蓴菜沼にバスで行く2017/02/08 20:00

蓴菜沼
 函館の三日目、朝の気温は-10.2℃だった。予想最高気温は-5℃だった。冬型気圧配置の峠は越したとの事だったが、寒い朝だった。予定通り蓴菜沼(じゅんさいぬま)に向かうことにした。
 函館駅前からのバスは途中で何人か乗客を乗せ、8割ほど座席が埋まった。運転手から、「走行には支障がありませんがシステム系統の故障が有るので念のため本日は『ガス会社前』バス停で車両の交換をいたします」と案内があった。バス車内で待つ事約10分で交換のバスがやってきた。運転手と一緒にバスを乗り換えた。走り出すと運転手から「ただいま13分遅れです」との案内があった。
 道は片側2車線の広い道だった。ちょうど朝のラッシュアワーで反対側車線は函館市中心部へ向かう車で渋滞していた。「大変だな」と思っていたら、やがてこちらの車線も渋滞し始めた。一つのバス停を進むのに5分近くかかるほどだった。函館の市街地が終わる頃、ようやく渋滞が解消されスムーズに動くようなった。運転手より「ただいま30分遅れています。各学校、職場には営業所より運行遅れの連絡をしていますのでご安心ください」との案内があった。バス停ごとに乗客が無言でバスに乗ってきたりバスから下りたりした。学校近くの停留所では4-5人の高校生が下車し、何事も無かったかのように、ゆっくりと学校へ向かって行った。この寒い中、30分遅れのバスに乗らなければならないなんて、函館に住むには、つくづく忍耐力が必要だと思った。
 最終的にバスは35分遅れで蓴菜沼に着いた。本来のバス停は除雪の雪で半ば埋もれていた。「ちょっと待ってください。雪に埋もれて危険なので少し先に進みます。」と20mほど先の広い場所で下ろしてくれた。危険と言われた埋もれたバス停まで戻り、除雪の山を乗り越え、樹林の中に入ってスキーを履いた。斜面を滑り降り、蓴菜沼に下り立った。行く手の湖面にはビニールハウスのようなワカサギ釣りの管理棟が有った。管理棟に寄っていたのでは、ますます遅れてしまうので、そのまま蓴菜沼の最奥地を目指してスキーを滑らす事にした。管理棟の煙突の煙が暖かそうだった。

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