簑山でお花見ハイキング2023/04/01 15:45

登りで見た両神山
 3月27日は秩父の簑山に登った。和銅黒谷駅で下りたのは我々だけだった。和銅遺跡を見学後、集落内の道に入るとナノハナやハナモモが咲いていた。ハナモモの先には両神山が見えた。
 登山道に入ると雑木林になった。新緑がきれいだった。山頂近くまで登ると桜が咲いていた。桜の木の下を一登りで山頂に着いた。公園になっていて車で来た人もちらほらいた。桜は7-8部咲きで盛りはこれからだった。まだつぼみの木も多かった。桜の横のベンチに座り昼食にした。お煮染め、トマト、梅酒をいただきながら、お花見を気分を味わった。
 下りは関東ふれあいの道を親鼻駅へ向った。ヤマツツジが少し咲き始めていた。みはらし園地まで下ると地元の女性が休んでいた。「小鹿野に住んでいるんですけれど、簑山は良い山なのでよく来るんです。」と言っていた。下山した萬福寺も花盛りだった。ベンチに座って、この日最後のお花見をした。
 時間が有ったので道の駅に寄り道して秩父名物の「しゃくしな漬け」を購入し、親鼻駅から帰りの電車に乗り込んだ。

蓮華温泉でツアースキー2023/04/03 17:15

蓮華温泉の仙気ノ湯
 3月29-31日に北アルプス、蓮華温泉へのツアースキーをした。初日は栂池高原スキー場のゴンドラとリフトを乗り継ぎ標高1700m地点から滑り出した。天狗原への登りは急坂だった。スキーアイゼンを使用して登った。天狗原は良い天気だった。少し白馬岳の稜線に雲がかかるものの展望が良かった。すぐ上の乗鞍岳に登る人が5-6人見えた。
 蓮華温泉へは振子沢を滑って下った。ツアーコースの標識があちこちに付けられていた。谷が狭くなってくると斜滑降の下りになった。雪が硬く緊張感の続く下りだった。蓮華温泉に着いてほっとした。
 二日目は雪倉岳方面に向った。瀬戸川に出る前の斜面を横切って進むルートが分かりにくかった。瀬戸川をスノーブリッジで渡ると登りになった。凹面鏡の様に雪が反射して厚かった。雪倉の滝の一つ東側の広い谷を200m登ったところでこの日の終点とした。シールを外し広い斜面を快適に滑った。好きなところで曲がることができて急にスキーが上手になった気がした。瀬戸川のブリッジを渡り返したところで昼食休憩にした。往路を蓮華温泉に戻った。時間が十分有ったので蓮華温泉の露天風呂、仙気ノ湯まで80mほど登り白い山々を見ながら温泉に浸かった。
 最終日は木地屋集落の除雪終了地点まで滑った。途中には広い斜面や狭い谷、峠への登り返しも有って変化に富んだルートだった。予約したタクシーに乗り込み栂池高原スキー場へ戻った。

粟立山でテント泊2023/04/06 20:00

雪のテント場
 4月4-5日は妙高市の粟立山(あわだちやま)に登った。登りはじめでは道脇にフキノトウがたくさん生えていた。食べるには少し大きくなり過ぎていた。やがて雪道になると、男性が1人下りてきた。手にはフキノトウが少し入った袋を持っていた。「あまり良いのが取れなかった」と言っていた。「どこまで行くんですか」と聞かれたので「粟立山まで」と答えると、「気をつけて」と言われた。
 大きな堰堤の先で徒渉して進むと、やがて尾根取付に着いた。目印の赤テープが着いていた。尾根は急だったのでアイゼンを付けピッケルを使って登ることにした。雪はやわらかで腐り気味だった。重い荷物を背負い雪を踏みしめながらの登りでつらかった。暑さに苦しみ大汗をかいた。尾根沿いの白いタムシバの花に心が癒やされた。急坂ながらもヤブが5分間ほどだったのは幸いだった。坂が緩くなったところで尾根を離れ、スキーで滑ると気持ちよさそうな広い斜面を横切っていくと林道に出た。林道はゆるく山頂の東側を迂回して通っていた。見上げると山頂直下の雪庇が大きく見えた。雪庇が見えなくなったところで林道を離れ、斜面を登って行った。50m程登った標高1050m地点に少し平坦な場所を見つけたので幕営地点とした。山頂までは残り標高差150mだった。
 翌朝は真っ赤な朝日がきれいだった。テントに不要な荷物を置いて山頂に向った。夜の冷え込みは少なく雪は柔らかだった。30分程で山頂に着いた。尖っていて少し狭かった。一つ先に広いピークが見えたので行ってみることにした。下って登り返し5分でピークに着いた。南側に大毛無山が大きく見え、焼山が荒々しく見えた。
 帰りは往路を戻った。テントを回収し、広い斜面を通って急な尾根の下りに入る頃には、前日の足跡も溶けて消えかけていた。少しルートを間違えて歩いてしまい、雪を踏み抜いたり、3m程のスリップをピッケルで止めたりしながら下った。けが無く無事尾根の取付に戻りほっとした。下山後は「道の駅」に寄って山菜や野菜を購入し、寿司を食べて疲れを癒やした。

湯殿山は冬山に逆戻り2023/04/10 15:20

ネイチャーセンターに向っての下り
 4月9日は湯殿山に登った。今回は6人パーティだった。前日は志津温泉に宿泊した。チェックイン後、宿の近くでアイゼンの装着確認、ピッケルでの歩行練習、斜面での滑落停止練習をした。練習中にみぞれが降り出したので早々に引き上げた。宿に戻り、濡れて冷えた体を温泉で温めた。夕食は山形名物の芋煮やキノコ汁、春の山菜も有っておいしかった。
 夜の間に雪が降り、翌朝は10cm以上道路に雪が積もっていた。除雪作業も終わった7時半過ぎに宿の車でネイチャーセンター入口まで送ってもらい歩き出した。雪はやみ青空が少し見えた。新雪が15-20cm積もっていた。少しでも楽になるよう先行者のスキーの跡を利用して登った。途中でスキー跡を離れ、小さい沢を越え、急坂を登ってブナの台地に出た。美しい森を見つつ先頭を交代しながら尾根を登った。森林限界が近づくと再びスキーの跡に合流した。
 森林限界に出ると上の稜線に10人ほどのスキーヤーが見えた。しばらくすると、次々と新雪をまき散らしながら気持ちよさそうに滑ってきた。我々は山頂まで行くのは時間的に厳しそうなので、ここまでとし記念撮影をした。撮影が終わる頃には風の冷たさで体が冷えてきた。樹林帯まで下って休む事にした。下り途中で20人ほどのスキーヤーとすれ違った。「山頂まで行きましたか」と聞かれたので「途中まで」と答えた。逆に「山頂まで行くんですか」と聞くと、「いや~途中までですよ」との事だった。「急に冬山になっちゃいましたね」と言われた。樹林帯の風の緩いところで昼食休憩にした。
 休憩後は自分たちの付けた足跡に従って順調に下った。急坂はピッケルを使って下った。ネイチャーセンター入口からは車道を宿まで下った。宿の温泉に浸かって一休みしてから帰りのバスに乗り込んだ。今回は春山のつもりだったのに雪が積もり冬山になってしまった。山頂までは行けなかったけれど、雪山を存分に楽しむことができて満足した。

新緑の武川岳を歩く2023/04/19 15:00

蔦岩山付近からの武川岳
 18日は武川岳に登った。名郷から歩き始めた。集落の八重桜やシャガがきれいだった。登って行くと天狗岩に着いた。石灰岩の大岩の積み重ねが60m程続く所で、岩の間や上を縫うように登った。この付近は広葉樹の新緑がきれいだった。最初のピーク前武川岳付近は芽吹きの森だった。ベンチで休んでいるとトレイルランナーが山頂へと登って行った。山頂へ向って進むと、先ほどのトレイルランナーが戻ってきた。「往復にはしたくないんだけれど雨が降りそうなので正丸駅に戻る事にした。できれば更に先へと行きたいと思っている」との事だった。空には黒い雲がかかり始めていた。
 武川岳山頂には小犬を連れた登山者が1人休んでいた。「バッグに入れてきた。げんきプラザからは1時間半で登って来られた」と言っていた。山頂は広々として、ミツバツツジが武甲山を背景に咲いていた。南側のヤマザクラもちょうど満開だった。ガイド地図にはカタクリと書いて有ったので少し西側の稜線に行ってみた。葉っぱを見つけたものの花はまだの様子だった。
 二子山への縦走路は登り下りが多かった。急坂も多かった。次の蔦岩山には女性が二人休んでいた。これから武川岳へ向うらしく「どれが武川岳ですか」と聞かれたので教えてあげた。蔦岩山からの下りは急だった。先ほどの女性達もここを登ってきたんだと感心しながら下った。二子山への標高差100mの登りも急だった。やっとの思いで山頂に立った。二子山からも急な下りで、土の斜面に手すりのように2本の長いロープが付けられ、同行者は「フィールドアスレチックのようだ」と言っていた。
 兵ノ沢沿いなると、流れを見ながらの歩きやすい道になった。のんびりと沢の流れに癒やされながら歩いた。芦ヶ久保では道の駅に寄って、お土産に横瀬町の野菜を購入した。結局、この日は雨には降られず、新緑の稜線歩きを楽しむ事ができた。久々の5時間を越えるコースタイムの山行で、夏山に備えたトレーニングができて満足した。

金華山に登る2023/04/26 14:27

金華山港の海上タクシー
 4月21-25日に「みちのく潮風トレイル」の続きを歩いた。前半は金華山だった。初日は前回終了点の小渕(こぶち)からの再開だった。前回ソフトクリームを食べた食堂で500円のカレーライスを注文して腹ごしらえした。小鉢に味噌汁、生ホヤまで付いてきてびっくりした。鮎川に入り食料とお酒を購入し、半島の反対側に向った。一番高くなったあたりに金華山「一の鳥居」が有った。周囲は桜がきれいだった。
 この日は「おしか家族旅行村」でケビンを借りた。持参の食材でちらし寿司を作り対岸の金華山を眺めながら乾杯した。風が強く夕方に翌日の海上タクシーが出るかどうか確認の電話をした。明日まで待ってほしいとの返事だった。翌日も風が強かった。「おしか御番所公園」で金華山を眺めていると海上タクシーから電話が有り、予定通り運行するとの事でほっとした。鮎川港に着いて待ち時間を利用しホエールランドで鮎川と捕鯨の歴史を学んだ。
 海上タクシーは鮎川港を出港し、荒い波に揺られながら金華山に向った。金華山港には15分ほどで着いた。社務所で宿泊手続きをした。社務所周辺は桜が見頃だった。宿泊所に荷物を置いて金華山山頂に向った。次々と10人ほどの登山者に会った。山頂は風が強かったものの海の眺めが良かった。1kmほど沖合を北海道からの大型フェリーが走っていた。稜線の新緑を見ながら一周し神社に戻った。夕食には鯨の刺身をいただいた。翌朝は祈祷とお祓い、玉ぐし捧げの儀式が終わってから朝食をいただいた。
 帰りの海上タクシーでは約8人の乗客が入れ違いにやってきた。やはり宿泊するとのことだった。「蛭はいましたか」と聞かれたので「いなかった」と教えてあげた。前日よりも少し波の治まった海を鮎川港へと戻った。

みちのく潮風トレイル・網地島と田代島2023/04/27 10:23

ドワメキ崎からの金華山
 「みちのく潮風トレイル」後半の4月23-25日は牡鹿半島の南端近くに有る網地島(あじしま)と田代島を歩いた。まず23日は鮎川港からの船を網地島の網地港で下船した。宿の有る長渡(ふたわたし)港へ向け歩き出した。驚いたことに、宿泊予定の宿をすぐに見つけた。どうやら宿の場所を勘違いしていたらしかった。幸い宿の主人が駐車場にいたので声をかけて荷物を置かせてもらう事にした。
 島を南の長渡港へ向かって歩いていると軽トラックの男性から「どこまで行くんだ。灯台が有るから乗せていってあげる」と声をかけられた。乗ってしまうとトレッキングにならないため、残念だったけれどお断りした。長渡港でトレイルを外れ、灯台の有る「ドワメキ崎」に向った。ところが集落外れで道が分からなくなり民家の女性に道を聞いた。「ここをまっすぐ」と教えてくれ、「下へ行くと危ないから上の広場までにしなさい」と助言してくれた。遊歩道に入ると4人の若い男性の釣り人がやってきた。スズキを釣りに来たそうで、成果を聞くと「全く釣れなかった」と残念そうながらも明るい表情で回答してくれた。岬には紅白の縞模様に塗られた高さ10mほどの灯台が有った。昨日までいた金華山が見えた。灯台横の柵の間からは下に行く踏み跡が有りロープが張られていた。民家の女性の忠告に従い下りなかった。港に戻る途中でお店を見つけ焼酎と日本酒を購入した。港からはバスで宿に戻った。宿では夕食のホヤのしゃぶしゃぶなどをおいしくいただいた。
 翌24日は田代島に向った。仁斗田(にとだ)港で下船して歩き始めると猫がたくさんいた。キャンプ場のマンガアイランドを過ぎると人家は無くなり猫もいなくなった。三石崎にはあずまやが有り、風に吹かれなから海を眺めた。大泊港近くまで進み、トレイルを外れ、島の最高点、95mの正島山へは林道から踏み跡を30mほど入って登った。トレイルに戻ると、すぐ猫神社に着いた。招き猫がたくさん置かれハイカーが二人ほどいた。大泊港まで歩き、今回の予定のトレイルを歩き終わった事を祝って持参の焼酎で乾杯した。この日は干潮の加減で大泊港には船は着かないので仁斗田港へ戻った。途中の「しまの駅」にはレストランが有り15人ほとの観光客が猫と戯れながら休んでいた。仁斗田港から網地島に戻った。宿では、この日は蒸しホヤをおいしくいただいた。
 最終日は、朝の船で石巻へ戻った。今回のトレッキングは、天気にも恵まれ、予定より半日早く帰ることができた。