妙高高原のクロスカントリースキー2017/03/01 20:28

イモリ池を一周
 クロスカントリースキーをしに妙高高原の池ノ平に行って来た。今回は初心者の体験会を兼ねていた。池ノ平のビジターセンターにはスキー一式のレンタルが有り、手軽にクロスカントリースキーを楽しむ事ができた。
 コースはいくつか有り、初日は練習も兼ねてイモリ池を一周した。二日目は設定されているコースのうち、比較的平坦な「ほんどりすコース」を選んだ。そして途中のショートカットコースを利用してコースのうちの半分だけを滑った。
 まず、靴に板を付けるのに一苦労だった。靴先端にある金属棒がスキーの締め具になかなか入らなかった。コツが分からず片足3-4分ずつもかかって何とか付ける事ができた。コースでの滑りも、少しの上り下りでスリップしたり転んだりだった。しかも一度転ぶとスキーの位置をうまく移動できず、なかなか起き上がれなかった。
 それでも、最後には、なんとか平らな場所ならうまく歩けるようなり、全員、「もう一度やってみても良い」との気分になったのは、指導のU氏のおかげだった。感謝。

ポンポン山への途中で2017/03/06 19:24

八丁湖
 先日は、東上線の東松山駅近くのポンポン山に行って来た。駅から直接歩き出した。川を渡ると松山城跡で入口から5分程で最高点の曲輪跡に着いた。眺めが良く東松山の市街地や浅間山が見えた。
 吉見百穴(よしみひゃくあな)前を通り吉見観音に行くまでの間に無人の野菜販売所があった。新鮮なブロッコリーなどが置いてあった。これが帰りなら購入したかったが、まだ先が長いので断念した。
 吉見観音で三重の塔をながめ、丘を越えて下ると八丁湖だった。西風が強かった。あずまやまで進むと幸い山陰になって風が和らいだ。野良猫が日向ぼっこをしていた。鼻先にお弁当の魚片を近づけたがにおいをかいだだけでそっぽを向いてしまった。満ち足りた表情で、「昼寝の邪魔をしないでくれ」と言っているかのようだった。
 目的地のポンポン山は神社の裏手の岩が盛り上がったところだった。岩の上からは遠くに筑波山が見えた。岩から神社へ戻る途中でジャンプしてみると空洞の箇所があるのか太鼓のように音が反響した。

御蔵島へ行く2017/03/11 21:12

「鳥の尾」から御蔵島の港を望む
 御蔵島は、イルカウォッチングが盛んな島だ。シーズンは3月下旬から10月まで。定期船もその時期は欠航も少ない。逆に冬の12月~2月は欠航が多く、おおざっぱに言えば週に1度着岸できる日が有るか無いかの感じだ。春が始まる3月は大体50%の欠航率と行ったところだ。一方、ヘリコプターは冬でも運航する確率が高いものの金額も高い。仕事で行く人が主に利用している。
 前日の3月6日着の便までは船は接岸していた。あいにく当日は冬型の気圧配置に変わり、強い西風が吹いていた。西風が吹くと接岸できない。船は三宅島から御蔵島を素通りして八丈島へ直行してしまった。やむなくキャンセル覚悟で予約していたヘリコプターに乗って八丈島から御蔵島まで戻る事にした。ヘリコプターは9人乗りで他の客はすべて仕事の人らしかった。約25分。白波の立つ海の上をおよそ高度800mで飛んで行った。この先に御蔵島が本当に有るのかと疑っているうちに、島影が見えてきた。
 初日は「黒崎高尾展望台」まで歩いて往復する事にした。宿に荷物を置き、食堂で「あしたばカレー」を食べてから島の西側にある道を歩き始めた。標高500m過ぎまで、だらだらとした登りが続いた。2時間弱で目的地に着いた。展望台は絶壁の上に有り海からの強風が吹いていた。ウールの帽子が飛びそうで、手で押さえていなければならなかった。南にはうっすらと八丈島が見えていた。
 宿に戻る途中に「鳥の尾」と呼ばれる展望の良い場所が有った。下には港が見えていた。白波が桟橋にかぶさり、いっそう海は荒れていた。

御蔵島ハイキング2017/03/15 20:51

御蔵島の稜線を歩く
 御蔵島の周囲は断崖絶壁で、普通に海に出ることができるのは港のある1箇所だけだ。港から登る坂道の途中に家や、学校、商店、警察署、郵便局、ヘリポートなどがある。人口は300人あまり。平坦な道は全くなく、自転車は危険なため禁止になっている。恐らく車椅子もここでは役立たないだろう。見かけるのは坂道をゆっくり歩く人と、高いガソリンを使って走る品川ナンバーの車だけだった。
 島はスダジイやツゲなど常緑広葉樹に覆われている。スダジイは大きくなり、島のあちこちで大木が見られる。ツゲは材質が硬く、櫛などに加工されて利用されているらしい。今でも大事にされているとの事。島でハイキングコースを歩くにはガイドの同行が必要だ。一人一万円のガイド料を支払い、縦走コースを美人のガイドさんに案内してもらうことにした。
 登山口から樹林帯をしばらく登ると木の高さが低くなって見晴らしが良くなった。隣りの三宅島や大島、雲と見まがうように白い富士山もうっすらと見えた。あたりはツゲやイヌツゲの潅木帯で、海からの風が強く吹いていた。最初のピーク長滝山は標高840mあまりで、最高点の雄山851mとほとんど変わらない。長滝山から雄山までの展望の良い稜線が、この山行のハイライトだった。展望を楽しみながらの稜線歩きを楽しんだ。途中の一ノ森付近では夜の冷え込みでツララができていた。
 縦走の後は、ボロ沢コースを案内してもらった。ツゲの木の根元にはオオミズナギドリの巣がたくさん有った。夜だけ戻ってくるオオミズナギドリの姿に思いをはせながら、この日のハイキングを終えた。

御蔵島からの帰りに2017/03/19 20:59

三宅島からの御蔵島
 御蔵島からの帰りもヘリコプターを利用した。11時頃発着のヘリコプターは八丈島からやってきて、三宅島経由大島へ向かう。小さな待合室はちょうど満席の9人の乗客でいっぱいになった。郵便局が積み込む郵便物を置いていった。来る時に乗ってきた八丈島からの便には新聞が積んで有った。羽田から朝のANAの飛行機で八丈島へ運んだ新聞を折り返し御蔵島へ運ぶようだ。ヘリコプターのおかげで御蔵島では午後になると、その日の新聞を読むことができる訳だ。出発時間が近づくと手荷物検査が始まった。島の警察官が検査ににらみを効かせていた。
 ヘリコプターは20kmほどの距離を10分で飛び三宅島に着いた。御蔵島と異なって森が少なく、明るい雰囲気の島だった。ヘリポートから港までは10km程有るためタクシーを使った。途中で地元のスーパーに寄ってもらい弁当を購入した。1日遅れの朝日新聞が売られていた。
 港周辺は人の住まなくなった家や閉鎖された土産物屋が多くゴーストタウンのようだった。タクシー運転手によれば噴火の影響が長く続いたためとの事だった。船の出航まで1時間以上有り、待合室に乗客はいなかった。弁当を食べた後、港近くで1軒だけやっている食堂でコーヒーを飲んだ。コーヒーから戻ってくると、ちょうど沖から船が向かってくるところで待合室にも20人ほどの乗客が集まっていた。臨時の土産物屋ができていた。御蔵島では土産らしい土産を売っていなかったので、ここでお土産に「島みかんのソフトピール」を購入した。
 御蔵島を素通りして来た船は予定より30分ほど早く三宅島を出航した。三宅島の島影を脱すると西風が強くなり、船の揺れが大きくなった。ようやく揺れが治まって来ると東京湾に入った。房総半島の富山の双耳峰や鋸山のロープウェイが見えた。行き交う船の数も多くなってきた。やがて夕暮れが迫ってきた。富士山の横に沈む夕日がきれいだった。

蘇武岳の山スキー2017/03/22 21:35

山頂直下の登り
 3/17-18に兵庫県北部の蘇武岳に山スキーに行った。3つのスキー場のうち一番左にある名色(なしき)高原スキー場は閉鎖になっていて山スキーで登るにはちょうど良かった。
 初日は、下部で簡単な練習をした。二日目が本番で山頂を目指した。リフト券売り場の看板の残る建物を横に見ながらゲレンデ跡をシールを付けて登り始めた。ゲレンデ跡が終わると稜線の登りで所々下りも混ざった。途中からブナが多くなった。木が無くなると山頂への最後の登りだった。雪庇を見ながら登って行くと山頂に着いた。出発してからちょうど5時間たっていた。山頂には反対側をスノーシューで登ってきた60歳くらいの男性単独行が休んでいた。
 一休み後、シールを外してスキー滑降を開始した。山頂直下は雪もさらさらして滑りやすかった。自分の腕前が上がったのではと錯覚を起こすほどだった。少し登りも混ざる尾根は木の間隔も適度に開いていて快適だった。ゲレンデ跡に出てからは一気に下った。最後は湿った雪になってターンしずらくなり、「スキーの腕前はやはりこんなもんだったか」と悟りながら、直滑降でまっすぐ出発点に戻った。
 苦労した登りも、下りでかかった時間は登り返しも含め1時間40分だった。1回だけ滑り降りる贅沢なスキー登山だった。

猪ノ川の帰りに2017/03/31 19:38

支流の滝の横を奥に向かう
 水曜は房総の猪ノ川に行った。亀山湖畔までバスで行き、湖の奥にある猪ノ川沿いの林道から川原に下りた。川原で腹ごしらえをして、渓流タビに履きかえ、遡行を開始した。
 流れは緩やかで深い淵が所々に有った。最初の淵は浅いところを探して進んだ。膝上位の水量だった。左側から支流の滝が流れ込んでいた所にはウサギがいた。次の淵は更に深かった。左右の壁はぬるぬるで進むのは難しそうだった。ザックが水に浸かりそうになるまで水の中を進んでみたが、その先は更に深そうだった。残念だったが、あきらめることにした。滝の所まで戻り、段々になった滝を登って林道に出た。林道を10分ほど登って黒滝を眺めてから引き返した。
 林道を戻る途中に鍵のかかった背の高いゲートが有った。ちょうど「森林塾かずさの森」のI氏がゲートを通ろうとやってきたところで鍵を外してゲートを開けてくれた。「どこから来たの」と聞かれた。事情を話すと「ワイルドだね~」と言われた。実際のところ、我々はどう見てもワイルドと言うより初心者風だった。「僕も沢は通ったことが有るけれど8月だよ」と言われた。「森林塾の年間プログラム」をくれ、執筆した本を見せてくれた。新書サイズの随筆集で定価1500円だった。「森林塾に参加した人は1000円にまけているんだ」との話だった。同行のA子さんが興味を持って「今度参加するから1000円にまけて」と言ったが「そりゃだめだ」と言われた。それでもA子さんは本を購入して見開きにサインしてもらった。I氏は「せっかく買ったんだから、良いことが書いてある所を教えてあげる」とページをめくって「子供はテーマパークより自然で遊んだ方が良い」などと書かれてている所を教えてくれた。今度参加したら、「本の割り引きができない代わりに、ビールをおごってあげる」との約束をして別れた。
 ゲートからは車道を歩き、亀山湖畔のバス停に戻った。沢歩きを一部省略したおかげで、予定より一本早いバスに乗る事ができた。