五島列島の七ツ岳2017/11/26 11:30

荒川の漁港から七ツ岳を望む
 五島列島の初日は、福江島の西部にある七ツ岳に登る事にした。登山口に向かう荒川行きのバスには4-5人の乗客がいた。乗客は次々下車していき途中で我々だけになってしまった。福江から40分程乗り、終点荒川の少し手前の登山口のバス停で下車した。50歳代くらいの運転手に「登山ですか」と声をかけられた。
 登山道は照葉樹林の中の道だった。山頂が近づくと少し急な岩場になった。やがて山頂に着いた。展望が良く福江島西部の海岸線がきれいに見えた。反対側には発電用の風車が7基ほど見えた。この日は風が強すぎるのか3基ほどは停止中だった。帰りは登山口とは反対側の七嶽神社に下り、更に車道を歩いて漁港と温泉のある荒川に出た。
 荒川はバスの終点で、折り返しのバスまで1時間半ほど有った。あいにく唯一の食堂は2時から5時までの休憩中だった。一軒有った酒屋では、地元の人、数人が集まって中で談笑中だった。割り込むのも少しためらわれたので別の場所を探すことにした。少し歩くと日帰り温泉が有った。看板の様子から中で食べるところはなさそうだった。結局戻ってバス停に隣接の無料の足湯に入る事にした。足湯は暖かで気持ちがよかった。
 やがてバスがやってきた。客は乗っていなかった。折り返しの時間まで少し間が有った。Uターンしてバス停の前で駐車すると行きとは別の30歳代の運転手が下りて来た。運転手はハンカチを横に置いて足湯に浸かり出した。乗客の少ないバス路線の運転手にとっては、ちょっとした息抜きなのだろう。しばらく浸かりながらスマートフォンを見ていた。やがてバスの出発時間が近づくと、ハンカチで足を拭いてからバスに戻っていった。帰りのバスは福江の市街地に入るまで他の乗客は乗ってこなかった。