぎる。ここが正しい道かもしれないが、念のため確実に正しいと思われるところまで引き返して確認してみることにした。
 数分登り返したところに、今度は「静岡市山岳連盟」とマジックで書かれたピンクのテープがあった。さすがにこのテープは正しいルートを示すものだろう。回りを見ると右下へガレから離れる方向に別の赤テープが有った。はっきりした踏み跡も続いていた。どうやらガレ場が始まってまもなくガレ場から離れる方向に正しい道があったようだ。間違った方向に付いていたピンクのテープは、山仕事の人が付けたテープらしい。
 怪しいと思ったら確実なところまで戻るのが鉄則だ。今回は鉄則を守ってロス10分で抑えることができた。鉄則を守らないと登山口に情報を求める看板の有った行方不明者と同じになってしまったに違いない。

新しい靴底で2010/01/29 21:31

 週末は三重県南部の山へ行く予定だ。海が良く見える山を選んだつもりだ。展望を楽しんでこようと思っている。
 今日はその準備というわけではないけれど、靴底の張替えが済んだとの事だったため、靴を取りにいってきた。2ヶ月くらいかかるかもしれないと脅かされていたわりには2週間ちょっとで出来上がった。今の時期、山のオフシーズンなので靴底の張替えもすいているようだ。重たい靴での山登りも2回で済んだ。
 靴底の張替えを頻繁にする人と、張り替えるくらいなら買い換えたほうが良いと言う人と二通りいると思う。私は前者の方だ。私のペースで山登りをしていると大体1年で靴底が磨り減り、先端部や後端部のみぞがなくなってくる。磨り減るたびに靴を買い換えていたら、毎年4万円くらいの出費になってしまう。それに比べたら1万円程度の出費で真新しい靴底で歩けるなんてありがたい。今回、この靴は初めての靴底交換だったが、4回くらい交換して、交換費ともともとの靴の値段が同じくらいになるまでは、はきたいと思っている。
 明日は、新しい靴底の靴で気分良く登ってこようと思っている。