猪ノ川の帰りに2017/03/31 19:38

支流の滝の横を奥に向かう
 水曜は房総の猪ノ川に行った。亀山湖畔までバスで行き、湖の奥にある猪ノ川沿いの林道から川原に下りた。川原で腹ごしらえをして、渓流タビに履きかえ、遡行を開始した。
 流れは緩やかで深い淵が所々に有った。最初の淵は浅いところを探して進んだ。膝上位の水量だった。左側から支流の滝が流れ込んでいた所にはウサギがいた。次の淵は更に深かった。左右の壁はぬるぬるで進むのは難しそうだった。ザックが水に浸かりそうになるまで水の中を進んでみたが、その先は更に深そうだった。残念だったが、あきらめることにした。滝の所まで戻り、段々になった滝を登って林道に出た。林道を10分ほど登って黒滝を眺めてから引き返した。
 林道を戻る途中に鍵のかかった背の高いゲートが有った。ちょうど「森林塾かずさの森」のI氏がゲートを通ろうとやってきたところで鍵を外してゲートを開けてくれた。「どこから来たの」と聞かれた。事情を話すと「ワイルドだね~」と言われた。実際のところ、我々はどう見てもワイルドと言うより初心者風だった。「僕も沢は通ったことが有るけれど8月だよ」と言われた。「森林塾の年間プログラム」をくれ、執筆した本を見せてくれた。新書サイズの随筆集で定価1500円だった。「森林塾に参加した人は1000円にまけているんだ」との話だった。同行のA子さんが興味を持って「今度参加するから1000円にまけて」と言ったが「そりゃだめだ」と言われた。それでもA子さんは本を購入して見開きにサインしてもらった。I氏は「せっかく買ったんだから、良いことが書いてある所を教えてあげる」とページをめくって「子供はテーマパークより自然で遊んだ方が良い」などと書かれてている所を教えてくれた。今度参加したら、「本の割り引きができない代わりに、ビールをおごってあげる」との約束をして別れた。
 ゲートからは車道を歩き、亀山湖畔のバス停に戻った。沢歩きを一部省略したおかげで、予定より一本早いバスに乗る事ができた。