藺牟田池(いむたいけ)に行く2018/03/21 11:45

外輪山から藺牟田池を望む
 藺牟田池は薩摩川内市の東部にあり、池の周りの外輪山を一周する登山道が付けられている。池はラムサール条約に登録されていて水鳥が多い。藺牟田池を目指し、川内駅から鹿児島空港行きのバスに乗り込んだ。バスは15人ほどの乗客だった。30分ほど乗った藺牟田温泉で途中下車したのは我々だけだった。車のほとんど通らない車道を45分登ると藺牟田池の駐車場に着いた。あずまやと売店があった。池には白鳥が4羽いた。カモも泳いでいた。
 登山道に入り、ピークをいくつか過ぎると竜石(たついし)に着いた。祠と大きな岩が有った。眺めの良い場所で藺牟田池や周囲の山々が見えた。数分すると65歳くらいの男性が追いついてきた。「桜島が見えますね」と伝えると「あちらには霧島が見えます」と教えてくれた。宮崎に住んでいて「いつもは霧島に登るんだけれど、噴火しているのでこちらに来た」との事だった。「下にも眺めの良いところがありますよ」と下りていった。我々は下りずにそのまま昼食タイムにした。しばらくして戻って来た男性は「もぐもぐタイムはどうですか」と持参のイチゴを我々に勧めてくれた。おいしくいただいた。以前、関東に住んでいたが、定年退職で宮崎に戻って来たとの事だった。どこから来たか尋ねられたので「東京からです」と答えると驚いていた。「トカラ列島の帰りです」と伝えたがトカラ列島の事は知らない様子だった。
 外輪山を一周して駐車場まで戻るとバスが停まっていた。ここまで路線バスが来ているとは認識していなかった。運転手に尋ねると、20分後に出発で川内駅まで行くとのことだった。藺牟田温泉まで歩いて下る予定を変更して、このバスに乗る事にした。
 市が補助しているバスは料金150円だった。行きよりも少し遠回りして1時間あまりかって川内駅に着いた。終点まで他の乗客は乗ってこなかった。