津久見市の保戸島で本マグロのひゅうが丼を食べる2021/12/26 15:00

保戸島の遠見山山頂
 12月18日は津久見市の保戸島(ほとじま)に行く事にした。高速船はさほどの揺れも無く保戸島漁港に滑り込むように着いた。港の裏の斜面には住宅がびっしりと建っていた。待合室を兼ねた売店でトイレを借りてから歩き出した。すぐ坂道になった。お寺の横には魚の供養塔が有った。天気は良く振り返ると港の景色が良かった。お寺の先に登山口が有った。照葉樹林の中の道は少し石が多いもののはっきりとしていた。標識も所々に有った、
 山頂が近づくと急に道に草が増え背丈を超えるヤブになった。仮設トイレが草のなかに埋もれそうになっていた。やがて草が薄くなると山頂標識が有った。更に進むと、コンクリートが打たれた旧海軍の施設跡になって展望が開けた。青く光る豊後水道を行く船が見えた。遠くには四国がうっすらと見えた。
 往路を登山口まで下り、家の間の細い階段を通ると港に出た。予約したテイクアウトの「本マグロのひゅうが丼」を受け取りに雑貨屋に行った。女性店主がお客が受け取りに来たことを連絡してくれ、食堂が届けてくれるのをしばらく待った。「山に登ってきんです。すごい草で大変でした」と伝えると「年に一度くらい草刈りしてたんですけれどね。今日は風が強いので船が揺れたでしょう。昨日は欠航だったんですよ」と言われた。やがて作りたての「ひゅうが丼」が運ばれてきた。港のベンチで腰を下ろしていただいた。本マグロをごまだれで味付けして、ご飯の上にのせてあり、暖かい味噌汁が付いていた。おいしかった。やがて一陣の風が「ひゅうが丼」のプラ製の蓋を海に吹き飛ばしてしまった。あいにく堤防が高過ぎてストックでは届かなかった。待合室に行き係の女性に伝えると、「落ちないよう気をつけてね」と言いながら港の手すりに結わえてあった長い取っ手の付いたタモ網を貸してくれた。
 帰りの船は風が強くなったせいでて窓ガラスに波しぶきがバサバサとかかった。津久見港では電車まで時間が有ったのでJAの物産館に寄りお土産の蜜柑(しらぬい)を買った。