ワインのふるさとから初冬の蜂城山に登る2021/12/12 13:10

蜂城山への登り
 11日は笛吹市の蜂城山(はちじょうさん)に登る事にした。勝沼ぶどう郷駅からのタクシーを釈迦堂遺跡博物館で下車して登山口に向かった。桃畑の間の道で、桃の収穫後に残された白い紙袋が木の枝にぶら下がっていた。ブドウ棚では、ブドウのつると葉を燃やす煙があちこちから上がっていた。
 登山道は緩やかだった。道脇には石灯籠が所々に建っていた。木には枯葉が残り逆光が差すと赤くてきれいだった。登り着くと蜂城山山頂で、神社が有った。木の間からは甲府盆地と周囲の山々が見えた。盆地はうっすらともやっていて幻想的だった。メンバーが集まるのは2年ぶりで賑やかな昼食になった。なかにはお湯を沸かし終わってからラーメンを忘れてきた事に気づいた人もいて、別のメンバーから食料を分けてもらっていた。
 蜂城山から先の道への入口には「整備されておらず危険」との看板が掛かっていた。神領山(しんりょうさん)手前までは、それほど困難も無く、むしろ紅葉がきれいだった。最後の5分ほどは倒木が多く、山頂への道を見落としそうになった。更に次の大久保山までは、倒木をまたいだり、くぐったりしながら縫うように進むところが続いた。コースタイムの倍近くかかって大久保山に着いた。大久保山には神社が有り、ようやく歩きやすい山道になった。
 下山後はバスで勝沼ぶどう郷駅に戻った。あいにくシーズンオフのためか駅の喫茶店は営業していなかった。ワインを飲めそうで飲めないのはつらかった。仕方なく何も買わずにホームに上がった。ちょうど南アルプスに沈む夕陽を見ながら電車を待った。